🍌🍆、おんぼん
意味不明。同棲。🍌が精神不安定
では、小説の世界へ行ってらっしゃい。
「ぼんさん。」
「なあに。」
「⋯⋯⋯。」
「ンは、わかったわかった。こっちおいで」
「⋯⋯⋯⋯、。」
一人ベランダで煙草を吸っていると、同棲している彼が部屋の中から何か言いたげなギラついた瞳を向けながら、此方を見つめているのが目に入った。ふーっと、一度煙を吐き出しては、ゆら、ゆらゆらりと揺れて、夜空に解けていったのを夜風で感じた。一度きゅ、と下唇を噛んでは、何か堪えている様子の彼、おんりーチャンにいつものあれか、と察すると、煙草を持っていない方の手をひらりと舞わせ手招きをする。手招きをする自分に気づけば、ゆっくりと真っ直ぐベランダにいる自分目掛けて歩んでは、自分の目の前でぴたりと止まる。
「いーよ。」
そう一声かけると、彼は遠慮がちに自分に抱きつけば、自分の首元に顔を埋めた。少し荒い様子の息が首元にかかって、少しこしょばゆい。なんて思っていれば、彼はぐあ、と口を大きくあけ、自分の首元に歯を立てた。がり、なんて音が脳に響いて、じわ、じわりと溢れる赤とともに感じる少しのぼんやりとした痛み。彼が次第にがっつくように自分を抱きしめる力が強くなって、少し顔を歪めてしまう。視界に映る夜空が少しぼやけて。でも、彼をこうして支えられることが出来るのは自分だけだから、なんて笑顔を取り繕っては彼の頭をわしゃりと撫でる。滲み出る血をちろちろと一生懸命舐めとる彼に少しかわいいと思ってしまう。じぅ、と歯を立てられた箇所を吸われると、ようやく彼は自分から慌てた様子で離れた。
「、⋯⋯ 、ぼんさ、」
「大丈夫大丈夫。おんりーチャンこそ大丈夫?」
なんて申し訳なさそうに名前を呼ぶ彼に大丈夫かと首を傾げる。こくりと小さく頷く彼だが、その可愛らしい仕草に反して獣のようなギラついた瞳を向けられ、今日はさっきのだけじゃ収まらない日か、と心配げに彼を見つめて。小さくふ、と息を吐けば、おいで、と手を引きベランダから部屋へ戻る。ベランダでは体は冷えてしまうし、立った儘という訳にもいかないから。
部屋へ戻れば、先程吸っていた煙草を灰皿へと押し付ける。サングラスをかちり、と外しては、灰皿の隣に置いて。また手をぎゅ、と握っては、寝室へと一緒に向かう。彼に至っては、申し訳なさが残っているのか、やはり黙りこくっている。本格的に心配になってきた為、急がないとだと寝室へ急いだ。
寝室に着けば、ベットに寝転がり、彼に向けて自分は目一杯腕を広げて、強請るような体制になる。
「おいで。今日は沢山して。ね、おんりーチャン」
そんな甘ったるくも聞こえる歪な言葉を吐けば、彼はまた自分をがっつくように抱き締めて、唇を貪るように奪った。 ちゅ、んちゅ、ッと小さく水音が寝室と自らの脳に響いて、心地が良くて、嬉しくて、お腹辺りがぐず、と疼いた。
「俺がいるから」
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目が覚めれば貴方は煙草を吸っている。
密かに貴方の背中に指をつつ、と走らせると、貴方は可愛らしい反応をした。
昨日の夜は迷惑をかけたと貴方に謝ってみせると、優しい貴方は僕の頭を犬を撫でるように撫で、大丈夫だと顔に笑顔の花を咲かせていた。
好き好き、かわいい。大好き、愛してる。死ぬほど貴方に溺れている。
そんな言葉じゃ表せないくらいのこの気持ち。貴方に見透かされていますか?
見えていますか、聞こえていますか、感じていますか、僕を。身体で、心で、脳で。
こんな僕を支えてくれる貴方が嬉しくて、殺したいほど愛しています。ゲームの中ではいくらでも命を奪えるのに。リアルではそう上手くいかないものである。今は、貴方といたいから奪えないだけなのか、はたまた、、。果たしてどう言った理由でなのかは自分も分からない。今はまだ模索中ってことだ。ただ、ひとつ断言できるのは、貴方の命は僕がほしい、と思っていること。
貴方の手首、首元につけられた貴方の色、鮮やかな紫、少し痛々しいけれど、貴方の色が貴方を着飾っている様はうっとりしそうだ。
いつか貴方の首には本当の首輪をつけてあげたいな。黄色でも、紫でも、どっちでも似合いそう。どっちの色でもいいけれど、それ以外の色だと虫唾が走るかもしれない。どっちにしようか、また今度二人で選びに行きたいな。
貴方を抱き寄せて、ちゅ、と貴方の頬に口付けをする。貴方は煙草持ってるし危ないでしょ、なんて怒ったけれど、微かに赤くなっている頬がなんとも可愛らしかった。それだけでも自分は嬉しくなってしまった。
大好きです。ぼんさん、ずっと一緒にいてくださいね。
つんと感じる煙の香りが少し痛くて、でもどこか心地良かったんだ。
コメント
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めっちゃいい
あ好き