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元貴side
「りょ、ちゃん…泣」
響く雷鳴が涙を呼ぶ
会いたい気持ちが、涙を呼ぶ
ベッドを少し起こして、窓の外を見上げる
コンコンッ
「っ……はい、!? 」
ぼんやりしていたら突然部屋のドアがノックされた
「どーぞ、」
涙を拭って返事をする
『も、とき…っ泣』
「り、りょうちゃん?!どうしたのッ?!」
「その格好、、びしょ濡れだし…顔色悪いよ?!」
ふらふらと部屋に入ってきたのは、
びしょ濡れで、真っ青な顔をしたりょうちゃんだった
『もとき、…会いに、きたよ……っ、』
「俺に?会いに?!」
『うんっ…ごめ、泣』
「なんで謝るの?!」
『んーん…もとき、ぃ…泣』
「りょうちゃ、…おいで、」
『グスッ…泣』
さっきまでは自分が泣いてたのに、
そんなことも忘れてりょうちゃんを慰める
会いに来てくれたんだ、俺に…
大好きな人が、俺に――
ギュッ
「え、待ってりょうちゃん…っ!」
「あっつ、え?!熱ある?!」
『な、いぃ…泣』
「いやあるてこれは!!無理して来たの?!」
『ちぁう…っ泣』
『あめのなか、はしってきた、から…かもっ…泣』
走ってきた?この雨の中?
しかもこの病院、りょうちゃんちから10㎞近くあるけど?!
「ばかっ…!」
『はぁっはぁっ…ごめんなさいっ…泣』
グラッ
「あぶなっ?!」
“風邪ですね。身体冷えてますし、今日は念の為入院ということでお願いします。”
“あと、寝不足で免疫落ちてたのもあります”
“ちゃんと、寝てくださいね”
『ご、めんなさい…』
「りょうちゃん、…」
『ごめん…、かっこ悪いよね、泣』
『僕っ…泣』
「俺に、会いに来てくれたんだよね」
「俺、すげぇ嬉しいよ?大好きな人がさ、自分を犠牲にしてでも、会いに来てくれるんだよ?」
「俺って幸せ者だなぁ…りょうちゃんが彼女で、幸せだなぁっ…!」
『もと”き”…っ泣』
『僕っ…かっこ悪く、ない??泣』
「いや寧ろかっこいいよ?!ありがとね、来てくれて。」
『ん……っ泣』
『わぁぁぁぁっ泣』
「あーあ、笑」
ギューッ
「愛してるよ~、」
『ぼくも、っ泣』
『~~っ泣』
『うわぁぁぁぁっ泣』
「ほら、もう泣き止んで、?熱上がっちゃうよ?」
『グスッ…もと、き……泣』
「ん、俺だよ~」
『もとき、』
「ふふ、」
「でもりょうちゃん?無理はしちゃだめなんだよ?」
『…っしてないもん、』
「したでしょ、」
『してない、』
「あのね、熱出したのは違うにしてもね?」
「先生の話聞いとった? “寝不足”って言ってたけど?」
『それは…っ』
「りょうちゃんね、俺のために頑張ってくれて嬉しいよ?でもさ、りょうちゃんが体調よくなかったら意味ないじゃん、?」
「俺、りょうちゃんには元気で、笑顔で、いて欲しいの」
『でも…僕はもときがっ、』
「俺はさ、もう仕方ないから…」
「でもりょうちゃんはだめ。まだまだこれからだから。」
『でも、』
「でも禁止。」
「俺のこと、思ってくれてるなら…りょうちゃんは元気でいて?俺の、お願い。」
『~~っ!わかった、よぉ…泣』
「ありがと、」
「んねぇなんでまた泣くの~笑」
『うわぁん泣』
<こら!2人とも安静にしててください!!怒
「ごめんなさーい、笑」
『ごめ”んな”さ~ぃ泣』