テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第2話
放課後。
教室には、まだ数人残っていた。
僕は、できるだけ音を立てないように帰る準備をしていた。
関わらないように。
目をつけられないように。
それだけを考えて。
でもーー
モブ「おい、帰るのか?」
背後から声がした。
体が一瞬で固まる。
モブ「ちょっと付き合えよ」
腕を掴まれる。
強くて、逃げられない。
🐇「……やめて」
小さく言ったつもりだった。
モブ「は?聞こえないんですけど」
さらに強く引っ張られる。
教室の奥へ。
「転校生の前で大人しかったからって調子乗んなよ?」
ドンッ、と壁に押し付けられる。
🐇「……っ」
声が出ない。
怖い。
🤪「何してるん?」
そう言って、僕の腕を掴んでいた手を強く払いのけた。
🤪「そいつ、俺のなんで」
モブ「……は?」
一瞬、空気が止まる。
僕も、何を言われたのか分からなかった。
モブ「は、意味わかんねぇ」
笑いながら、また手を伸ばそうとする。
その瞬間ーー
ifが、その手を掴んだ。
🤪「触んなって言ってんだろ」
声が、さっきより低い。
モブ「……っ、チッ」
舌打ちして、そいつらは離れていった。
モブ「覚えとけよ」
そんな捨て台詞を残して。
静かになった教室。
足の力が抜けて、僕はその場に座り込んだ。
🤪「……大丈夫か」
ifがしゃがみ込む。
でも。
🐇「なんで……」
声が震える。
🐇「なんで、助けたん……」
期待したくなかった。
どうせ、またーーって思ってた。
なのに。
ifは少しだけ困った顔をして、
🤪「……ほっとけなかっただけ」
そう言った。
そのあと、少しだけ目を逸らして。
🤪「……それと」
もう一度、僕を見る。
さっきまでの強い目じゃなくて、少しだけ優しい目。
🤪「お前が泣きそうな顔してたから」
その一言で。
堪えてたものが、全部崩れた。
🐇「……っ、」
涙が止まらない。
声を出さないようにしてたのに、
🐇「っ……ぅ、」
漏れてしまう。
そんな僕の頭に、そっと手が置かれる。
🤪「……もういい」
優しく、撫でられる。
🤪「俺がいるから」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!