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夜10時。消灯時間。……のはずだった。
廊下の奥の部屋から爆笑が響く。
「いやだからそれは理論的におかしいだろ!!」
ぐちつぼの声。
「理論で生きてないからな俺ら」
そめの冷静な返し。
■ 共有ラウンジ:深夜の集合体
ラウンジのテーブルには菓子、カップ麺、謎の花、そして大量の教科書。
原人「テスト勉強するって言ったよな!?」
たらこ「してる」
机に咲くバラ。
原人「勉強しろ!!!」
ぐちつぼ
「いやこいつ植物の成長速度で生物のテスト対策してんだろ」
たらこ
「満点狙える」
「狙えねぇよ!!」
■ キッチンから異音
カン…カン…パキ…
焼きパンが氷を生成していた。
コンちゃん「何作ってるの?」
焼きパン「夜食のかき氷」
「冬だぞ」
「暖房効いてるから平気だよ〜」
レウさん「お腹壊す人が出る未来が見える」
■ ベランダ
きょーさんが夜風に当たりながら煙草の代わりにガムを噛んでいる。
らっだぁ「先生に見つかったら終わりだぞ!」
「吸ってねぇよ」
「雰囲気がアウトなんだよ!」
「お前の声量の方がアウトだ」
■ 照明の下
みどりくんが透けた状態で床に寝転がっている。
原人「なにしてんの?」
「人間やめて省エネモード」
「便利だなその機能」
「電気代浮く」
■ 深夜テンション発動
突然、
ぐちつぼ
「今から誰が一番静かに廊下を走れるか選手権!!」
そめ
「静かに走るって矛盾してるだろ」
らっだぁ
「やろう!!!!」
レウ
「やらないよ」
コンちゃん
「記録係やる」
■ 3分後
ドタドタドタドタドタ!!!!
原人「静かにって言ったよな!?」
ぐちつぼ「俺は静かだ!!床が弱い!!」
らっだぁ「うおおおおお!!」
きょーさん「走るなバカ」
たらこ「バラ散らしとくか」
「トラップ設置すな!!」
■ 寮監 登場
廊下の電気が点く。
寮監「……何してる」
全員静止。
焼きパンが瞬時に床を凍らせる。
寮監、滑る。
沈黙。
ぐちつぼ(小声)
「ナイス防御」
みどりくん
「防御じゃない被害拡大」
レウ
「保健室連れていこう…」
コンちゃん
「転倒の瞬間、芸術点高かった」
■ 強制消灯後
部屋に戻される兄弟たち。
電気の消えた部屋。
原人「静かだな…」
らっだぁ(小声)
「まだ起きてる?」
ぐちつぼ(小声)
「当たり前だろ」
そめ
「寝ろよ」
たらこ
「ロマンがない」
きょーさん
「明日一限だぞ」
みどりくん
「社会の敵」
レウ
「みんな目閉じて」
コンちゃん
「羊描く?」
焼きパン
「……おやすみ」
少しして、
ぐちつぼ
「……なあ」
原人
「うん?」
「カップ麺食わね?」
全員
「行く」
■ 深夜2時
キッチン。
焼きパンが湯気の代わりに冷気を出しながら言う。
「夜って静かでいいね」
ぐちつぼ
「お前らがいる限り静かじゃねぇよ」
原人
「でも楽しいよな」
みどりくん
「……まぁな」
らっだぁ
「毎日修学旅行みたいだ!」
きょーさん
「修学旅行より騒がしい」
レウ
「体調だけは気をつけようね」
コンちゃん
「この空気、好きだな」
たらこ
「ロマン」
そめ
「結局集まるんだよな俺ら」
焼きパン
「……うん、みんな一緒がいいよね」
寮の夜は、今日も終わらない。