やばい、やばいやばいやばい!!
自分の気持ちを自覚した瞬間にいきなり鼓動が早くなってきた…
まさか、司令さんを好きになるなんて…
い、一旦落ち着こう。まずはオムライス作りから…
どうやって落ち着けばいいんだ!?
恋愛してこなかったからどうすればいいのかわかんねぇ!
ま、ずは卵を、
手震えるぅ…!
大丈夫だ4号。落ち着け、落ち着いて…
グシャア
あ
ち、力の加減ミスった…
…今日はダメだ。
司令さん『なんだか妙な音がしていたが大丈、…』
司令さん『どうした4号、卵がぐしゃぐしゃになっているが…』
「あはは、なんか今日ダメかもっす…」
司令さん『そ、そうか…まぁ色々あった後だから、無理はするな。』
「そうするっす…」
司令さん『うむ。でもそうなると、晩御飯がまた冷凍になるな…』
「そうなるっすね…」
なんか無いかな…うぅ、司令さんに迷惑かけちゃったっす…
そんなことを考えていると、玄関からチャイムの音がした。
「誰だろ…俺、出るっす!」
司令さん『え、いや。無理はさせたくないから、大丈』
司令さんが玄関へと歩み出した瞬間に、部屋全体に広がるぐらいの声量で、
3号「こんばんは〜!!!!!カレー作りすぎちゃったのでおすそ分けに来ました〜!!!!!よかったらどうぞ〜!!!!!」
と聞こえてきた。
咄嗟に耳を抑えてしまった。
が、段々と言葉を理解して分かった。
今一番の救世主がやってきたことを。
3号「お邪魔しま〜す!!カレーです!まだ食べてないんで一緒に食べましょ〜!」
8号「ナツヤサイタップリノカレーデス」
「助かりますっす!」
3号「って、パイセン!?どうしたんですか!?その傷…!ナワバリの時は無かったですよね!?」
「あ〜、実は…」
俺は事細かに説明した。
8号「ヒドイデスケド、スッキリシマシタ」
3号「な、泣けてきたァ…」
「なんで!?」
3号「色々ですゥ…」
(ボコボコにされてるの見たかったなぁああああああああぁぁぁ!!!!きっと可愛かったんだろうなああああああああぁぁぁ!!!!)
8号(…?)
3号「あははっ!とりま、カレーあっためますね〜!」
「はいっ!よろしくっす!」
司令さん『…ナス』
「…嫌いっすか?」
司令さん『…まぁ、実は。』
なるほど…
「あ、3号さん!よそうとき俺のだけナス抜いといてくださいっす!」
3号「ほい!了解しました〜!」
司令さん『ありがとう。助かった』
司令さんは少し笑みを浮かべた。
ッ…
ダメだダメだ。平常心、
「い、いっすよ〜…!」
(小声で話してるけど、めっちゃ聞こえてるんだよなぁ!もしかして、もう言葉分かるようになったのかな?司令サンの言葉なんも分からんけど、4号パイセンが多分気使ってるんだよね…ぐあああっ尊い!)
3号「ほい!あっためましたー!あ、これ4号パイセンのナス抜きです!」
「わざわざありがとうっす!」
3号「いえいえ〜!あ、はちちゃん!」
8号「ドウシマシタ?」
3号「ちょっとコジャケちゃんのやつもよそって欲しいな!私トイレ行きたくて!コジャケちゃんおやつあげたけどまだお腹すいてそうだったからさ!あ、タッパー私のバッグの中に入ってるから!」
8号「ワカリマシタ。タッパータッパー…」
「今のうちに交換しましょう!」
司令さん『ああ。本当にありがとう』
(よし、私の任務完了…あとはタイミングを見計らってトイレから出よう…)
「それじゃ、頂きます!」
3号「いただきまーす!」
8号「イタダキマス」
司令さん🙏『頂きます』
3号と8号が作ってくれたカレーは、濃厚で、ちょっと辛くて美味しかった。
俺が作ってあげれてたら…
司令さん『4号。』
「ん?」
司令さん『何度も言うが、色々、本当にありがとう。こういう立場だから、なかなか弱い所を見せたくなくてな…。4号が居てくれて良かった。』
「ングッ!?、」
俺はびっくりして変な反応をしてしまった。
居てくれて…..ありが…
3号さん「パイセン?大丈夫〜?」
(なはっ!わざと聞くとか!私性格悪ぅぅぅ!絶対脳内2人だけ会話してたわこれ!私も聞きたいいい!)
「ッ!い、いや…なんでもないっす…!」
3号「ふーん。ならいいです!」
司令さん『大丈夫か?』
「大丈夫っす…」
8号(ドウシタンダロウ?)
「せっかくなら、ゆっくりしてって下さい!」
3号「まじですか!遠慮なくゆっくりします!」
8号「ワタシハサキニカエリマス。ナンカソワソワスルノデ…スミマセン。サンゴウサン、コジャケニゴハンアゲトキマス。」
3号「あ、ありがとう!ごめんね!よろしくしちゃうね!」
8号「デハ、オヤスミナサイ。」
「おやすみっす!」
8号が出ていくと同時に、司令さんが風呂に向かっていった。
3号「司令サンどこ行くんですか?」
「風呂だと思うっす!」
3号「ふーん。」
3号「ねぇ、パイセン。ベランダに出ませんか?」
「えっ?」
何だ急に…?
「ど、どうして?」
3号「まぁ、行けば分かりますよ!」
「は、はぁ…?まぁいいっすけど…」
よく分からないまま、ベランダに向かった。
ベランダに着いた。
行けばわかるって?
「着いたっすけど…」
3号「…..よし。」
3号「…4号パイセン。」
「な、なんすか」
3号「4号パイセンさ…」
3号「司令サンの事好きですよね?」
「えっ?」
コメント
2件
あ、いいね数累計2000ありがとうございます!これからも頑張るんでよろしくお願いします〜(*´˘`*)
新作嬉しすぎぃぃぃ!!