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シュブの化身に会いに行くだけ。たぶん()


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今回🌕はいません( ᐛ )牡丹の見守り役です

つまり生還できなかった場合2人を置いて逝くことになるという……まぁ……うん(´・ω・`)













お借りしたシナリオ『神愛-call me-』














探索者は何かしらの用事の為、青山県青海(あおみ)市へと来ている


🪦)……ヒトオオイナァ……


青海市は都会と言って差し支えない程度に賑わっている都市である

探索者は目的地に向かう為、スクランブル交差点にて信号を待っている

近くの街頭ビジョンから、広告音声が流れている

本日は週末、おまけに天気も良い。うっすらと浮かべ人が密集している様子を、どのように感じるだろうか。見渡せば、友人と思わしきグループ、手をつなぐカップル、笑顔の家族連れの姿が見えた

誰かと一緒に来ていれば、話し相手にはなったのだろうが……生憎、本日は一人きりだ

信号が青に変わった。探索者は用事を済ませる為、目的の場所へと向かおうと足を踏み出す


瞬間


ふと、誰かに見られているような感覚を覚える

それは周囲の人間ではなく、どこか遠くから、上から、空から見られているような……


🪦)!!?


探索者が見上げると、そこには常識では考えられない速度で回り続ける太陽と月が浮いていた

太陽は爆発を繰り返し、月は満たされては痩せ細っていく。彗星が軌跡を描き、宇宙が無限の拡大と収縮に飽き始めた頃……探索者は元居たスクランブル交差点に立っていた


🪦)……???()


いや、ここは本当に元居た場所だろうか。確かに周囲には見覚えのある建造物群が密集しているが、先程まで溢れていた人々の姿は掻き消えている

空から陽光が降り注いでいるが、少しばかり不快感を催していた汗は止まり、全く持って過ごしやすい常温である。何にも増して違和感を覚えることは、絶えることなく視線を感じることである

見られている

探索者の頬を、暑くもないのに汗が伝う

心の中で、暗雲が立ち込め始めた

正気度喪失1D2/1D4


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🪦)いや逆に適温なのがおかしい()

僕繊細ぞ??暑かったり寒かったりで毎日大変なのになんだこれ……怖いなぁ(´・ω・`)


《人間篭》

辺りを見回すと、スクランブル交差点の真ん中に戦車が鎮座していた。主砲の根本、戦車の甲板に何かが置かれている。見てみると、それは折り畳み式の携帯電話であった。視認すると同時、携帯から着信音が鳴る

無人の空間に、その音がやけに響いた


🪦)えっなん……戦車!!?()

じゃなくて誰からだよこれ……まぁ良いか


携帯電話

折り畳み式の携帯電話だ

探索者によっては、馴染みがないかもしれない。開いて確認すれば、誰かから電話がかかっているが、相手の名前は文字化けしていて読むことができない


🪦)デヨウ!!!(※察した人)

ぁ、えっと……もしもし……?

?)もしもし、こんにちは。よかった、電話をくれてありがとう。君とお話がしたかったんだ

🪦)……???あの……ダレデスカ()

?)私は……そうだな、君たちの言うところの神だね

🪦)えっ


🪦)OKなんとなく理解した。よし

ところでここはどこなんですか?

?)ここは私が作り出した篭だ。君がいた場所をイメージして創ってみたよ

気に入ってくれたかな

🪦)大変過ごしやすくて気に入りました

……いや違う、なんでここにいるの僕()

?)私が招待したんだ

君の行動全てを、近くで見ていたいんだ

🪦)……あー……まぁ気持ちはなんかわかるな

いやじゃなくて!!僕の家族が……あの……大切な子を待たせてるんですけど……()

?)折角招待したんだ、もう少し、ここにいてくれ

ああ、電話はいつでもかけてくれて構わない




🪦)切れたし()


戦車

しっかりした造りをしている

日常生活で見ることは滅多にないだろう

ハッチを開けて、操縦室に入ることもできる

様々な部品やレバーが並んでいるが、無闇に操作するのは危険かもしれない


🪦)……先生いなくて良かった……()


