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漫画の主人公になれたら
空を飛べる?敵と戦う?超能力持ち?イケメン?美女?
そんなの…夢だ
「HR始めるぞ」
面倒くさそうに先生が言った
でも、この教室は雑音…程度じゃない。ロックバンド並みにうるさい…
女子の笑い声はエレキギター。男子の笑い声はドラム
先生の声はこの教室では、全く聞こえない。
何となく俺は聞いている。多分、今日の日程について言っているんだろう
隣の席を見ると、見るからに怪しい。
マスク、前髪が鼻くらいまである…目が見えん
でも、コイツの事は知ってる。幼馴染…クロ
性格は…あんまり覚えてない
「HRを終わる」
俺は教室を出て、屋上へ行く。昼寝には最適だからな
俺は胸の高まりを抑えながら、屋上への扉を気持ち良く開ける。それは軽く直ぐに景色が見えた
そこは、セルリアンブルーの空、床にクッキーが散らばったような桜の花弁、温かい風が俺の頬をかする。
春の匂いがした
俺は真ん中で、子供のように大の字になって、無意識に空を向いた。
雲が素早く空を横切る。
俺はあまりの心地よさに、眠たくなった。 瞼が重い…そのまま瞼の重さに目を閉じた
温かい風が頬を横切り、花弁が鼻をくすぐる。寒くなく、温かくもない心地よい温度だ
「いてッ」
誰かがデコピンをしてきやがった…。俺は目を開ける
ゆっくり姿が見えてくる
「げっ、クロ…」
クロは鼻で笑い、俺の顔を覗き込む
「”げっ”とは何だ」
強気の口調だな、と思い、頭が熱くなる。
「何?」
俺は不機嫌そうに答えた。実際怒ってる。
「もう、昼休憩だ 」
クロはお弁当を持って来てくれた。こう言うところは、良いけどな…
弁当箱を開けると、 ご飯の甘い香りが風に乗って鼻に吸い込まれる
隣を見ると、早々とクロが食べている。マスクを外している…流石にな。
でも、コイツの顔立ちは綺麗だ…。ガラスみたい…色白で空で輝いてる星みたいだ
俺も、おにぎりを口に運び、甘い味が口に広がる。
しばらくし、俺もクロも食べ終わると俺は昼寝をしようと寝転がった、
そのとき
一瞬だけ…いつも前髪で見えないクロの目が見えたんだ
紫陽花のように紫が何色も入っていた
俺は思わず口にしてしまった。驚きを隠せず、心臓が飛び出そうな位バクバクと言ってる
クロは俺を見て不思議そうに
「どうしたんだ?」
と言っていた。
俺は焦って言葉を必死で探し、背中に汗をかく
「いやッ、空ってキレイだよなって思ってさっ」
クロは怪しそうに見てくる。ヤバいバレたか?
「まぁ、春だし。綺麗だな」
マスクと前髪で見えないが、笑っている。
「あのさ… 」
言葉を喉から出そうとしたら、チャイムが鳴ってしまった。
クロは、「またな」と言い残し、俺の視界から消えてしまった。
なんで、”キレイ”なんて言ったんだ?
耳から心臓の音がする。頬が熱くなるのも感じる…。背中に汗をかく。
胸が辛い、息が辛い、何だ、これ…感じたことない…
気になりながらも、体に冷たい空気を入れ、眠りに就いた
皆の笑い声が聞こえる…遠くから…
…………………で、………………………………
「はッ…」
あたりを気が狂ったように見渡す、黄昏色で染まっていた
俺は足を引きずりながら立ち上がり、重い足で生徒会玄関に向かった。
下駄箱では、クロがいた。何か見ていたが、見えない。
「ショウ!」
クロは慌てた様子で近づいて来た。
「寝すぎだ…たっく…」
俺は、軽く謝りながら歩いて家に帰った
風が軽く横を吹くが、春だからと言っても夕暮れは寒い。
俺は歩きながら気にもせず呟いた
「クロって、こんな背高かったけ…」
クロは俺を見て、鼻で笑ってきやがった。小馬鹿にしてるだろ…
「高いよ、俺は174だしな」
俺はクロの言葉を聞いて直ぐに下を向き拗ねる
「俺は159だし…」
小さく呟いた。
クロは俺の頭をポンポンと触って来て、冷たい空気が髪の毛に入り込む。
「まぁ、伸びるよ」
俺は頭にきて、言い返した
「高校生で伸びるかよッ!」
クロは声に出して笑い、その声は高くから聞こえた。その姿は大人のような姿だった。
話に入り込み、景色を放おっていたら、家に着いていた。
クロが気付き話た。
「もう、家だ」
クロの言葉に周りを見ると家の前だった。
クロは隣に行き、鍵を出していた。俺も鍵を出して扉を開けていた。
「また明日」
風に乗ったようにクロが言った。俺も
「おう!また明日な」
と言い家の中に入り、自室へ向かう。
扉を勢い良く開け、ベッドに飛び込む。
ふかふかで気持ちいい…俺の匂いだ…
何故か落ち着くんだよな…
俺は暇そうにスマホを構っていると
自分の体温が伝わった布団の温かさが心地よさで、寝てしまった
また、おんなじ夢をみている。
…………………で………は………………………
「はッ…」
手が震えてる…俺は…怖がっているのか?
何に対して?誰に怯えてる?
to be continued