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#さのじん
さき
688
はる☻
4,727
『今日の夜空いてる?』
幾度となく受け取ったメッセージにため息をつく。
持ち主の憂鬱な気持ちとは裏腹に左手の親指は勝手に了承のメッセージを返信する。
送信ボタンを押したのを自覚したと同時にまたため息がこぼれた。
「やめないと、だよなぁ…。」
腹の底からひとり吐き出した後ろめたさは、誰にも拾われる事なく楽屋の隅へ転がっていった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「おじゃましまーす…」
仕事で不在の家主を差し置いて鍵を開けることは、まあそこそこある事で。例えばそれは無断でキッチンを使っての配信だったり、多忙な家主に代わって簡単な家事を済ましてやったり、飲み会で酒に弱いくせに調子に乗って飲んで潰れてしまった家主を送り届けてやったり。
そして、今日みたいな用事のためだったり。
律儀に挨拶をしても返事が返ってくることはない。当たり前の虚しさにまた胸にズンと暗いモヤモヤが募る。
待ち人が帰ってくるまでの2時間、手持ち無沙汰だなぁ。とひとりごちて。
さて、どうしようか。
財布と携帯だけの身軽な荷物をローテーブルに放ると、あぁまただ。
とりあえずは目に付いた積雪を除雪するところから始めるとしようか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ただいま。」
予定時刻を少し過ぎてようやく俺を呼び出した張本人が帰って来た。
「おかえり。飯は?」
革張りの少し硬めのソファに身体を沈めたまま、付けっぱなしのテレビに向かって投げかける。
「食って来た。シャワー浴びてくるわ。」
遠くへと向かっていく声に、また胸が暗く沈んだ。
不毛だ。分かってはいる。それでも辞められない。
今から俺はこの男に抱かれる。
そのための準備も自ら済ませてある。
連れ立って寝室へ向かった事などない。シャワーを浴びた方からベッドで待つ。それが俺達の関係性。
きったねぇ床、掃除してやったのに。ありがとうの一言もねぇのかよ。
今日もまた俺は、ひとりで薄暗い廊下を歩いた。
程なくしてボクサーパンツ1枚で上がってきた男に目線を上げる。
視線は、交わらない。
「準備は?」
「済んでる。」
たった一言。たった一回のラリーで終わる会話でベッドに乗り上げてくる男を、俺はただ黙って見つめていていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
勇斗といわゆるセックスフレンドになったのは今から10年程前。当時高校生になったばかりの俺はアイドルとしての仕事に熱中するあまり、そういった手合いの知識はとんと無く、もちろん友達すらまともにいない俺に浮かれた話なんてあるはずもない。
明け透けに言ってしまえば15にもなって精通を迎えていない、子どもだったのだ。
あの世代の2つ上なんてものはそれはそれはたいそう大人に見えて、高校一年生の俺の目には当時高校三年生だった勇斗はなんでも知っている大人の男に映っていた。
あるライブ終わり、珍しく興奮しきった熱が冷めきらずに、昂ったままの感情が燻っていた。
汗を拭き、シャツのボタンを外して身体を冷やしてみても、冷たい水を飲んで落ち着こうとしてみても焼け石に水状態で、腹の中をぐるぐると回る熱はいつまでも出て行ってはくれない。
メンバー達は次々と支度を済ませて帰路に着いていく中、俺はただ1人、壁に身を寄せぬるくなったペットボトルを握り締めていた。
「仁人、帰るよ。」
声変わりが完全に終わりきらない、少し鼻にかかる掠れた声が、ふわふわと飛び散る俺の意識を呼び戻した。
「佐野くん…」
もたれた身体はそのままに、目線だけを寄越すと呆れたような世話焼きの長男が微笑む。
「なぁんだよ。今日そんな体力使う現場じゃなかったろ?疲れちゃった?」
「疲れ、たのかな…。なんか、身体熱いの、冷めなくて…。」
握ったままのペットボトルを弄んでいると小さく息を飲む声が聞こえた。
この場には俺と、佐野くんしかいない。声のする方へ顔を上げると少しニヤついた佐野くんがいた。
「仁人ぉ!お前も男やな!」
ニヤニヤと謎に嬉しそうな佐野くんが大きな手で力強く俺の肩を掴むとぐらぐらと揺らす。
いや酔うわ。
「さ、さのく…酔う…酔うって…ッ」
「ははっ、ごめんごめん!まあそのままじゃ帰らんねぇわな。ここじゃ人来るかもしんねぇし、トイレ行って抜いてきたら?」
ぬく?
