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これは、放浪者と言われる男女四人と一人の少女の霊の物語。
この世には、放浪者と言われる人達がいる。その名の通り、目的地を決めずに何処までも旅し続ける人達の事だ。俺は彰人。放浪者だ。ただ、俺一人じゃない。俺を含め五人…いや、四人と1人だ。まず四人の方だが…その様子だと知ってるようだな。そうだ。俺、冬弥、杏、こはねだ。それで、1人の方だが、俺には絵名って言う姉がいたんだ。何年も前に死んじまったけどな。で、絵名が俺等に付いてきてるんだ。どういうことかって?そのまんまだよ、幽霊になった絵名が俺等の旅に付いてきてんだよ。そしてなんかすげぇ特殊な幽霊でな。特殊な点が2つあるんだが、普通幽霊って未練を晴らせたら成仏するはずだろ?だけどな、絵名が言うには自分が成仏したい時に成仏出来るらしい。そしてもう一つは、絵名が自分で見せても良いと思った人にだけその姿を見せるらしい。勿論って言えば勿論だが、俺は姿が見えてる。冬弥も見えてるらしいが、杏とこはねには見えていないらしい。声は聞こえるらしいがな。まぁこんなとこだ。俺達の紹介は。次からはお前は観戦者になる。俺達には干渉できない。だから、そこで見守っててくれ。じゃあな。