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僕は犬ですかね…?
犬系かな?
私はナマコ系だなー
ープロローグー
ザーザー…
ザーザー……
雨の音、話し声。
何にも変わらない日常――――
の、はずだった。
今日は雨予報だったのに、傘を持ってくるのを忘れた。
下駄箱で立ち止まる―――
どんどん人が帰ってゆく。
誰も僕のことを気にかけずに帰ってゆく。
「これ、使えよ」
桑島砂鉄―――
関わった事もないのに、傘を渡してくる。
おせっかいが趣味なのか?
桑島砂鉄、は傘もささずに帰っていった。
傘には「桑島砂鉄」と下手な字で書いてある。
猫系――
ある日、学校で勉強をしていた。
周りには誰もいない――
一人きり。
勉強に戻り、集中していると誰かが入ってきた。
「お、なになに、勉強してんの?」
桐山貴之――
喋ったことすらもないのに馴れ馴れしい。
こういうタイプは苦手だ。
「俺にも勉強教えてくんね?最近やばくてさぁ…」
桐山貴之、は近くに来て独り言のように喋り出す。
僕は話を聞かずに勉強をする。
「ちょっと、聞いてる?」
犬系――
「 「 どっちを選ぶの? 」 」
ーープロローグーー