嬉しそうにしている佐野くんに意味がわからず首を傾げる。
「え?いや、とりあえず行ってこいって。そのまま放っといても収まんねぇだろ?ここは楽屋だしさすがに…」
「え?トイレ?俺ライブ始まる前に行ったよ?」
「いや、おしっこじゃなくて…え??な、…え?おま、えぇ…???」
先程まで嬉しそうにうんうんと頷いていた佐野くんの表情がだんだんと困惑の色に塗り変わっていく。いつまでも頭にはてなマークを浮かべる俺に、ついには頭を抱えてうんうんと唸り始めてしまった。
情緒不安定なのかな。また新しいドラマが決まって忙しくなるって佐野くんのマネージャーさん言ってたもんな。大人は大変だな。
ついにしゃがみこんで唸り始めた兄貴分を不憫に思い頭を撫でようと手を伸ばすと、一回り大きな手のひらに捕まる。
「仁人、さすがにそれはやばいわ。」
あ、年上の頭を撫でるのはダメだったか。佐野くんが優しいからと、つい失礼な態度を取ってしまった。気を付けないとな。さすがに謝ろう。
「ごめん、佐野くん…」
「とりあえず、ここは良くないからトイレ行くぞ。」
さっきからやたらとトイレに連れて行こうとしてるけど、もしかして佐野くんは俺のトイトレでもするつもりなのかな。
あまりにもな子ども扱いにさすがにムッとした俺は、せめてもの反抗で佐野くんがいつも嫌がる小鳥みたいな口で少し睨みつけてやる。
「佐野くん。俺、別にトイレくらい一人で行けるよ。」
「おしっこじゃねーって!お前さぁ…いっつもちんことかうんこでは笑うくせにそれ以上の話になるとぽかーんっとするの、そういう意味だったわけ…。」
佐野くんがなにやら失礼なことをブツブツと呟きながら大きな手のひらで俺の手首をぐるりと掴むとそのままトイレへの道をずんずん大股で歩き出した。
「俺そこまでちんちんの話で笑ってないと思う。」
「いいや笑ってるね!大爆笑だね!なんならお前の笑い声が一番でかいまであるね!低レベルな下ネタでケラケラ笑いやがって!」
「そんなん太智の方が手叩いて大喜びしてるじゃん。ていうかそもそもそんな事言い出した佐野くんが低レベルなんじゃない?」
「このクソガキッ!」
キャンキャン言い合いながら廊下を進んでいると、すれ違うスタッフさん達に「仲良しさんねぇ」と微笑まれる。なんだかしょうもない事で言い合っているのが急に恥ずかしくなってきて下を向く。
大人しくなった俺に気を良くしたのか佐野くんがチラリと振り向いてまたすぐ前を向くと、少しだけ歩く速さを緩めてくれた。
「ここじゃ説明できねぇからとりあえず2人になれるところに行く。この建物で一番近くて一番人が来ても大丈夫なところがトイレだったから連れて行く。分かったか?」
前を向いたままいつもより少し小さな声で説明してくれた。佐野くんが何の考えもなしに動くなんて事はないだろうからきっと俺のこの熱を何とかしてくれるために動いているんだろうとは思っていた。
現状、何も分かってはいないけど、佐野くんが信用できる大人だってことは分かっているから。俺は黙って頷いて後を付いて行った。
トイレに着くと佐野くんは一番奥の個室に俺を押し込んで便器の蓋に座らせる。そもそも二人ではいることを想定されていない個室は、日本人男性の平均身長を越す俺達の身体ではかなり窮屈だった。
便器に座る俺の膝が佐野くんのすねに当たって立ち辛そうだったので足を開いて内側に入れてやる。
「…はぁ。」
頭上から降ってくる溜息に、なんでこっちは気を使って入れてやったのに溜息なんてつかれないといけないんだ。と怒りが湧いてくる。
「で?なんで俺をこんなところに連れてきたの?」
腕を組んで下から俯く佐野くんの顔を見上げてやると額に当てた大きな手の隙間からチラリとこちらを見据えて、また大きな溜息をひとつついた。
「仁人、あのな。さっき俺ちんこの話しただろ?」
またちんちんの話?この人どんだけちんちん好きなんだよ。
真剣な顔してまたしょうもない事を言い始めた最年長に、助けてくれる気があるのかと食ってかかる。
「話は最後まで聞けって!だからぁ…その、大人の男になるとちんこがな…、えーっと、…」
また頭を抱えてうんうん唸る佐野くんに、本当にこの人ちんちん好きだな。と呆れてしまう。
ん?ちんちん?
