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景さんとは違う腕
景さんとは違う唇
目の前の俺の寂しさを埋めてくれる甲斐田さんに甘え、彼に抱かれている
「んっ‥‥ぁ‥‥」
「ロウ君‥‥もう少し力抜いて」
「‥‥ハァ‥‥ハァ‥‥」
「‥‥っ‥‥入った‥‥」
「あ‥‥あっ‥‥熱‥‥」
彼のではないものが俺の中で俺を慰める
たった3ヶ月も耐えられない俺だから捨てて家を出たのかも
今どこかであなたも誰かを抱いているの?
「ロウ君‥‥大丈夫?」
「え?‥‥んっ‥‥大丈夫っ‥‥」
「動くよ‥‥いい?」
「‥‥はい」
ゆっくりと動き出すと何も考えられなくなって行く
余計なことも何もかも‥‥
「あっ!あぁっ!‥‥やっ、いくっ‥‥け‥‥」
思わず名前を呼びそうになって慌てて口を手で押さえた
その姿を見た甲斐田さんが不思議そうに俺を見る
でもすぐに思い当たったかのように体を密着させて俺にキスした
「元彼の名前でも呼んだ?」
「‥‥ごめんなさ‥‥」
「怒ってないよ今はまだね。5年後もまだ呼びそうになってたらその時はお仕置きだな」
「‥‥5年後?」
「なに?そんなに一緒にいないって思ってる?」
「そんなの‥‥まだ‥‥」
「ごめんだけど僕は気に入ったものは手放さない主義なんだよね」
「え‥‥」
「怖くなった?僕から逃げられないかもって」
「でも未来はわからないから‥‥」
「そうだね。だったら今から5年後楽しみに待ってても良いんじゃない?」
未来に期待してまた裏切られたら‥‥
だったらこの関係もそんなに期待してもいけないのでは
揺らいだ俺の瞳に気付いた甲斐田さんが微笑みかける
「恋愛ってさ、失恋すると凄く辛いのになんでまた人を好きになるんだろうね」
「えっ‥‥?」
「ロウ君は僕と出会うためだったのかもよ?」
「なんかちょっと‥‥チャラ男みたい」
「失礼なっ!‥‥でも、さっきはロウ君の寂しさを埋めるとか、元彼の代わりにとか言っちゃったけど、僕ちゃんとロウ君の事好きだからね?最初に会った時から‥‥泣いてるロウ君見た時から好きだよ。ごめんね‥‥先に体の関係から始めちゃって」
突然の告白に戸惑い、視線をずらす
俺だって甲斐田さんを忘れるために使ったならおあいこだ
「もし元彼が戻って来ても、もう渡したくない‥‥離さないから」
「甲斐田さん‥‥」
「僕、困らせてる?でもこれが本心だよ」
「俺分かってたんです。彼が離れて行ったのはそれなりの理由があってだって。だからきっと彼は戻りません。俺が受け入れられなかっただけなんです。もう‥‥受け入れようと思います」
「無理させてない?」
「いえ、本当に心のどこかでは分かってたのに、俺も意固地になってました」
「じゃあ僕に愛されても良いって事?」
「あはっ‥‥!ああっ‥‥んぁっ!」
返事しようとしたのに
甲斐田さんが俺の答えを見透かすようにイタズラを仕掛けられて言葉を飲み込まれた
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