テラーノベル
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「‥‥‥ふぅ‥‥‥」
重い身体をベッドに沈めながら、手足を放り出す。シャワーを浴びてきたが、とにかく身体中が怠かった。しかし、心地よい痛みでもある‥。
そしてふと、寝転んでいるベッドを見渡す。シャワーを浴びている間に綺麗に整えられている。先程までの淫らな行為が嘘のように。
でも、嘘ではない。その証拠に下半身の甘い痛みがそれを証明している。祐希さんと一つになった証。それは確かに俺の身体に刻み込まれている。
今もまざまざと残る感触‥。鮮明に思いだすと、身体が火照りだしてしまう。あかん。慌ててうつ伏せの状態へとなる。鎮まれ‥俺‥。
「何してるの?藍?」
すぐ近くで聞こえた声に驚き顔を上げると、湯上がりの祐希さんが身を屈めながら俺の顔をのぞき込む。
いつの間に来たんやろか‥
「なっ、なんも‥してへん‥よ///」
「くすっ、お前は本当嘘が下手だよな。そこが可愛いんだけど‥」
「かっ‥可愛いなんて、言うなぁぁ!///」
思わず大声で叫んでしまう。抱かれている間もずっと聞かされた”可愛い“という言葉。否応無しに情事を思い出させてしまうワードは極力聞きたくない。
「なんで?藍は可愛いよ。全部。そうだな‥特にこことか?」
祐希さんの手がするりとTシャツの中に侵入し、直に胸の突起物を弄り始める。
「ひゃっ、やぁ‥‥」
「うん♪いい感度♡」
余韻の残る今の身体には刺激的すぎた。少し弄られるだけで、身体に電流が走るぐらいの衝撃。
恥ずかしさのあまり声を我慢するが、そんな俺に構うことなく、つねったり、引っ張ったりしている‥。勘弁して欲しい。
「も‥やめ‥触らんで‥」
「そんな喘いてるくせに‥説得力ないなぁ、笑」
気持ちいいでしょ?とさらに祐希さんの指先が敏感な部分をもて遊ぶ。先端が弱い事をよく知っているその指先は、的確に弱点を捉え責め立ててくる。
「いや‥や‥も‥やめて‥」
快感に我慢しながら、震える声を絞り出す‥先程、散々イカされた後の俺には刺激が強すぎた。
もうイきたくない。
これが本音。
「やめて欲しいの?」
「あ‥当たり前やん///!」
あれだけやった後なのに‥嫌だという俺を不思議そうに見つめる祐希さん。
やっぱり性欲オバケや‥。
「‥‥‥じゃあさ、こっち向いてくれる?」
ギクッ‥。
「なっ‥なんで‥なん?」
「‥うつ伏せじゃ、顔が見えないじゃん。ほら、こっち見てよ?」
キスがしたいと、耳元で熱く囁かれ‥仕方なく顔だけ振り向く。
目が合った瞬間、途端にニヤリと意地悪く笑う祐希さん。
嫌な予感がする。いや、それしかしない。
そして、その予感は的中する。
振り向いた俺の口に軽いキスをしながら、妖しく祐希さんの手が俺の下半身を揉みしだく。
「ちょっ、まっ、‥」
「こんなに硬くなってんのに、やめてなんて嘘ついて。本当はさ、俺が触る前から勃ってたでしょ?」
「は?んなわけ‥」
「くすっ、いいや、嘘だね。俺が入ってきた時、モゾモゾしてたじゃん。エロい顔して‥」
「してない!!///」
「えー、してたんだけどな。すっごいエロい顔してたのに。なに?俺とヤってる時を思い出してたの?」
「ちがっ‥///」
全力で否定するが、きっと手遅れだ。俺を見て笑う祐希さんには何もかもお見通しだろう。
「照れんなよ。もっと見せて‥ねぇ、ココも俺のこと思い出してる?」
うつ伏せになる俺に覆い被さりながら、祐希さんの指が下着の中に侵入し、グリグリと双璧の奥‥敏感な部分を弄りだす。
ついさっきまで、愛し貫かれた部分を触られ、我慢できない吐息が漏れてしまう。
「いや、‥そこは‥」
「さっきまで俺等が繋がってたところだもんね。ああ‥まだよく解れてる。凄いな‥指すんなり入るじゃん」
「ひゃあ!?、まっ‥」
人の事などお構いなしに、祐希さんのスラリと長い指が侵入する。確かに‥よく解れているんだろう。指がすぐに2本挿入されても、痛みはなかった。
「ああ♡藍の中、あったかいね、気持ちいい♡」
「まっ‥て、んっ、やぁ、さわらん‥で‥」
あっという間に3本の指を挿れられ、ぐちゅ、ぐちゅと中を掻き回される。
ローションがまだ残っていたんだろうか‥。恥ずかしい‥卑猥な水音に思わず耳を塞ぎたくなる。
これ以上は無理。これ以上この行為が続けばきっと‥。焦りを感じ、祐希さんから逃れようと身体をくねらせるが、ガッシリと後ろから抱き竦められ、それすらもできない。
なんでこんなに力強いのか。
「ふっ、ぐっ、あっああ‥」
下半身がガクガクと震える。このままでは達してしまう。焦れば焦るほど、身体の熱が上がる。
それでも、我慢する。頭を振りながらひたすら耐えるしかなかった。なのに‥
「藍‥我慢してる?我慢しなくていいのに‥ほら‥一回出そ?」
「いっ、ややぁ‥」
「大丈夫、後片付ならまたやっとくから‥」
気にすんな‥そう囁かれるが、嫌なものは嫌なんだと少し後ろを振り向き、涙目で睨み上げた。
しかし、そんな俺の睨みは‥何故か祐希さんを煽る行為でしかないらしい。
「あ?そんな目で見るの?‥わかった‥じゃあさ、今から賭けしよう?」
「‥か‥賭け‥?」
「藍がさ、イかなかったらこのまま止める。でも、イッちゃったら‥この後俺に抱かれる。それでOK?」
「OKちゃうわ!!」
どんな提案やねん!と思いっきり顔をしかめるが‥祐希さんはクスクスと笑うだけだった。
さらに‥
「へーぇ、そっか。藍は俺に負けるのか‥そうか、そうか‥俺の勝ちだな♡」
と俺が負けず嫌いなのを知ってて挑発するし‥。
案の定、この後、
俺は祐希さんに従う事になる。
明日の練習‥大丈夫なんだろうかと‥一抹の不安を抱きながら‥。
コメント
2件
藍くんナイスツッコミ(笑)藍くんがこんなに可愛いのは祐希くんと居る時だけなんですよー、祐希くんはそれだけ覚えといて(笑) 次回も楽しみにしてます!