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かつて、人間を含むあらゆる生物が存在する惑星があった。しかしある時を境に突然文明が崩壊してしまう。その後、「暗黒の時代」、「空白の時代」、「混沌の時代」を経て再び文明が誕生するものの、人々は新たな技術を生み出し発展させつつも、自然を破壊し環境を汚し、また別の問題を引き起こしていた。そして、いつしか人々の中から争いが生まれ始め、各地で戦争が起こるようになった。そんな中、ある一人の少女は、人々が争う理由に疑問を抱き、平和的な解決を模索するため、自分が生まれ育った星を捨て、宇宙へと旅立った。彼女がたどり着いた先は地球に似た環境を持つ惑星だったが、そこでは人々は争いを忘れ、穏やかに暮らしていた。しかし、そこに現れた謎の組織―――人類連合を名乗る集団が、突如として地球に攻撃を仕掛けてきたのだ! 主人公は二つの選択肢を迫られることになる。ひとつはこのまま平和を求めて戦い続ける道。そしてもう一つは、かつて地球を襲った脅威を退けるために結成された対異次元特務部隊「エインヘリヤル」の一員として戦うこと。どちらを選んでも後悔することになるかもしれない。だけど……君ならどう選ぶ!?
「うぅっ……ぐすんっ……えぇーん!」
泣き声とともに部屋の扉が開かれる音が聞こえてくる。
(また始まったよ)
俺はベッドの上で寝返りを打ちながら、枕元に置いてあった目覚まし時計を見た。まだ朝の五時前だというのに、今日もまた騒々しい一日の始まりである。
俺の名前は黒須遊希(くろすきゆうき)。中学二年生になったばかりの十三歳だ。今は六月だから誕生日はまだだけど、俺は五月に十三歳になった。そして今日から新学期が始まる。ちなみに俺が通っている中学校では入学式というものはない。小学校を卒業してすぐに受験をして入るからだ。
「行ってきます」
母さんに挨拶して家を出る。すると隣に住んでいる幼馴染みの結崎春香(ゆいざきはるか)ちゃんが出てきた。肩まで伸びた綺麗な髪にくりっとした瞳をした可愛い子だ。
「おはようございますユウキ君!」
「お、おう……」
毎朝元気よく挨拶してくれるけど正直ちょっとうるさいと思うこともある。でもそれはきっと内緒にしておいた方がいいことなんだろう。なぜなら……。
「あのさ、俺たち付き合ってるってことにされてるんだけどどう思う?」
「いいと思いますよ! 私はユウキ君のことが大好きですし!」
春香ちゃんが満面の笑みで言う。本当に可愛らしい笑顔だと思う。こんな子を彼女にできた男子なんてほとんどいないんじゃないかなってくらい可愛い。
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