テラーノベル
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俺のせいじゃないからね君のせい全部見てるよ。全部聴いてるよ君のせいだからね俺に全部見られてても気付かない君の仕草、声、横顔、寝息、俺は悪くないから、許さない。でも大丈夫。(新学期。君と俺は同じクラス。完璧だね楓太。俺のものになるまで蝕むよ)何者にも捕らわれなくて何を考えてるかもわからない君が家で見せたそれ、思い出すだけでゾクゾクと胸が昴る小鳥遊おはよー!という声が聞こえた。通りすがりの男子に「おん、おはー!」と言いいつもの仮面を被る「やっべ急がなきゃ」教室に入った瞬間にキョロキョロと周囲を見渡してから獲物を見つけたようにロックオン。楓太に近づく「えっと、君楓太君だよねよろしく!」「あ、よろしく露草。」その時楓太が一歩引き下がる。その仕草にほんの少しの興奮と、寂しさを覚える「あ、俺小鳥遊っていうんだけど〜わかる?」「あー、一応わかるよ。」微妙な顔をする君に俺は無意識に近づいていた「ねー楓太ってよんでいい?」「別にいいけど…?」なぜこいつは僕に近づいてくるんだ。という顔を浮かべている「んーと、俺が急に話しかけたからビビったよね…」ヘラヘラしながら頭をかく「いや別に。」「冷て〜楓太〜笑笑」「あ、ごめん」
そして俺は今楓太と下校している。夕暮れ時の通学路。西日が二人の影を長く地面に引き延ばしている「ねえ、楓太。家こっちの方なんだ?」俺は歩幅を合わせて、わざとらしく小首を傾げた。学校で見せる、人当たりのいい『露草結月』の顔。だけど、視線は楓太の横顔に釘付けだった。切れそうなほど張り詰めたフェイスライン。時折、めんどくさそうに揺れる睫毛。そうそう、その横顔。家で無防備に眠っている時の君と、全く同じ形をしてる胸の奥がドクドクと脈打ち、熱い塊がせり上がってくる「……うん。まあ」楓太はカバンの紐をぎゅっと握り直し、少しだけ歩調を速めた「露草こそ、なんでついてくるの。家、反対方向じゃなかった?」「えー? 気がついたら楓太の後ろ歩いてたんだもん。これって運命じゃない?」冗談めかして笑いながら、俺はまた一歩、距離を詰める。楓太の肩がびくりと跳ねた。その拒絶の仕草ひとつで、俺の頭の芯は痺れるように歓喜する。「……冗談やめてよ。からかわれてるみたいで、あんまり気分良くない」楓太は足を止め、真っ直ぐに俺を睨みつけてきた。その瞳。何者にも捕らわれず、何を考えているか分からない、冷徹で綺麗なビイドロ。だけど俺は知っている。その奥にある、脆くて、寂しがり屋な、あの夜に見せた本当の君を「からかってなんかいないよ」俺は声を一段、低く落とした。一歩。二歩。楓太が背中を向けて逃げ出さないよう、じわじわと、だけど確実にそのパーソナルスペースを侵食していく「俺さ、楓太のこと、ずーーっと前から知ってる気がするんだよね「……何言ってるの」楓太の顔から余裕が消え、明らかな警戒の色が浮かぶ。一歩、後ろに下がろうとした楓太の背中に、民家のブロック塀が当たった。逃げ場はない。俺は楓太の目の前まで迫り、その綺麗な顔を覗き込んだ。夕日に照らされた楓太の瞳に、歪んだ笑みを浮かべた俺の姿が映り込んでいる「ねえ、楓太。昨日の夜、ちゃんとお腹冷やさないで寝られた?」その瞬間、楓太の息が止まった。見開かれた瞳が、恐怖と混乱で激しく揺れ動く「なんで、それ……」「俺は悪くないよ楓太。全部、気付かせない楓太のせいだから」囁くような声で耳元に告げる。新学期。同じクラス。そして、この狭い帰り道。君を蝕むための準備はもうできている。
コンクリートの壁に人影。コツコツ…と規則正しい靴の音がする。サラリーマンがスマホを持ってこっちに来るのが見えた「おい楓太…お前の家行くぞ」楓太の家の前、何度も訪れたことのある小さな楓太の一人暮らししているアパート少し古びた煤けた小さなアパートだ。俺は当たり前のように楓太の家の合鍵をポケットから取り出してガチャリと鍵を回す「入るぞ…」
コメント
22件
宇宙人?
わあ、第1話からすごいインパクト…!露草くんの執着がひたすら気持ち悪くてカッコよくて、もうゾクゾクしながら読んじゃいました。夕暮れのシーンの描写、西日に伸びる影とか楓太くんの横顔とか、ビジュアルが鮮明に浮かんでくるのが本当に素敵。特に「昨日の夜、ちゃんとお腹冷やさないで寝られた?」の台詞で。え、知ってるの?って一気に引き込まれました。楓太くんの無防備な寝顔を知ってるっていう時点でもう背筋が冷えるのに、それを「運命」って言っちゃう露草の歪んだ愛情表現がたまらない。続きが気になりすぎます…!楓太くん、どうか無事でいてくれ…(泣) 次話も楽しみにしてます、天野さん!
#日本愛され
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#カントリーヒューマンズ最高!!!!!!
れいれい🩷ྀི🫶🏻
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