テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
藍Side
甘い‥甘い‥キスに全身が喜ぶ。
身も心も蕩けそうなぐらい。
衣服を全て剥がされた状態でベッドに寝転ぶ俺に優しいバードキスが降りそそぐ。明かりが煌々と付く寝室のおかげで羞恥心が襲うが、もはや諦めるしかない。
「恥ずかしい‥」と口にすれば、何故か祐希さんの顔が満足そうに微笑むからだ。
何がそんなに嬉しいものなのか‥。
せめてもの抵抗とばかりに、声を抑えようと試みるが、全身に施されるリップサービスに耐えきれず、吐息が漏れてしまう。
触られる部分が全部性感帯になってしまったような‥中心が淫らに疼く。
リップ音を響かせながら丁寧に愛撫され、赤い舌が腕や足をなぞるたびに甘い痺れが腰に響く。
いつも以上の丁寧さに堪らず両手で制するが、一向に止む気配はない。
胸の敏感な部分を舌で舐めながら、中心部分は大きな掌に包まれ、巧みに揉みしだかれている。
「やぁっ、まっ‥て、出ちゃ‥う」
「藍‥もっと感じて‥俺の手で満たされて欲しい‥」
熱くうわ言のように呟く祐希さんの表情を見ると‥いつもの余裕さはなく、激しい欲望の色をまとっていた。
そして、乱れる姿を見たいと、おもむろに両足を大きく開脚される。
「!?///やっ、この体勢は‥嫌や‥///」
全てをさらけ出してしまう姿勢が嫌で身をくねらせるが‥閉じようとする足をさらに開かされ‥マジマジと凝視される。
咄嗟に手を出して隠すも‥そんな俺を見て満面の笑みを見せる祐希さんは、本当に意地悪だ。
「いつも嫌がるよね‥そんなに嫌?」
「///当たり前やんっ!」
「なんで?見られちゃうから?」
「嫌なもんは嫌やっ///」
「綺麗なのに‥藍は綺麗だよ‥だからよく見せて。ほら、手をどかして?どかさないと気持ちよくしてあげないよ?」
先程までの優しい祐希さんはどこへやら‥。
俺がもうすでに達してしまいそうなのを察しているくせに‥。
涙目で睨みつけるが、こうなってしまったら、効果はない。
従わなければ、長引くだけだ。
楽になりたい。その一心で、隠すように覆っていた手をどかす。
「可愛いね‥らん‥可愛い」
「‥も、///ええから‥はやく‥///」
「クスッ‥期待してる?ここも溢れてきてるじゃん?可愛い‥食べていい?」
なにを‥そう言葉にする前にはもう、パクっと根本まで咥えられてしまう。
「ひゃっ!?‥あっ‥///」
温かい粘膜に包まれる。淫らに口が上下するたびに卑猥な音が響き、腰が自然と浮いてしまう。
気持ちがいい‥。
口淫され、頭の芯がボーッとなる。イきたい‥。もはや、それしか考えられない。
「‥も、‥イ‥イく‥‥‥」
腰が浮き立ち、全身が痙攣する。そして、口に咥えられたまま、果ててしまった。
少しの罪悪感と何ともいえない高揚感が支配する。しかし、
出した後の余韻に浸る暇もなく‥
さらに強く吸われ、あまりの刺激に腰が跳ねる。
「やっ!?も、出な‥い‥やめ‥てっ!」
全てを搾り取ろうというのか‥もう無理だと伝える俺の声を無視するかのように、敏感な部分を責められ‥
「いや、離し‥て、やだっ‥」
頭を振りながら懇願するも意味をなさず。強く吸われたまま、祐希さんのしなやかな指が双璧の最奥へと触れ、中へと侵入してくる。ローションの滑りもあり、指の本数が増えるのに時間はかからなかった。
身体全身が震える。淫らな音が室内に響く。長い指で擦られ続け、奥深くから沸き起こる衝動を止めるすべは‥無かった。
「やっ、‥あっ、あああ‥‥‥‥、、、」
奥深く咥え込む祐希さんの口腔内で盛大に吹いてしまう。やってしまった‥。罪悪感に苛まれる俺をよそに‥満足したのか喉を鳴らしながらやっと祐希さんが離れてくれた。
「気持ちよかった?♡」
「‥祐希さん‥なんか、嫌い‥や‥」
嫌だって言ったのに。何度も言ったのに。
恨めしく思いながら祐希さんを睨むが‥、
「可愛い泣き顔で言われてもな‥」
‥俺が悪いと笑いながら言う有様で、手に負えない。
智さんはどうして祐希さんなんか好きやったんやろか‥。こんなにドSやのに。
「智さんに今の祐希さん見せたら、幻滅するんやない?」
「さぁ?どうかな‥でも、藍以外に見せる気はないよ。誰にも見せない、藍にだけ‥」
「ふ‥ふーん‥俺だけなん?‥へー‥」
「くすっ、嬉しい?顔がそう言ってる」
「なっ///、嬉しいわけないやん!何、言ってるん!?///」
顔を覗き込み、笑う祐希さんの表情から逃れるようにプイッと横を向く。
