TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

『残りの0.1歩だけ___。』

一覧ページ

「『残りの0.1歩だけ___。』」のメインビジュアル

『残りの0.1歩だけ___。』

21 - 第7話 泣きません!

♥

612

2025年03月23日

シェアするシェアする
報告する

pr なぁ、ちぐ

tg はい?

映画が始まる前、席についてポップコーンをつまんでいると、先輩が小声で話しかけてきた。

pr 怖い映画やけど、大丈夫なん?

tg えっ…!?

俺は思わず手を止める。

tg こ、怖い映画だったんですか?

pr せやで? 俺、ちぐがどんな反応するんか楽しみやったしな

先輩は意地悪そうに笑いながら、ポップコーンを口に運ぶ。

tg ~~ッ!先輩、わざと…!

pr ふふ、まぁまぁ、怖なったら俺がちゃんと隣おるし?

tg ッッ、別に怖くないです…!

pr ふーん?ほな、泣いても知らんで?

tg 泣きません!!

意地でも怖がらないと決意しながら、俺はスクリーンを見つめた。

そして映画が始まる。

tg ッッ⁉︎

暗い画面の中、突然大きな音とともに映し出された影に、思わず肩が跳ねる。

pr ふふっ

その瞬間、隣から小さく笑う声が聞こえた。

tg い、今のは、ちょっと驚いただけです…!

pr へぇ~?w

先輩がニヤニヤと俺を見るのが視界の端に映る。

tg ほら、集中して見てください!

俺は顔をそむけてスクリーンに意識を戻したけど、怖いシーンが来るたびに無意識に体が強張るのがわかった。

やばい、怖い……!

けど、ここで怖がるなんて言えない。

pr ちぐ?

tg な、なんですか…?

pr めっちゃ肩力入っとるやん

tg ~~ッ!!」

pr 力抜けへんの?

tg ぬ、抜けます!

そう言いながらも、次のシーンが気になって体がこわばってしまう。

すると、ふいに先輩の手が俺の手の上に重なった。

tg えっ!?」

pr 力、抜けや

低く囁かれて、俺の心臓が跳ねる。

tg ~~ッ!?

pr 怖かったら、握ってええで?

からかうような言葉のくせに、その手は優しくて、逃げようとしても指先が震えて動かない。

tg こ、怖くないです……

必死にそう言うけど、先輩の手を意識してしまって、映画どころじゃなくなる。

もう、どっちが怖いのかわからない!!

映画の内容が全然頭に入らないまま、俺はずっと先輩の手のぬくもりを意識し続けていた。





♡➡︎➡︎500

『残りの0.1歩だけ___。』

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

612

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