こんにちは
どうもテスト前日に夜更かしで小説を書く人間です
注意⚠️
英日,旧国有り
偶然だった
「初めまして,ええと,江戸?さん」
「はい,でも今はもう日本ですね」
「そうですか,私は,グレートブリテン及びアイルランド連合王国,
まあブリテンとでも呼んでください」
「ええ」
彼は諦めきっていた
目の前に愛した人がいるのも知らずに
「ところで,私に聞きたいこととは…」
「ああ,海軍についてですね
あなたの国には世界一の海軍があると聞いて…」
「少々教えてほしい,と」
「ええ」
もう生きているのも辛い,あの日,あの時,彼女はいないと彼女の国の者に伝えられたからだった
「良いですよ」
「本当ですか⁉︎ありがとうございます!」
「まずは基本から_」
「ありがとうございました」
「いえいえ,こんな私を頼ってくれただけありがたいですよ」
「…随分と謙虚なんですね」
「…ええ」
楽,その意味がようやくわかった
ああ,あなたに会っていなかったら,僕はどれほど楽だっただろうか
「おーい,まだ用兵についての本があるぞ」
「あっ,はい,師匠」
プロイセン…随分と仲がいいんだな
…まあ,私には関係のないことだが
「うぐっ⁉︎」
しまった,こんなに多くの兵に囲まれるとは…
義和団め…
「大丈夫ですか⁉︎立てます?」
「え…」
日本さん?
「はい,手当,終わりましたよ」
「ええ,ありがとうございます」
ああ,いっそ殺してくれればいいのに
「ブリテンさんが頑張ってくれたおかげで無事,皆さん帰れますよ」
「…私なんか,ちっとも役に立っていませんよ」
「…」
「それこそ,あなたの方が_」
「やめてください」
「え…」
「貴方のことを否定しないでください」
「でも…」
「私は,嫌なんです」
「あ…」
(それは嫌なの)
「…」
嫌な記憶を思い出してしまった
だが,その一方で少しの暖かさがあった
懐かしい,そして,胸が痛い
私,いえ僕は随分と遠いところまで来てしまったようだ
「まさかあの方を撃破するなんて,すごいですね」
「いえいえ,ブリテンさんのおかげです」
「ふふ,ありがとうございます」
気づけば,また笑っている自分がいた
この人は,暖かい
その一方で,砂時計の砂は次々と落ちていっていると,気づいていなかった
どうだったでしょうか
ブリテンさん…
救われてほしいですね