君を見つけたその日―
私の心はしゅわしゅわ熔けてしまった―
「ふぁ〜おはよう早香〜」
そう私に挨拶してきたのは幼なじみの姫愛
【おはよう姫愛】笑顔で挨拶を返した
「あっ!!今日颯真君が部活やってる日!!」
「見に行かなきゃ!!早く行こ!!!!!!!」いつもみたいに好きな人の話をする姫愛
【待ってよ〜姫愛〜笑】
笑って追いかける私
学校に着くとみんな姫愛を見る。当たり前のことだって姫愛はめっっっっちゃかわいい
ぷっくらつやつやしてる唇。サラサラストレートのロングヘア。二重でぱっちりおめめ。オマケにスタイル抜群。性格完璧
誰もが振り向くはずだろう。そんな彼女は
サッカー部の佐藤颯真に惚れている
正直私は見たこともない。
「はやく!!颯真君見つけに行くよ!!!」
そそくさと走っていってしまった…この視線はどうしろと…
空き教室から校庭を見る
するとサッカー部員が走っている姿が見えるのだ毎朝校庭を見て颯真くんを探している
「どこかな〜…ん〜……あっ!!いた!」
見つけたようだ。
【どれどれ〜…】
その瞬間…彼がゴールを決めたその瞬間に…
私は恋に落ちてしまった…
そして次の瞬間に私は失恋した。
「見て!!あれが颯真君!!」
…そんな
よりにもよって親友と同じ人を好きになるなんて
忘れなきゃ…捨てなきゃ
はやく捨てなきゃッ!!
【ほ、ほんとだ笑かっこいいね笑】
【じゃあ私先に行くね!】
「えぇ!早香〜?!」
私はそそくさと空き教室を出て教室に走った
心を落ち着かせるには足りない時間
どんどんのフラッシュバックされていくさっきの光景
止まらない私の鼓動
捨てろ捨てろ捨てろ捨てろ捨てろ捨てろ
捨てなきゃ…捨てなきゃ行けないのに…
思いが溢れて止まらないよ…
この気持ちは
私を悩ませるのに十分すぎる想いだった。
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