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ミリムはお腹が空きすぎて動けなくなっていた。
「お腹が空いて歩けないのだ~」
と、そこへ···
「あの、大丈夫?」
そう聞いたのはエミリアだった。
その後ろにはスバル、そして何故かオットーやペトラ、ベアトリスまでいた。
三人が何故ここにいるかというと···
数時間前
スバルはエミリアに王都に行くことを伝えるために庭へ出た。
「おーい、エミリアたーん!」
「どうしたの?スバル?」
スバルが呼びかけるとエミリアは顔を上げる。
「いやー、実はさ···」
スバルが二人で王都に行くことを伝える。
「わかった。それじゃあ、すぐに準備するから!」
エミリアが準備をするため屋敷の中に入ろうとするとペトラが慌てて止めた。
「どうしたの?ペトラ?」
エミリアが聞く。
「あのね、わたしもいっしょに王都に行ってもいい?」
二人は驚いたがペトラの夢が仕立て屋になるということを思い出した。
「わかった。だが、ペトラの行きたい所は後回しになるけどいいか?」
スバルそう言うと、ペトラは嬉しそうにうなずいた。
「うん!ありがとうございます!スバル様!」
そう言うと、エミリアといっしょに準備をするため屋敷に戻った。
スバルが外で待っていると、そこへ、ベアトリスが話しかけてきた。
「スバルは一体そこで何をしているかしら?」
スバルがそれに答える。
「今からエミリアたんと、ペトラといっしょに王都に行くから、俺は
二人が準備終わるのを待ってんの」
スバルそう言うと、ベアトリスが質問する。
「何故王都に行くのかしら」
「それはだな···」
スバルが説明するとベアトリスはいっしょに行きたいと言ってきた。
「そりゃぁ、ベア子がいてくれたら心強いけど···」
スバルが言葉を濁す。
「王都には、どんな輩がいてもおかしくないかしら。そんな輩から
スバルを守るのもパートナーとしての務めかしら」
それを聞いてスバルは、チンピラ三人組を思い出す。
あいつらにも一度、殺されたのだ。他にあいつらのようなヤツが
いないとは言えない。
「わかった。ベア子も連れて行く。ありがとな!心配してくれて」
そう言うと、ベアトリスは照れたように早口になった。
「別にベティーは、パートナーとしての務めを果たそうとしただけで···ゴニョゴニョ」
スバルはハイハイと苦笑する。その時、二人の準備が終わり二人がこちらに
戻ってきた。
「んじゃあ、みんな揃ったことだし早速王都へ···」
「ちょっと待ってください!」
そこへオットーが走って来た。
「あなたたち、王都に行くんでしょ!だったら僕も行きます!」
オットーがすごい剣幕で迫ってきた。
「オットーまで?というか何で?」
スバルがそう聞くと、オットーは呆れたようにため息をついた。
「僕がいなかったら、皆さん問題おこすでしょ!」
と、言う訳でオットーも王都に行くことになった。
数時間後
王都に着いたスバルたちはラムに頼まれた物をすべて買い終わった。
ペトラの見たい店も見れ、後は帰るだけだったその時だ。
「ねぇ。あの子座り込んでいるけど、大丈夫かしら。あの
プラチナピンクの色の髪の子」
エミリアが指を指した方向には、プラチナピンクの色の髪の毛をした
ツインテールの少女が座り込んでいた。
「あの、大丈夫?」
いつの間にかエミリアはその少女に話しかけていた。
「お腹が空いたのだ~」
少女がそう言うと、ちょうどお腹もぐぅ~と鳴った。
それを見たエミリアは、
「じゃあうちの屋敷に行って何か食べる?」
それを聞いた少女は目を輝かせた。
「いいのか!?」
「えぇ。困っている人をほおっていけないもの!」
オットーは呆れたが、他の三人はその様子を暖かく見守る。
結局、その少女は屋敷へ連れて行くことになった。
馬車はゆっくり動き出す。
今回はここまでです。
前回が短かった分今回は長いです。
この先ミリムやスバルたちがどうなるのか、私もまだ考えていないので
更新が遅れてしまうかもしれません💦
あと、ミリムが主役と言いましたが、スバル視点が多くなってしまった
ので、スバルを主役にします。本当にごめんなさい💦
引き続き四話も書いていきたいと思うのでいいねと、フォロー
よろしくお願いします!