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フランス製の戦車であることが分かる


🪦)……フランスだなぁ……アメリカの方がちょっと嬉しくはなるけど今は良いや

てかこれ動かないよね??えっ撃たれないかこれ撃たれるのかこれいやえっ……ちょっと


🪦)……も、もしもし?()

?)もしもし、また電話をくれたね。嬉しいよ

🪦)あ、あの……この戦車って……

?)私が置いてみたんだ

君がどのような反応を示すかなと、気になってね

🪦)まぁちょっと嬉しくなりましたね

……ところで……これ撃たれたりとか……

?)君に何かがあってはいけないからね。砲撃やら運転やらはできないようにしてあるから、安心して

🪦)あ、良かっ__



🪦)切れた()


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周囲

スクランブル交差点から4方向に向かって道が伸びている


🪦)なんか……うーん……

こういうときうさちゃん(※🌕)がいないとどこ行ったら良いかわからんのよなぁ……

……いやここは東西南北で行くか!!


道をしばらく歩いていくと、空地が見えてきた

周囲の区画は建物が密集しているのに、ここは建造物の姿がない。近づいてみると、空地には土の山が並び、それぞれに木の杭が突き刺さっている。杭には名前が記入してあるが、日本語だけではないようだ


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土饅頭のようだと思う。全てがそうであれば、一体どれだけの人間が眠っているのか

正気度喪失0/1


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🪦)ピョア……(இдஇ )

じゃなくて……なんか情報無いかな


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風化したのか、杭が倒れている土饅頭がある

杭が刺さっていたであろう場所には、中から何やら白い粉があふれていた


🪦)……、一応直しとくか



🪦)もしもし……()

?)もしもし、怖い物を見せてしまったかな

そんなつもりはなかったんだよ、ごめんね

🪦)まぁ……まぁ大丈夫だけど……これ何((((

?)私が愛した者たちだよ

皆、灰になってしまったがね……

🪦)……、なるほどねぇ……



🪦)あっ切れた


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西

道をしばらく歩いていくと、休憩スペースに行き着く。噴水を囲むようにベンチが置かれ、鉢植えが彩りを添えている


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スペースの隅、アスファルトと段差の境目に雑草が生えている。雑草に隠されるように、小さな鍵が落ちている(北の図書館の鍵)


🪦)おや鍵だ。持っとくか

……雑草……草むしり……やるかぁ……()



🪦)(*‘ω’)-з……もしもし?

?)もしもし、歩き疲れてしまったかな

そこで少し休むのもいいかもしれない

🪦)いやまぁ……まだ大丈夫です

あと雑草生えてたんだよね()

?)そうか、教えてくれてありがとう

手入れをしなければね

雑草なんて、滅多に生えないのだけれども

🪦)ほぇ……あ、鍵が落ちてたんですけど……

?)それは図書館の鍵かな

見つけてくれて嬉しいよ

🪦)図書館?図書館っt



🪦)切れたな(慣)


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道をしばらく歩いていくと、アパレルショップが見えてきた。ショーウインドーには路面に向いたマネキンたちが着飾っている。自動ドアから店内に入ると、そこには老若男女問わず多くのマネキンが立っている

しかし、一体だけ床に倒れているマネキンがいる


🪦)おや、直しておかないと

……うちの子に物を大切にしないやつにブチ切れる異形頭いるからなぁ……やらなきゃ(使命感)


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店内全てのマネキンに腕がないことに気づく

服の袖が、一様にだらりと垂れている

正気度喪失0/1


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🪦)……マネキン……ナメクジ……うっ頭が()

じゃなくてなんなんだこれ……良い趣味だ((((


🪦)あのー……もしもし?