そういえば、と開ききった足の間に鎮座する自身を覗き込むと、不自然に盛り上がったそこが目に入った。
「さ、さのくんッ!おれ、おれの、…おれのちんちんが…ッ!」
慌てて目の前にいる頼れる大人の手を引き自身の股間を指さす。
「俺のちんちんおかしくなっちゃった!!」
半泣きで助けを求めると、頼れる大人はトイレの天井を仰ぎ見て地獄の番犬のような唸り声をあげる。
「ねぇ佐野くんってば!聞いてる!?俺のちんちんがおかしくなっちゃったって!腫れてる!?腫れてるの!?何かの病気!?どうしよう!」
「おち、おおお落ち着け!声がデケェ!説明してやるからとりあえず落ち着け!」
初めてのことにパニックになる俺の肩をがっしりと掴んで背中をさすってくれる。ゆっくりと落ち着きを取り戻した俺に、佐野くんが大人になるとちんちんが腫れる事がある事、適切に処理をすれば問題ない事を教えてくれた。
さすがは大人だなぁ。なんでも知ってる。やっぱり佐野くんは頼りになる!と手のひら返しにも程がある羨望の眼差しを向けた。
「あれ?でも処理って何すればいいの?冷やすの?」
「あーーーー…、冷やす、のも手のひとつではあるんだけど割とその場しのぎだから…もっと手っ取り早くて皆やってる方法があるっていうか…むしろ今までやってなかった事が驚きっていうか……」
煮え切らない態度でごにょごにょと頭を搔く佐野くんに、ちょっとイラついた俺はふんぞり返ってちゃんと喋って!と先を促す。
「だからぁ!定期的にオナニーして出してればいいんだって!」
おなにー???
初めて聞く、いや聞いた事くらいはあるか?程度の単語に首を傾げる。
「お〜まえ〜…!!」
ついには頭をぐしゃぐしゃと掻きむしりながら唸りはじめた年長者に若干の恐怖心が芽生える。
「ご、ごめん…俺、知らなくて…ど、どうしたら、いいの…?」
目の前でおかしくなってしまった大人に恐る恐る教えを乞うために見上げると、ぐしゃぐしゃになった前髪から思春期特有の腫れぼったい二重から覗く瞳と目が合った。
「はぁ…、今回だけだからな。次からは自分で処理すんだぞ。」
呆れたような、諦めたようなため息をついて了承の意を示してくれる。
「うん!ありがとう、佐野くん!」
この異常事態を鎮めてくれる頼れる大人には感謝を伝えないとね!
「待って待って待って待って待って!!!!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い手離せバカ!!!!!!」
いや聞いてない聞いてない聞いてない!!!なんで俺今パンツ脱がされてるの!?
