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🦈「……そっか」
そう笑ったあとも、胸の奥はずっともやもやしていた。
放課後の教室。
みこちゃんは日誌を書きに行って、
すっちーは先生に呼ばれてまた職員室。
今いるのは、こさめとなつといるまとらんだけだった。
🍍「こさめ、顔死んでる」
なつが机に頬杖をつきながら言う。
🦈「死んでないし」
🍍「いや半分死んでる」
🦈「どっち」
🍍「恋で瀕死」
🦈「〜〜っ!」
図星すぎて何も言えない。
こさめが机に突っ伏すと、なつがけらけら笑った。
その隣で、いるまがなつの頭を軽く小突く。
📢「お前いじりすぎ」
🍍「え〜、だって反応おもろい」
📢「泣かせんなよ」
🦈「泣かないし!」
こさめが顔を上げると、らんが頷いた。
🌸「でも今のこさめ、捨てられた犬みたい」
🦈「らんくんまで!?」
🌸「かわいい」
🦈「褒めてないよね!?」
らんは本気で言ってる顔だった。
なんかこわい。
🍍「てかお前らさぁ」
なつが急ににやっと笑う。
🍍「今日も見てて思ったけど、すち分かりづらすぎな」
どくん。
こさめの肩がぴくっと揺れる。
🦈「……なにが」
🍍「え、いや?」
なつがちらっといるまを見る。
いるまは「お前なぁ……」って顔をした。
🦈「なに」
🍍「いや別に」
🦈「絶対なんかあるし!」
📢「ないない」
🦈「うそ!」
むっとすると、いるまがため息をついた。
📢「こさめ、お前視野狭くなると周り見えなくなるよな」
🦈「え?」
📢「ずっとすち追ってるから」
心臓が変な音を立てた。
そんな分かりやすい?
🦈「で、でも好きだし……」
言った瞬間、三人が静かになった。
🦈「あ」
しまった。
勢いで言った。
🍍「……うわ、素直」
なつが笑う。
🌸「かわい〜」
🦈「やめてぇ……」
こさめは顔を隠した。
恥ずかしい。
死ぬ。
すると隣で、いるまがふっと笑った。
📢「まぁ、お前はそのままでいいんじゃね」
🦈「え」
📢「変に駆け引きとか絶対向いてねぇし」
🌸「たしかに」
らんが即頷く。
🌸「こさめは素直だからかわいい」
🦈「らんくん最近普通にそういうこと言うよね!?」
🌸「事実」
🦈「真顔で言わないで!」
教室に笑い声が広がる。
その時。
📢「なーつ」
いるまがぽつりと呼んだ。
🍍「ん?」
📢「ジュース」
🍍「あー、ほしい」
📢「買ってくる」
🍍「え、やった」
自然な会話。
自然すぎるくらい。
でもその空気に、こさめはふと首を傾げた。
🦈「……二人ってさ」
🍍「ん?」
🦈「なんか距離近くない?」
ぴたり。
なつといるまの動きが止まる。
らんだけが「あ」って顔をした。
🦈「……え、なにその反応」
🍍「いや別に?」
なつが目を逸らす。
怪しい。
めちゃくちゃ怪しい。
🦈「え、まって」
こさめは目を見開いた。
🦈「まさか付き合ってる!?」
沈黙。
次の瞬間、なつが吹き出した。
🍍「今さら!?」
🦈「えっ、ほんとに!?」
📢「遅」
いるまが呆れた顔をする。
🦈「うそでしょ!?」
🌸「こさめ気づいてなかったの」
らんが少し驚いた顔をした。
🦈「だって普通だったし!」
🍍「いや普通に付き合ってるけど」
なつがさらっと言う。
🦈「えぇぇぇぇ!?」
衝撃すぎる。
🦈「いつから!?」
🍍「去年の秋」
🦈「長っ!?」
📢「お前ほんと人のことになると鈍いな」
いるまが笑う。
こさめはまだ混乱していた。
🦈「え、でも……えぇ……」
全然気づかなかった。
🍍「まぁでも」
なつがにやっと笑う。
🍍「こさめは自分の恋で忙しいもんな?」
🦈「っ……!」
また顔が熱くなる。
🦈「うるさい〜!!」
騒ぐこさめを見ながら、三人は笑っていた。
その笑い声の向こうで。
教室の扉が静かに少しだけ開いたことに、まだ誰も気づいていなかった。
コメント
1件
あおいです🤍 12話、読ませていただきました〜! こさめ、ついに「好き」って認めちゃったんですね!しかも仲間たちにバレバレだったっていう…。それがまたかわいくて、思わずこっちまで照れちゃいました(笑) そしてなつといるまがまさかのカップル…!確かに伏線っぽい空気はあったけど、こさめと同じで全然気づきませんでした〜! 最後のドアの描写、何か来そうでドキドキします。続きが気になる…!