オルパダンは群れのリーダーだった頃の時、群れで狩りをしていた時、オルニョクが先走ってしまい、誤って獲物を取り逃がしてしまいました。するとオルパダンは執拗にオルニョクを攻撃し、いじめ抜きました。実はタノボラで唯一血縁関係がないのはオルパダンのみ。だから力でタノボラを率いて行こうとしたのでしょう。
怪我をし、狩りをようやく成功させたばかりのオルパダン。ついにリンダ率いるタノボラに再開することができました。しかし、オルパダンはそろそろと近づき、こそっと末席に入りました。怪我をし、狩りもできなくなった血縁関係もない元リーダーを追い出しもせず、養っていました。怪我をして無理に狩りをし、そして散々歩き回ったのです。目だけでなく、右後ろ脚の付け根も肉がえぐれて大怪我をしていますので、どうしても遅れが出てしまいます。群れは置いていきます。怪我をし、恐怖政治を行っていた元リーダーだけに構ってやることはできないのです。しかし、オルニョクは違いました。オルパダンが立ち止まったり、遅れたりすると、ピタと止まって振り向き、ジッとまってくれるのです。それはまるで、「頑張って。僕はいつでも待ってるから。」といっているようでした。よくいじめの対象になってたオルニョク。しかし、オルパダンが遅れると優しさを表し、待ってやるのです。
先程の狩りで力をほぼ使い果たし、群れから残り物をもらうしかなくなってきたオルパダン。そんなある日、群れからはぐれてしまったのです。オルパダンは鳴いて仲間を探しました。しかし、切ない声はサバンナの草原にさざなみのように広がるだけでした。
タノボラの四匹、リンダ、ミラリシャニ、ウィホー、オルニョクはオルパダンを待っているようでした。しかし、四匹になったことを認め、静かに獲物を求めて去りました。
それから少し経ちました。オルパダンはガリガリに痩せこけています。元々スリムな体型なだけに痛々しかった。ちょっとこけただけで骨折しそうです。
にゃー にゃおーん なおー にゃー にゃーん
聞き慣れた声が風に運ばれオルパダンの耳に届いた。オルパダンはハッとして顔をあげ、なおーと鳴き返した。その声には希望が入っていた。そして次の瞬間、何かが風のようにかけてきた。
オルニョクだ。オルパダンの側に行くやいなや飛びつかんばかりに毛づくろいを始めた。そしてゆっくりもと来た道をたどり、「おいで。こっちにタノボラの仲間たちがいるよ。おいで。一緒に行こう」と誘っているようだった。オルパダンは誘いに乗って歩きだした。夕焼けが輝き、その夕焼けをバックにタノボラの仲間たちがやってきた。
ですが、途中で苛ついたのか、オルパダン。突如オルニョクに猫パンチをぶつけにかかりました。慌てたミラニシャニが止めに入り、気付いたリンダも止めに入った。どうしてもこの性格だけは直しようがなかった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!