「お前ッ!!自分がやれつったんだろ!!ハゲるかと思ったわ!!」
「だってなんでちんちん出さないといけないの!?」
「ちんこ擦って気持ちよくなったら出て腫れが治んの!!」
「なにそれ意味わかんない!!腫れてるのに触ったらもっと酷くなっちゃうでしょ!!」
「この時限りはならないのッ!!!」
狭い個室に馬鹿みたいな言い合いが響く。
ハッとしてお互いの口を塞いで辺りに耳を澄ませる。…どうやら大丈夫みたいだ。
「何とかしてやるからとりあえず俺に従え。わかった?」
「ほ、本当に大丈夫…?」
「大丈夫。」
力強いその一言に、とりあえず任せてみるか。と身体から力を抜いた。
「ひゃっ」
パンパンに腫れ上がってしまったちんちんに佐野くんの大きな手のひらがまとわりつく。
人より体温の高い佐野くんの手のひらは温かくて心地よい。
ゆるゆると上下に擦られて、痛いかと身構えていたが擽ったいくらいの緩やかさで、まるで優しく撫でられているかのような強さに思わず身を捩る。
「もうちょい強くしても大丈夫そ?」
「ん、っうん、大丈夫。」
返事とともにきゅっと少しだけ力を込められる。
そのまま皮を握りこんで先端を擦るようにされると喉の奥で声が鳴る。
「んッ、きゅ、ぅ…ッ」
「ん、いい子。そのまま声抑えててね。ちょっと強くするよ。」
反対の手で頭を撫で、柔らかな声で褒めてくれる佐野くんに胸がキュッと締め付けられるような気がした。
「んっ、んぅ…っ」
腰が跳ね、便器がガタガタと揺れる。
先端からじわりと粘着質な液体が滲み出る。佐野くんはそれを指にとり陰茎全体に塗り広げるように摩擦を続ける。
「ぁ、う…っ、さ、のくッ、さのくんッ!なん、か、へんッ…おしっこ、でちゃ…ッ」
「ん、大丈夫。おしっこじゃないから我慢せず出しちゃいな。」
そう言うと佐野くんは俺のちんちんを擦る手に力を込めてラストスパートととばかりに激しく上下に擦った。
「ぅあ、ぁッ、も、だめ…ッ漏れちゃ、ぅッ♡♡♡」
頭の中で電気が弾けるような感覚に全身が震えた。
「ぁ…、ちんちん、あつい…」
ビクビクと震える陰茎に身体中の血液をとられたかのような錯覚に陥る。
いつの間に準備したのか、巻取られたトイレットペーパーを陰茎の先端に当てられ何かを拭き取られているようだった。
「さのくん…?」
フワフワとした頭のまま佐野くんを見上げると、弾ける直前のことを思い出す。
「あッ!!ごめんなさいッ!俺、漏らしちゃった…」
上がっていた体温がサァッと引くのを感じる。
どうしよう。よりにもよって佐野くんの前で…。せっかくちんちん治してくれてたのにおもらししちゃうなんて、恥ずかしい…ッ!
じわりと恥ずかしさから瞳が潤んでいく。
「だぁい丈夫だって!さっきも言ったけどこれでいいの!正解!お漏らしじゃないから!」
佐野くんが俺のちんちんを拭きあげたトイレットペーパーをくしゃくしゃっと丸めて俺の足の隙間から便器にぽいっと投げ入れる。
「男の生理現象!お前も大人になったってことだ!」
「生理、現象…?おとな…?」
ぽかんとしたままの俺の腕を取り立ち上がらせるとずり落ちたパンツとズボンをぐいっと持ち上げる。
それまでなすがままになっていた俺は子どもみたいな扱いにさすがに恥ずかしくなってあとは自分でできる!と、すっかりいつも通りに鎮まったちんちんにほっとしてパンツのゴムを親指に引っ掛けるとそのまま滑り上げる。
「大人の男には定期的にあーやってちんこシゴいて射精…も分かんねぇ感じか。今のお漏らしみたいな感じが射精な。出してやんねぇといけねぇの。」
ズボンのボタンを留め、ベルトを締めながら佐野くんの説明を聞く。
「定期的ってどのくらいの頻度で?出さないとどうなるの?佐野くんもしてるの?」
矢継ぎ早に疑問に思ったことを投げかけると再び頭を抱えた佐野くんが開きっぱなしになっていたズボンのチャックを荒目にジャッと締めて眉毛をクイッと持ち上げていつもの変な顔を作る。
「真面目か!!…あー、分かんねぇなら分かるようになるまで俺が、しよう…か?」