きっと俺の顔は真っ赤になっているはずだ。でも、そんな俺の横顔に頬ずりしながら‥
「藍だけが覚えていて。こんな俺も知っていて欲しい、好きだよ‥ 」
甘い甘い言葉を囁きながら、祐希さんに抱き締められる。
それは鎖のよう。
でも、居心地がいい。ああ‥きっと全身に絡みついたとしても喜んで受け入れるだろう。
そう思えてならない。
「あ゛、あ゛っ、んん゛、んん゛‥」
先程からひっきりなしに漏れ出る声。祐希さんの律動に合わせて俺の身体も揺れる。
受け入れるために大きく開いた足を肩に担ぎながら、祐希さんが俺を見つめる。
ぐちゅ‥。結合部分の卑猥な水音。
この体勢は、さらに深く中に挿入されるため、快感の波が襲う。
一定のリズムを刻みながら、的確に急所を突かれ‥両足が震える。
「やらぁ‥あ゛、イ‥イく‥‥イっちゃ‥あ゛あ゛‥」
抑えきれない喘ぎと共に身体全身を痙攣しながら果てる。これで何度目だろうか。
強すぎる快感に、心が追いつかない。しかし、何故か祐希さんの動きが急に止まる。律動が止み、ホッと一呼吸する。乱れた呼吸を何とか元に戻そうと‥だが、
「ん!?、やっ、さわら‥んで‥‥」
幾度目かの絶頂を迎えたばかりの身体は少しの刺激でも拾ってしまうのに、そんな俺の胸の突起物を突然、強く吸われ舐められる。片方の手でも、中心部分を握られ扱かれて‥
待ってと何度も叫ぶが祐希さんには届かない。また快楽の渦に飲み込まれそうになり、懸命に名前を呼ぶが、それでも止まることはなく。
「らん‥もっと‥もっと‥感じて‥」
執拗に弄られ、熱く囁かれ‥。
止まることのない快楽に次第に恐怖すらも感じ、両目から涙が溢れる。
そんな俺の涙を舌で舐め取りながら‥
「今日はさ‥もっと‥入っていいよね?」
耳元でそう囁かれるが、なにを言っているのか理解する前に、足をさらに大きく開かされ‥
祐希さんの欲望が深く侵入してくる。
普段は届かない場所。そこをグリグリと突かれる。
「無‥理、いや‥‥ぁぁ‥」
これ以上の侵入は経験がなく、恐怖心が勝ってしまう。だめ‥涙目で、必至で懇願する。
「らん‥大丈夫、力を抜いて、怖くない、」
至るところに優しくキスをされ、子供に接するように宥められ、対峙した瞳は優しかった。
思わず縋ってしまう。恐怖心を与えている張本人なのに‥。
それでも、祐希さんに抱きついていると自然と落ち着いてきた。相変わらず、腰を突かれ、そのリズムは止むことはなかったが、力がゆるりと抜け落ちていく。
その瞬間を祐希さんは見逃すはずもなく。
「やぁ‥‥‥あ゛あ゛あ゛、ぐっ、っる‥じ、」
力を抜いた瞬間、一番奥深くに祐希さんが侵入する。ぐぽっ‥とありえない音がしたように思った。
懸命に止めようとする俺の腕を振り払い、腰を動かす。最奥を擦られ、涙がとめどなく流れる。
「やぁ、ぬ‥い゛、て‥‥‥いや‥や、」
「らん、痛いだけ‥じゃないよね?気持ちいいんでしょ?」
激しく貫きながら、祐希さんが俺の中心を触る。恐怖心があるなか、確かに俺は酷く興奮していた。屹立した部分を祐希さんの手が怪しく揉みしだく。
「やっと、奥まで入れた‥らん、可愛い♡」
涙でぐしゃぐしゃの視界の中、祐希さんの光悦とした顔が、俺を覗き込む。
喘ぎすぎて、泣きすぎて、
涙と涎にまみれた顔が可愛い‥??
祐希さんはなにを言っているんだろうか‥
時折やはり祐希さんの考えが理解できない。
しかし‥
それでも、愛してると囁かれると身体が喜ぶらしい。
直腸まで支配され、恐怖心があるなか‥
今まで感じたことのない快感に脳まで犯される。
「‥‥いく゛‥また‥イぐ‥‥‥‥‥」
何度も叫びながら絶頂を迎える。
喘ぐことしか出来なくなった俺のだらしなく開ききった口腔内に舌を差し込まれながら、
「愛してる‥愛してる‥」
そう呟く祐希さんの言葉を反芻しながら‥意識が遠のく。
霞む思考の中、一段と律動が激しくなり、最奥に熱い熱が解き放たれたのだけはやけにハッキリと感じられた。
その後は薄れる意識の中、ずっと、ずっと、
愛を囁かれていたと‥思う。
鎖のような愛。
身体中に重く巻き付いて苦しいと思う反面、それを求める気持ちもあった。
この執着‥独占愛を、
望んでいたのはきっと自分なのかもしれない‥
俺だけのもの‥
そう望んでいたのは‥きっと。
コメント
1件
色々とやり過ぎな祐希さんも結局は受け入れてしまう藍くんもどっちも大好きです🤤藍くん可愛いもんね、もっともっとって求めてしまう気持ちも解るけど祐希さんほどほどにお願いします(笑)次回も楽しみにしてます!