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「」k先輩
『』m先輩
ガチの少女レイパロ。
いじめの表現あり。自殺表現あり。
m先輩視点
君のことが好きって思い始めたのはいつからだっただろうか。
小学だったようにも思えるし、中学からだったようにも思える。
でも、今の俺が君のことを好きなのには変わりがなかった。
中学一年生。君を独占したいと思い始めた秋。
他の人にも変わらぬ笑顔を振り撒く君に思わず『なんで?』って思ったのだ。俺だけを見てほしいのに。君は変わらず笑顔を振り撒く。
『好き』と言う純粋な感情はいつしか『独占』と言う歪んだ思いへと変化していったのだ。
kは人に悩みを言いづらい性格だ。ならば、裏で苦しめればいいんじゃないか、、?
それで、俺が支えたら、もうkは俺以外信じられなくならないか?kは俺だけを見るし、俺もk以外見ない。
完璧で最高な関係じゃないか?kは苦しむんだろうな。ごめんね。でも、それくらい俺はkのことが好きなんだ。
俺らは進学した。2年生でクラス替えになりクラスは変わってしまったけど、相変わらず俺はいじめを続けた。
それでkが俺に振り向いてくれるなら俺は何だってやる。
いじめをして1年経ったとき、俺が『大丈夫?』って優しく声をかければ完璧で終わった。
終わったはずだった。
グループLINEに送られてきた友達からのメッセージ。
[kが自殺したらしいよ、、、]
通知が来て、メッセージを開くとそんな文が。
信じられなかった。何で?
次の日。kの家を訪れた。
ピンポーンと言う音に合わせて、kの家族が出てきた。
『kは、、どこにいますか?』
質問をした。すると、
[kは空の上にいます]
その言葉はもうkがこの世にいないことを表していた。
夏は繰り返す。
kが自殺したあの日は俺が中体連で負けてしまった日の翌日だった。
悔しいと言う感情が胸の中を支配していて、一緒に負けてしまったkに電話をして、気を紛らわしていた。
あの時の声の調子はいつもと全く変わっていなかったのに。
『なぁk。俺中体連の地区大会勝ち抜いたんだ。団体戦だけどね』
2度とは帰らぬ君に何度声をかけただろうか。
あの日は蒸し暑く、山の近くにいるからか、鳥の囀りがしっかりと聞こえていた。
それにあの日はkと外で会ったんだ。細い体の君の後ろ姿と耳にのこる鳥の囀りが今も頭をよぎっていく。
信じられない現実はいやと言っても過ぎ去って、時は流れていくんだ。
お揃いにしたキーホルダーは永遠にちぎれていく。もうあの時のような関係性には戻れない。
軽い気持ちだったのに、君と永遠の別れを告げるなんて思いもしなかったんだ。
君に取り憑かれたらまた一緒にいられるのかな。なんて淡い希望を胸に抱いていたら、君が自殺したと言われた場所を通り過ぎた瞬間。
「m。久しぶり」
そんなkの声と共に、半透明の姿をした白い肌の少年が俺のことを指差して突っ立っていた。