なぜか気持ち下を向きながら不安そうに目線をキョロキョロと彷徨わせて俺に都合の良すぎる提案をしてくれた。
「え!いいの?よく分かんないからしてもらえると助かる!佐野くんにしてもらえるの気持ちよかったし。やったー!」
両手をあげて喜びを表しているから気が付かなかった。
「仕方ねぇな」なんて笑いながら頭を搔く佐野くんの口角が、不自然に上がっていたことに。
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そんなこんなで始まった勇斗による俺の射精管理はなし崩し的にセックスまで持ち込まれて、気が付いた時には俺と勇斗はいわゆるセフレという状態になっていた。
「はぁ…」
無意識のうちに吐き出してしまっていたため息は至近距離にいる勇斗にも聞こえていたようで。
「なに?今日は気分じゃなかった?」
と、手に持っていたローションを一度閉める。
優しいは優しいんだよなぁ。ずっと。
「いや、やるよ。やるやる。」
「え?義務感?気分じゃないなら別に無理にしなくていいよ?普通にお泊まり会する?」
投げやりに続行を宣言するも吐き出してしまったものは無かったことにはならない。
やらないなら別にやらないでいい。
たぶん、勇斗にとっては俺はあの時のままの自分で性処理もできない子どもなんだろう。
あくまでこれは俺のための行為で勇斗は勇斗で自分で処理してるんだろうし、なんなら相手がいたっておかしくはない。
勇斗が恋人がいながら他のやつとセックスをするようなクソだとは思わないけど俺達のこれはセフレでありセフレでないというか…。
ともかく、勇斗からしたらこれはあってもなくてもいいものである事に変わりはない。
俺だけ、なんだよなぁ…。
いつ気付いたかも忘れてしまったこの気持ち。
最初はただよく分かんないし勇斗に触ってもらえたら気持ちがいいから。ただそれだけで始まった行為。
大人になるにつれてこれがどういう意味をもつものかを知って、それでも辞めようと言わなかったのは、その時にはすでに勇斗の事が好きだったんだろうな。
身体だけでもいい。勇斗と恋人みたいな事ができる唯一。手離したくなかった。
「…やっぱり今日はやめとこうぜ。インライ!インライしよ!佐野飯!野菜室に死にかけのほうれん草あんだよ!」
「………インライに瀕死の野菜出すなよ」
あーあ、ため息なんかつくんじゃなかった。
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「できたー!瀕死草と冷凍庫の深海魚のクリーム煮!」
「ほうれん草と鮭のクリーム煮な!普通に美味そー」
急遽始まったインライは思いのほか視聴者も集まって「ほうれん草でなんかつくる!」と言う信じられないほどの見切り発車からは想像もつかないほど普通に美味しそうなクリーム煮ができた。
冷凍庫の底から冷凍焼けした鮭を見つけた時、飛び上がって喜んだ勇斗が換気扇に頭をぶつけた時はコメントも滝のように流れて行った。
大盛り上がりで終わったインライに満足したのか勇斗は出来上がったクリーム煮と水の入ったコップを持ってリビングに移動する。
「早く食おーぜ仁ちゃん♡」
片方の口角をあげて笑ういつもの笑顔に胸がきゅんと締め付けられる。
「…ん。」
ぽんぽんと隣を叩く勇斗の隣に座り込むとふたりで手を合わせてスプーンを手に取ると、少しだけダマになった小麦粉の塊を潰した。
コメント
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下ネタ好きなのにウブで無知な子、可愛すぎませんか?! ショタ💛にあれこれ教えるお兄ちゃん💗の🔞エピソード、もっと読みたいです!
別作の【俺達のきらめきリーダー】で作風がぶっ刺さった者です。 今回もシリアスっぽくも回想はきゅんきゅんで、クスッとできるところもある、若干のリアルを混ざってるところがとてもぶっ刺さりました…純真無垢💛と面倒見のいいお兄ちゃん🩷の掛け合いをこうして作品で残してくださってありがとうございます!

めちゃくちゃ続きが気になります!!