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注意!
・傘立てが休憩がてら書いた小説です
・これはGルートのサンズ戦の話です
・まだリセットをしたことがない1週目での話です
・この世界線ではプレイヤーの概念は存在しません
・フリスクもキャラもいい子です(これは大事)
サンズside
青とピンクのストライプの服を着た、名前もわからない子供はなぜかわからないがみんなを殺し回った。
でもその子は全く楽しそうじゃなかった。
ずっと泣いていて誰の話も聞けるような状態でもなかった。
オレは確かに怒った。
おばさんや、オレの大切な弟のパピルスを殺したことには特に。
でもその子は泣きながら、支離滅裂で言葉にもならないような言葉を叫んでナイフを振り回すだけだった。
でもオレは許せるわけが無かった。
ここまでLOVEを上げてしまった以上、オレもこの子をどうにかするしかない。
…いや、もうどうすることもできないんだろうな。
あの子は何度も生き返ってる。
死んでも、死んでもロードが繰り返される。
あの子自身もそれが嫌だったのか、わざとオレの攻撃に当たりに行ったり自分で自分を刺したりしていたが、それでもロードが起こらなくなることはなかった。
オレもそろそろ疲れてきた。
壁にあの子を打ちつけているうちにオレも動けなくなってきた。
あの子も、もう「ここで」死ぬことを諦めたんだろうな。地上で死のうとでも思っているんだろうな。
…そんなことするくらいだったらオレ達と「友達」になれたんじゃないか?
オレはそう思った。
あの子はオレにナイフを振りかざした。
でもオレは「まだ説得できる」と思ってナイフを避けた。
サンズ:「おーっと、そうは問屋が____」
オレは何とかして状況を打破しようとした___
99999999999
痛い
オレの腹にナイフが振りかざされた。
そして、オレはあの子の方を見た。
いや、あの子はすでに倒れていた。
あの子の前にもう1人、人間がいた。
黒い瞳孔に赤い瞳。
緑と黄色のストライプの服。
黒い涙を流していた。
オレにトドメを刺したのは、
あいつだった。
サンズ:「は…ハハ……」
生きてたんだな。
…あいつ、あの子の代わりをしたんだな、さては?
サンズ:「どうやら、ここまでみたいだな…」
これ以上あの子に誰かを殺させたく無かったんだよな?
サンズ:「いいか…オレは止めたからな?」
そしてお前も、あの子を止めたからな?
そうだろ、キャラ?
サンズ:「パピルス……」
いつの間にか、あいつは___キャラは、普通の目で、悲しげな笑顔をしながら透明な涙を流していた。
サンズ:「お前も腹減ってるか…?」
オレの体が消えていく。
そんなこと知ってるんだよ。
キャラ、あの子を少しでも止めるためにオレを殺したんだよな?
キャラ:「…僕を許さないでくれ。」
…許さないわけあるかよ、クソガキもどきめ。
お前はよくやったんだから___
あとはあの子をどうにかしてやってくれ___
オレの体は完全にチリと化した。
だが、なぜか声だけはハッキリと聞こえている。
キャラ:「…おい、骨。…いや、今はチリだったな。……どうせ『あの子を止めてくれ』とか考えてるんだろ?…お前の言うことだからな。仕方ないから止めてやる。……できる限りは。」
…おいおい、自信なさげだな。
キャラ:「…だから、僕の代わりにあの子を許して。僕が止められなかった責任だ、僕のことは許さないでくれ。」
……
前半はいいが、後半は無理な話だな。
もしもあの子が「リセット」してくれるなら、オレはあの子とちゃんと向き合うぜ?
お前ともな、キャラ。
体もソウルもないのにそんなことを考えていたら、キャラもいつの間にか消えていた。
ま、オレもしばらくはあっちへ行くとするか。
パピルスも待ってるだろうしな___