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19 - 第19話甘い賭け事にのせられて

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2025年07月03日

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「‥‥‥ふぅ‥‥‥」


重い身体をベッドに沈めながら、手足を放り出す。シャワーを浴びてきたが、とにかく身体中が怠かった。しかし、心地よい痛みでもある‥。


そしてふと、寝転んでいるベッドを見渡す。シャワーを浴びている間に綺麗に整えられている。先程までの淫らな行為が嘘のように。


でも、嘘ではない。その証拠に下半身の甘い痛みがそれを証明している。祐希さんと一つになった証。それは確かに俺の身体に刻み込まれている。


今もまざまざと残る感触‥。鮮明に思いだすと、身体が火照りだしてしまう。あかん。慌ててうつ伏せの状態へとなる。鎮まれ‥俺‥。





「何してるの?藍?」


すぐ近くで聞こえた声に驚き顔を上げると、湯上がりの祐希さんが身を屈めながら俺の顔をのぞき込む。

いつの間に来たんやろか‥



「なっ、なんも‥してへん‥よ///」



「くすっ、お前は本当嘘が下手だよな。そこが可愛いんだけど‥」



「かっ‥可愛いなんて、言うなぁぁ!///」


思わず大声で叫んでしまう。抱かれている間もずっと聞かされた”可愛い“という言葉。否応無しに情事を思い出させてしまうワードは極力聞きたくない。


「なんで?藍は可愛いよ。全部。そうだな‥特にこことか?」


祐希さんの手がするりとTシャツの中に侵入し、直に胸の突起物を弄り始める。


「ひゃっ、やぁ‥‥」


「うん♪いい感度♡」


余韻の残る今の身体には刺激的すぎた。少し弄られるだけで、身体に電流が走るぐらいの衝撃。


恥ずかしさのあまり声を我慢するが、そんな俺に構うことなく、つねったり、引っ張ったりしている‥。勘弁して欲しい。


「も‥やめ‥触らんで‥」


「そんな喘いてるくせに‥説得力ないなぁ、笑」


気持ちいいでしょ?とさらに祐希さんの指先が敏感な部分をもて遊ぶ。先端が弱い事をよく知っているその指先は、的確に弱点を捉え責め立ててくる。


「いや‥や‥も‥やめて‥」


快感に我慢しながら、震える声を絞り出す‥先程、散々イカされた後の俺には刺激が強すぎた。



もうイきたくない。

これが本音。



「やめて欲しいの?」


「あ‥当たり前やん///!」


あれだけやった後なのに‥嫌だという俺を不思議そうに見つめる祐希さん。


やっぱり性欲オバケや‥。


「‥‥‥じゃあさ、こっち向いてくれる?」



ギクッ‥。


「なっ‥なんで‥なん?」


「‥うつ伏せじゃ、顔が見えないじゃん。ほら、こっち見てよ?」


キスがしたいと、耳元で熱く囁かれ‥仕方なく顔だけ振り向く。



目が合った瞬間、途端にニヤリと意地悪く笑う祐希さん。


嫌な予感がする。いや、それしかしない。

そして、その予感は的中する。


振り向いた俺の口に軽いキスをしながら、妖しく祐希さんの手が俺の下半身を揉みしだく。



「ちょっ、まっ、‥」


「こんなに硬くなってんのに、やめてなんて嘘ついて。本当はさ、俺が触る前から勃ってたでしょ?」


「は?んなわけ‥」


「くすっ、いいや、嘘だね。俺が入ってきた時、モゾモゾしてたじゃん。エロい顔して‥」



「してない!!///」



「えー、してたんだけどな。すっごいエロい顔してたのに。なに?俺とヤってる時を思い出してたの?」



「ちがっ‥///」


全力で否定するが、きっと手遅れだ。俺を見て笑う祐希さんには何もかもお見通しだろう。




「照れんなよ。もっと見せて‥ねぇ、ココも俺のこと思い出してる?」



うつ伏せになる俺に覆い被さりながら、祐希さんの指が下着の中に侵入し、グリグリと双璧の奥‥敏感な部分を弄りだす。

ついさっきまで、愛し貫かれた部分を触られ、我慢できない吐息が漏れてしまう。



「いや、‥そこは‥」


「さっきまで俺等が繋がってたところだもんね。ああ‥まだよく解れてる。凄いな‥指すんなり入るじゃん」


「ひゃあ!?、まっ‥」



人の事などお構いなしに、祐希さんのスラリと長い指が侵入する。確かに‥よく解れているんだろう。指がすぐに2本挿入されても、痛みはなかった。


「ああ♡藍の中、あったかいね、気持ちいい♡」


「まっ‥て、んっ、やぁ、さわらん‥で‥」


あっという間に3本の指を挿れられ、ぐちゅ、ぐちゅと中を掻き回される。

ローションがまだ残っていたんだろうか‥。恥ずかしい‥卑猥な水音に思わず耳を塞ぎたくなる。


これ以上は無理。これ以上この行為が続けばきっと‥。焦りを感じ、祐希さんから逃れようと身体をくねらせるが、ガッシリと後ろから抱き竦められ、それすらもできない。

なんでこんなに力強いのか。



「ふっ、ぐっ、あっああ‥」


下半身がガクガクと震える。このままでは達してしまう。焦れば焦るほど、身体の熱が上がる。

それでも、我慢する。頭を振りながらひたすら耐えるしかなかった。なのに‥


「藍‥我慢してる?我慢しなくていいのに‥ほら‥一回出そ?」


「いっ、ややぁ‥」


「大丈夫、後片付ならまたやっとくから‥」


気にすんな‥そう囁かれるが、嫌なものは嫌なんだと少し後ろを振り向き、涙目で睨み上げた。



しかし、そんな俺の睨みは‥何故か祐希さんを煽る行為でしかないらしい。


「あ?そんな目で見るの?‥わかった‥じゃあさ、今から賭けしよう?」


「‥か‥賭け‥?」


「藍がさ、イかなかったらこのまま止める。でも、イッちゃったら‥この後俺に抱かれる。それでOK?」


「OKちゃうわ!!」


どんな提案やねん!と思いっきり顔をしかめるが‥祐希さんはクスクスと笑うだけだった。


さらに‥


「へーぇ、そっか。藍は俺に負けるのか‥そうか、そうか‥俺の勝ちだな♡」


と俺が負けず嫌いなのを知ってて挑発するし‥。



案の定、この後、

俺は祐希さんに従う事になる。


明日の練習‥大丈夫なんだろうかと‥一抹の不安を抱きながら‥。

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