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涙が止まらないかなしい話でした。 ありがとうございます。
なく
僕は両親に捨てられた
僕みたいなやついらなかった
だからもう生きる理由もない
今日死のうと思った
でもそんなとき
「家に来るか?」
ある人が助けてくれた
どうやらその人は”殺し屋”のリーダーらしい
だから僕は殺し屋に入ることにした
人を殺すのは嫌だったけど、命の恩人のためだからと我慢していた
どんな命令もあの人のためだから完璧にこなす
完璧なはずだった、、、、
ピピピピ
携帯がなった
「はい、どうされました?」
「仕事だ、なろ屋という奴を殺してこい」
「はい、分かりました」
今日も仕事だ
なろ屋はこの近くに住んでるらしい
少し歩いていると男子高校生の姿が見えた
ばれないように少しずつ近づく
「、、、?」
相手はこちらに気づいてしまったらしい
逃げようかどうか迷っていると
「だ、大丈夫!?その怪我、、、」
前の仕事での怪我が袖から見えてしまっていた
「だ、大丈夫だよ」
「絶対大丈夫じゃないでしょ!家に来て手当てしてあげるから」
「、、、あ、ありがと、、」
なんとなく断れなくて家の中に入ってしまった
「これでできた!」
「ごめんね、こんなことさせちゃって」
「いいんだよ!困っている人がいたらほっとけないもん!」
「優しいな、、、」
「僕はなろ屋!君は?」
「スマイリーだよ」
「スマイリーか、いい名前だね!」
「ありがと、、、」
なんかさっきからありがとうしか言っていないきがする、、、
「スマイリーくんはどこから来たの?」
「と、隣町に引っ越してきたんだ」
「そうなんだ!よろしくね!」
「うん!」
「じゃあ、バイバイ!」
「バイバイ!」
そう言って家を出た
しくじった
殺せなかった
「すみませんボス、なろ屋は今日外出中のようです」
「分かった、明日はちゃんとやるんだぞ」
「はい、分かりました」
明日こそは、、、!!
「あ、スマイリーくん!」
「あ、なろくん!昨日ぶり!」
また殺す前に見つかってしまった、、、、、
「スマイリーくん今日暇?」
「え、えっと、、、」
断ろうとしたけどなろくんはキラキラした目でこっちをみてくる
「うん!暇だよ」
そういってしまった
「そっか!じゃあ遊ぼ」
「スマイリーくん!すごい!」
「スプ○トゥーンは得意だから!」
今日はなろくんの家でゲーム
ああ、ずっとこうしていたいな
ずっとこの人の側にいたい
「、、、スマイリーくん?」
「あ、ごめん!ぼーとしてた」
「全然大丈夫だよ!」
ふと時計を見ると6時をすぎていた
「ごめん!なろくんもう帰るね!」
「うん!バイバイ!」
「ん?これってたしかスマイリーくんの」
そこに落ちていたのは彼がカバンにつけていたキーホルダーだった
「まだ、近くにいると思うし届けよ!」
そのまま家を出た
少し走っていると誰かと電話しているようだ
「はい、明日は必ずなろ屋を殺せるよう頑張ります」
そんな言葉が彼の口から聞こえてしまった
「スマイリーくん、、?」
「え!?なろくん!?まさか今の、、、」
お互い無言になってしまった
「スマイリーくんの目的は僕を殺すことだったの?」
「うん、、」
全部なろくんに話した
ぼくが殺し屋になったこと
その殺す相手がなろくんだったこと
全て、、、
「じゃあなんで僕を殺さなかったの?」
「それは、、、」
「なろくん!ごめんなさい!」
「え、なにが?」
もうここで言ってしまおう
「僕優しくされたの初めてで嬉しかったんだ、、それで僕なろくんのことが、、、」
「スマイリーくんも?」
「え?」
「実は僕もスマイリーくんのことが好きだったんだ、だけどなかなか言えなくて、、、」
「でも僕、なろくんなんか殺せない、、、、!」
ずっと迷っていた
好きになったなろくんを殺したくない
でも命の恩人の命令
どっちも捨てれなかった、、、
「スマイリーくん、僕を殺して」
「え、でも、、」
「このままスマイリーくんが悩み苦しむほうがよっぽど嫌だよ、、」
「でも、、、」
そういった瞬間目の前に信じられない光景があった
なろくんが僕の持っていたナイフを取り上げて自分のお腹を刺していた
「な、なろくん!?」
「これでっ、いいでしょっ?リーダーの人にはっ、スマイリーくんが殺したって言っといてっ、、、」
そのまま彼は息を引き取った、、、
「ボス、いまなろ屋を殺しました、、、」
「そうか、ありがとう」
そうボスに伝えた
「なろくんごめん、、今そっちに逝くからね」
そう言って自分のお腹を刺した
ありがとうなろくん、、、、大好きだよ