?)もしもし、私のコレクションは如何かな

🪦)コレクション……??()

?)人間は服を着る生き物じゃないか

そこに文化や風習、時節や礼儀、最近では流行や自己主張も表現している。面白いと思ってね

「人間的」とは何かを考えて、先ずはカタチから入ろうと思ってね

🪦)カタチからとは……()

というか形って……腕無いんですけど……

?)抱擁の練習をしていたんだが、如何せん腕が邪魔でね、消してしまったよ

🪦)エッ

?)ああ、怖がらないでくれ

生身の人間に、そんな乱暴なことはしないさ

🪦)ぇ、ちょ、ほんとですk



🪦)( ー̀ н ー́ )ムスゥ…


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道をしばらく歩いていくと、大きな施設が見えてくる

青海市立の図書館と外観は非常に似ている

探索者も何度か利用したことがあるかもしれない。本来施設であれば開館時間中は一般開放されているはずであるが、どうやら現在鍵が掛かっているらしい


🪦)あ、そういや鍵拾ったな


使用すれば図書館の扉は開く

図書館の中に人は見当たらない

本棚を見れば、古めかしい本が大量に並んでいる。本が一冊床に落ちている

手に取り開くと、しかしその文字を認識することはできない。しかし、これが読むことすら恐ろしいものであるということは自然と理解ができた

正気度喪失1


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🪦)ワッ……

も、戻そう……えっと……ここか?()


机には羽ペンと日記らしき冊子が置いてある


【日記】

人間が書くと聞く日記というものを、神もしてみようと思って書くのである。…少し前に見ていた人間の真似事だが、このような感じでよいのだろうか。


いつの時代であっても、人間というものは面白くて愛おしい。先日、寺で腹を切ろうとしていた男がいたものだから、思わず招いてしまった。今はもう眠っているが。


人間同士が殺し合いをしている。今回は酷かった。犠牲者が沢山出ている。人間同士で優劣を決め、上を目指しているのだとか。神の前では、皆同じだというのに。


何人も招いてきたが、皆灰となってしまっては、流石に悲しい。話がしたいだけだったのに


🪦)…………、


🪦)……もしもし?神様?

?)もしもし、何か気に入った本でもあったのかい

🪦)いや……読めない本があって……()

?)ああ、あまり読まないほうがいいよ

人間に読めるとは思えないけどね

🪦)(´・ω・`)……あっ

この日記って貴方の?違ったら申し訳ないけど

?)私の日記だよ。恥ずかしいなあ

人間の中には、日記に鍵をかける人もいるのだっけ?私もそうしようかな

🪦)え?いや別に良いのでh



🪦)泣いていいかな()


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全て見終わり、スクランブル交差点に戻ると、戦車に腰掛ける青年がいた

柔和な笑みを浮かべた彼は、恐ろしく美しく、同時に強大な存在感を放っている


🪦)……ぁ……、え……???

?)やあ、こうして顔を合わせるのは初めてだね

私は、君のことを一方的に見させてもらっていたが。そのことについては、謝罪しよう。申し訳ない

🪦)い、いや……大丈夫です……()

?)……この篭は気に入ってくれたかな?

どうだろう、よければずっとここに居てくれないかい?

🪦)えっ……いや……







🪦)……嫌です。帰るところがあるので

?)そうか……元の世界に、戻りたいんだね


神は悲し気な表情を浮かべ、探索者に近づき、両の手を広げた


?)最後に……君を、抱き締めさせてくれないかい

せめて君の体温を、鼓動を、私に感じさせてくれ

🪦)……、まぁ良いか……


🪦)……!!!??


神に抱きしめられた途端、探索者に、膨大な知識と光景が流れ込んでくる

始まりは小さな爆発。僅かな音と、少しばかりの光だった。そう思えば、次の瞬間には暗黒が広がり、星が生まれ、宇宙は無限の拡大を始めた。星に匹敵する程大きな宮殿からフルートの音色が流れ出し、白痴の魔王が目覚める。沸騰する混沌から、副王と使者が生み出され……そして、黒い山羊のような神が、産声を上げた

星々は誕生と爆発を繰り返し、その集合体は銀河を形成する。青色の惑星に知的生命体が生まれ、彼らは繁殖し、文明を創り、やがて暗黒の死の都市が浮上する。神はそれを見続けている

時が流れ、いつしか神は人間を篭に招くようになった。寂しかったのだ。自分の手元に置いておきたいと、強く思うようになった。しかし人間は皆、帰りたい、元の世界に戻りたいと願い、神はそれを受け入れた。最後に、と抱擁を乞い、了承した人間は、皆灰と化した。神は灰を見つめ、俯き、穴を掘って埋めた。何百回、何千回と繰り返し、悲しみが、深くなっていく

宇宙の始まりと邪神の存在、そして報われることのない神愛が、探索者の思考を塗り潰していく


【特殊正気度判定】

3D20/1D100


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冒涜的な情報の奔流に耐え、どうにか意識を保つことができた


🪦)…………ぁ

シュブ)……今までここに招いた人間たちは、帰りたいと願った者たちは、皆灰になってしまったというのに……君は、意志が強いのだね


神は探索者の手を取り、上を見上げる


シュブ)さあ、君を帰してあげよう

しっかり握っていてくれ

🪦)……あっ……はい!!


