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第三話「鏡の記憶」
鏡を見るたび、少しずつ違う。
最初は髪型だった。次は服。そして表情。
ある日、鏡の中の私は泣いていた。私は泣いていないのに。
翌日、鏡の中の私は笑っていた。私は何も感じていないのに。
やがて気づく。
鏡の中の私は、“私がまだ気づいていない感情”を先に生きている。
そしてある朝、鏡の中の私は言った。
「もうすぐ、あなたが私になる」
コメント
1件
読み終えました。鏡の中の自分が「まだ気づいていない感情」を先に生きている、という設定の持つ不気味さがすごく良かったです。自己認識と乖離していく感覚、それでいて最後には入れ替わる予感——この構造、とても好きです。次、どうなるんだろう、と自然に続きが気になりました。