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しばらくの間、二人はそのままの姿勢で夜空に上がる花火をうっとり見ていた、私は髪にかかる彼の吐息を感じていた、背中に触れている彼の熱が心地良い・・・
「浴衣のうなじって・・・セクシーだな・・・ 」
彼は首をかしげて、私のうなじにキスをした
心地よい旋律が走り、私は無意識に頭を少し傾けて、彼の唇が動きやすいようにしていた
柚彦君は首筋に鼻をすり寄せ、耳たぶへと口づけを這わせていた
彼の息遣いが乱れて早くなるのを私は心地よく聞いていた、耳たぶの肉を軽く唇で挟まれるのを私は感じた
力が抜けて、体がかすかに震え思わず小さなうめき声が出そうになるのを抑えた、彼の手が腰の帯から上がって来てそっと胸の膨らみを覆った
それだけでなんだか感じたことのない旋律が体を走る
彼はそのまま歯で優しく耳たぶを弄びつつ、舌の先が耳の内側のらせんをたどっていた
胸にあった手もゆっくりと行ったり来たりする・・・・
私はあまりの心地よさに、ぐったりと背中を彼にもたせかけた
おずおずとではありながらなんだか気持ちははやっていた
呼吸が心なしか荒くなり心臓がドキドキする
そして彼がそっと浴衣の合わせ目から手を入れてきた
焦らずあくまでも柔らかく、深く、くれた襟ぐりから彼の手が内側に滑り込んできた
私は浴衣用の下着だけでブラジャーは付けていたなかった
温かい素肌を撫で上げ、人差し指と中指ですでに硬くなった乳首を挟み、優しく揉まれる
「んっ・・・・・ 」
思わず息を飲んだひとりでに内股に力が入る
「・・・鈴ちゃん・・・君を抱かせてほしい・・・ 」
柚彦君はかすれた声で囁いた
「僕はあの男とは違う・・・決して君に痛い思いをさせたりはしない、君を喜ばせたいだけなんだ、男と女はこんなこともできると君に教えてあげたい・・・・」
手による乳首への愛撫と、同じぐらい彼の声は刺激的だった
こういう感覚は怖くもあり、そそられもする、実際正直言うと、私はもっと感じたかった
今・・・体の中に生まれているこの快感が、途中で途切れずに大きくなってほしい
一方でそうはいかないのではないかと不安になる・・・
返事が返ってこないので、彼は再び私の首筋をかるくかじる
ああ・・・感じる・・・
耳元でささやかれる