次の瞬間、探索者と神は中空を漂い、周囲は花が咲き乱れていた。芳香馨る花々に囲まれ、花弁が視界一面を覆いつくしている

かと思えば、どこから湧いたのか、大量の水が渦巻状に舞い上がり、花弁を洗い流していく。しかし、不思議と呼吸が阻害されることはない

やがて風が吹き、水が霧状になって探索者を濡らす。だが、雲を抜けた頃には既に乾き、温かい陽光を浴びながら真っ青な空に向かって進んでいく

ついには成層圏を通り抜け、煌めく星々が現れる。見回せば、探索者の帰るべき青い惑星が見えてくる


シュブ)もうすぐ、地球に着くだろう

お別れが近い

実は、今もね、君を諦めきれていないんだ

どうにか抑え込んでいるのだけれど

🪦)……、


神は苦笑を浮かべた。その姿は、白く発光している


シュブ)次に会うことがあれば、私は欲望のままに、君に牙をむいてしまうかもしれない

その時は……ごめんね

さあ、着くよ。もし君がよければ、もし私でよければ……いつでも呼んでおくれ。待っているよ

🪦)……はい



探索者の視界は地球の青と隣の白に混ざり、掻き回されて……


気づけば、探索者はスクランブル交差点に立っていた

喧噪に混ざり、近くの街頭ビジョンから一昔前の邦楽が流れてくる

帰ってきた。元の世界に。元の日常に


「神愛なる凛兎へ。どうか、後悔の無い人生を」


宇宙から呼びかけられた声が届いたかどうかは、定かではない



【生還報酬】

・正気度をシナリオ開始時の値に回復させる

・クトゥルフ神話技能+10



🪦)……( °‪ ​°)


🪦)…………( 𖦹 𖦹‎)フラァ~


🪦)………………トボトボ…( ((ヽ´ω`)



🪦)……………………頭パンクするとこだった()

🌕)何があったんだよ()

⚪)?(‪ ꒳ )

🪦)シュブ……パンの大神……爆発……()

🌕)パン?パン食べたいの?

🪦)ちょっと何言ってるかわからない

…………やることがまた増えたなぁ……ニャル様の他にシュブさんも満足させなきゃ……

🌕)なんか信仰してんのが増えたぞ((((

🪦)……まぁ大神さんだけどね僕が好きなのは

いやでも……捨て難い……決められない……()

というかなんか……コエデナカッタ

🌕)ヽ(・ω・`)どんまい

🪦)(´;ω;`)ぼたん……着いてきてくれるかい?

⚪)?( ‪꒳ )“コク

🪦)…………わーーーい!!!!!

🌕)絶対駄目な方に行くやつやろこれ……()

🪦)……ところであの……ζの……総隊長に……牡丹の存在を知られてしまったんだよね((((

🌕)∑( ; ᐛ)ナニヤッテンダオマエェ!?




技能成長


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ちなみにクトゥルフ神話技能が15になったので最大SAN値は84ということに……なる?()

悲し(´・ω・`)あとパンの大神さん好き


🌕)だから更に仲良くしてどうすんだ((((

🪦)だから仲良くして何が悪いってんだ((((




(` ‘‐’ ´ ゞ)デハ!

主が行くクトゥルフ神話TRPG

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コメント

13

ユーザー

あっシュブですかうちの子に居ます(((( あぁ…SAN値って99-クトゥルフ神話技能値だったんだ…(※初知り)

ユーザー

中人)マイフレンド……!!!!!(※光ちゃんとシュブはマブダチって奴?です)

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