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後半シリアス入りまーす
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翌日
イリーナは苛つき乍らタブレット端末を弄っていた
すると隣の席の赤羽がちょっかいを出す
カルマ「あはぁ必死だねビッチねえさん
“あんな事”されちゃプライドズタズタだろうね〜」
続いて磯貝が声を上げる
磯貝「先生」
イリーナ「…何よ」
磯貝「授業してくれないなら殺せんせーと交代してくれませんか?一応俺等今年受験なんで…」
するとイリーナはタブレット端末を置き立ち上がる
イリーナ「はん!あの凶悪生物に教わりたいの?
地球の危機と受験を比べるなんて…ガキは平和でいいわね〜
それに聞けばあんた達E組って…この学校の落ちこぼれだそうじゃない
勉強なんて今さらしても意味無いでしょ」
其の言葉に…私の堪忍袋は完全にキれた
イリーナ「そうだ!!じゃあこうしましょ
私が暗殺に成功したら百五万円分けてあげる!!」
百五万なんて…そんな端金で満足する奴なんて居るのか?(金銭感覚狂ってる)
イリーナ「あんたたちがこれから一生目にする事ない大金よ!!
無駄な勉強するよりずっと有益でしょ
だから黙って私に従い…」
『黙れ』
教室に私の声と何かが風を切る音が響く
イリーナの顔スレスレにはメスがあり黒板に刺さっている
『出て行けよ』
イリーナに近付き胸ぐらを掴んでメスを抜き取ってそのまま其れを首に突き付ける
イリーナ「なっ…なによその態度!!殺すわよ!?」
『私を…殺すだって?』
殺気を出し乍ら更にメスを近付ける
氷花「!叶恋,国木田さんを呼んで来て(コソ」
叶恋「わ,分かった…」
イリーナ「ひっ…」
メスを首から離し振り上げイリーナに向かって降ろす
国木田「夜桜!!!!!!」
国木田に肩を掴まれて正気に戻る
『…!済まない
我を忘れていた様だ』
座り込んでしまったイリーナに手を差し伸べる
『大丈夫…じゃ無いよな…済まなかった』
イリーナ「ッ…!」
私の手を振り払い教室を出て行ってしまった
クラスメイトは困惑や恐怖等の目で私を見ていた
寺坂「化け…物…」
私は其れを見て,聞いて頭が恐怖で埋められて顔が真っ青になる
『何時かきっと…話すから…
其れ迄私の事を知るのを待っていてくれ』
私は皆の返答を聞かずに教室を飛び出し山裏に行く
やってしまった
子供の前で私は人を…
『“兄さん”に…顔向けできない…』
その場に体操座りで座り込み顔を埋める
此の任務は私には向いていない
情が移り過ぎてしまった
芥川辺りがピッタリだったんだ
…首領に頼んで此の任務を降りようかな
〜同時刻 氷花視点〜
恋花姉さんがイリーナさんにメスを向けた
急いで叶恋に国木田さんを呼んで来る様に云った
恋花姉さんは国木田さんに想いを寄せていたから正気に戻ると思ったんだ
予想通り恋花姉さんは正気に戻った
イリーナさんに手を伸ばすが振り払われる
そして私達を見る
寺坂さんが恋花姉さんを化け物と云った
恋花姉さんは顔を真っ青にして
『何時かきっと…話すから…其れ迄私の事を知るのを待っていてくれ』
そう云って教室を飛び出して行った
氷花「れっ恋花姉さん!!!!!!」
敦「何処に行くんですか?!」
叶恋「寺坂!!!!!!」
寺坂「なっ!本当の事だろ!」
本当の事…?姉さんは化け物じゃ無い
国木田「何が化け物だ
彼奴だって人間だ。間違える事はあるだろう
仮に彼奴が化け物だとして…同じ暗殺者で或るお前等も化け物だろう」
寺坂「!!」
国木田さんは其れだけ云うと恋花姉さんを追い掛けて教室を出て行った
入れ替わる様に殺せんせーが入ってくる
殺せんせー「何事ですか?!」
私と叶恋,敦が事情を話した
殺せんせー「何ですって?」
氷花「今国木田さんが追い掛けに行きましたから大丈夫だと思います」
渚「あの,月紫さん達…夜桜さんって…」
渚君が私達に聴いてくる
氷花「…恋花姉さんは見捨てられるのが怖いんです」
渚「?如何いう…」
氷花「此れは“或る人”に聞いた話です
昔姉さんは唯一の家族であるお兄さんに孤児院に入れられたんです
お兄さんは見捨てるというか…自身の手に置いておくより他の人の元に居た方が安全だと思ったらしいのです
4年前再会しましたが…そのお兄さんは亡くなってしまいました」
渚「そんな…」
殺せんせー「…そのお兄さんのお名前は?」
名前…名前は…
氷花「織田…“織田作之助”
“恋花姉さんの兄は織田作之助といいます”」
殺せんせー「!」
何故か殺せんせーが反応した
でも今は関係が無いと思い無視をした
〜氷花視点終了〜