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城ちっっか
sha「っし、行ってくる」
br「ん、行ってらっしゃ〜い」
「なんかあったらすぐインカムで連絡してね?」
sha「分かってるって」
前回とは別日。
今日はシャークんがNakamuに個人的な用があって、そっちの国まで出かけるらしい。
向こうの城まではそう遠くない。
歩いても屈辱では無い距離で、意外とすぐ着くような位置にある。
シャークん自身の国をでて数分が経った。
目の前にはもうNakamu達の城がある。
*「何者だ」
sha「Nakamuに用がある」
*「Nakamu様に、だと?」
「というかお前、隣国の総統…シャークんと言ったか」
sha「だから、通せ」
「あいつに個人的な用があんだよ」
*「…通すことは難しいが、お呼びするだけであれば可能だ」
「どうする?」
sha「あ”ーもう…それでいいから」
*「わかった」
「その場で待ってろ」
この城の門番はそう簡単にはいかないようで。
中々通してくれることはない。
nk「はいはい…ってしゃけじゃん」
「どうした?」
sha「いや、ちょっと用があるだけ」
「…Nakamuお前、後どれくらい持つ?」
nk「後どれくらい…ね」
*「おい!それは流石に──」
nk「あぁいいよいいよ、どうせ相手はしゃけだし」
*「…承知いたしました」
nk「ごめん、ちょっと移動するか」
sha「ん」
近くの公園まで移動した後、2人は話を続けた。
nk「で、なんだっけ?」
sha「後どれくらいかだよ」
nk「あぁ…後3ヶ月もないんじゃない?」
「まぁ詳しくはきりやんに会った時とかにでも聞いてよ」
sha「3ヶ月もない、ねー…」
「随分と短いもんだな」
残り僅かな人生。
それの過ごし方は、Nakamu次第。
側近のスマイルにも決める権利もない。
でも、ただ自由にして欲しいから、スマイルですらなんにも言わず。
nk「あぁ、そういえば1つ提案」
sha「ん?」
nk「俺らのどっちかがもし死んだ後」
「この2つの国同士で同盟を組まない?」
sha「同盟ね〜、ちょっと考えたこともあったか」
「死んだ後ってのが面白いじゃんw」
nk「どう?」
sha「いいよ、乗った」
「このことは秘密な」
nk「わかってるよ」
敵対国同士の、嫌いな奴同士の人間が、国が。
これは実に面白い提案だ。
Nakamuからしても、シャークんからしても。
nk「じゃあ後で書類送っとくから、よろしく」
sha「ん」
nk「てかシャークんがなんか他に用事あるんじゃない?」
「後どれくらいか、以外にもさ」
sha「やっぱわかる?w」
nk「そりゃなw」
長年戦って、共にいるだけあって、逆に心友のような関係の2人だ。
殆どは相手にお見通しだ。
sha「俺、もしかしたらその辺で死ぬかも」
「お前よりみっともなくて、恥ずかしいような死に方で」
nk「……どういうこと?」
sha「いやぁ、俺って任務とか訓練とか、その辺のくだらないことで怪我とかするじゃん?」
「だからさ、いつかそんなくだらないことで死んだらなぁって思って」
nk「なんだw」
「俺の病気を心配してくれてんのかと」
sha「どこを取ってそうなったんだよw」
nk「っははwまぁいいだろ」
「でも要はただそれを、今のうちに伝えたかったのね?」
sha「まぁな」
nk「シャークんなら確かにやりそうだなw」
sha「だろ?w」
「お前の病気なんかよりこっちのが酷いだろ」
nk「どっちもどっちだよ」
sha「まぁな」
楽しそうに、とても嫌い同士には見えず。
本当に相手を嫌いなのか疑うほどだ。
でも実際、心のどこかでは認めてはいるのだろう。
𝒏𝒆𝒙𝒕↪