テラーノベル
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番外編
『好きが溢れて止まらない』
at ちぐー
tg …ん、なぁに?
ソファに座ってゲームをしていたら、
後ろから名前を呼ばれて、俺はコントローラーを置いた。
振り返ると、そこには、
不意打ちみたいな優しい笑顔のあっとくんがいて――
at 好き、って言いたくなっただけ
tg っ~〜!!ま、またそんな急に…!
心臓が、ドクンって跳ねた。
付き合ってから、何回も言われてるのに、毎回反応してしまう。
慣れるどころか、どんどん効き目が増してる気がする……!
at ちぐが可愛いのが悪いんだけど?
tg お、俺なにも悪いことしてないもん……
at うん、だから好き
tg ~~っ、もぉっ、あっとくんのばかっ!
顔を真っ赤にしてそう言うと、
あっとくんはちょっと満足そうに笑って、俺の前にしゃがんだ。
at なでてもいい?
tg う、うん…
そっと手が頭にのって、優しく髪を撫でられる。
その手つきがあまりに丁寧で、
なんだか大切にされてる感じがして、
胸がじわっと温かくなる。
at …好きだよ、ちぐ。ほんとに、だいすき
tg お、俺も……だいすき……
目と目が合って、ふたりで照れて、
でもちゃんと伝え合えた“好き”に、笑顔がこぼれる。
at 今日も、明日も、ずっと一緒にいてね?
tg うん…絶対、ずっと一緒!
俺の頭の上には――「999」
そして、あっとくんの頭にも――「999」
もう限界なんてない。
数字がなくても、
世界が変わっても、
俺たちはずっと――
“好き”を続けていく。
こんな日がずっと続いたらいいな、なんて、
願うまでもなく、もうきっと――
ふたりの“好き”は止まらない。
番外編・甘すぎ注意。
コメント
2件
たくさんいいねするので番外編もうちょっと続けてくれませんか?