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ども、主です。それでは本編どうぞ!
ー🧡side
俺は💜さんのかばんに母子手帳がなぜあるのかが気になって、つい厳しい口調で迫ってしまった。それが彼の逆鱗だったらしく、俺を突き飛ばして雨の中何も持たずに家を出ていってしまった。俺は慌てて追いかけた。
🧡「、、、ッ(ズキッズキッ)」
雨のせいだろうか。やけに頭痛が酷い。でも、途切れ途切れで何かが聞こえてくる。別に変な薬を飲んだわけでもないけど。懐かしくて、泣きたくなるような、優しい声が。
???「、、、くん、、、🧡くんっ、、、気づいてよぉっ、、、!」
訴えかけてくる、優しい声。その声は、なんとなく💜さんに似ているような気がした。でも、所々その声にはノイズが混じってよく聞こえない。
🧡「あっ、、、。」
傘も何も持たず、路地裏で佇む俺の探していた人は、そこにいた。涙で顔をぐしゃぐしゃにして、子猫のように丸まった彼は、とても情けなさそうにしていた。
🧡「濡れますよ?」
💜「、、、いいもんっ、、、。」
🧡「、、、俺が嫌なんです。、、、名前しかまだ知りませんが、なんとなく、貴方が泣いている理由、分かる気がします。」
俺はサッと傘を差し出す。彼は顔を上げてこっちを見た。アメジストのような瞳は濡れていて、真っ赤になった顔は、まるで苺みたいだ。「名前しか知らない。」自分で言ったはずなのに、その言葉に妙な違和感を覚えた。
💜「、、、何も知らないくせに、、、。」
🧡「はい。俺は何も知りません。」
💜「だったらっ、、、なんでそんなに優しいのっ、、、!」
🧡「、、、分かりません。でも、俺にはそうしなきゃいけないような気がします。今の貴方に。」
💜「、、、グスッ、どうして、、、どうして忘れちゃったのぉ?なんで覚えてないのぉ?グスッ、グスッ、、。」
🧡「、、、ッ」
その通りだ。俺は何かを忘れている。忘れているのは分かっているのに、どうしてもそれが思い出せない。あのときの違和感、部屋に入ったときの懐かしさ、そして、今の💜さんの言葉。その全てが、俺の忘れている「何か」に繋がっているのは確かだ。頭痛が起きるたびに、何かの声が聞こえてくる。
🧡「、、、帰りません?濡れちゃいます。」
💜「、、、うん。」
沈黙が続く中、俺は何も思い出せないまま、💜さんと帰ることになった。
💜「、、、🧡くん。」
🧡「はい?」
💜「その、、、手、繋いでくれる?」
🧡「いいですよ。」
そうだ。この手を繋いでいる感覚も、全部懐かしい。なのに、どうしてももっと大事なものが思い出せない。
🧡「、、、なんでやっ、、(ポロポロ)」
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