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青桃
俺は今ある敵組織を追いかけている。
ここ、日本には裏社会が3つの勢力の組織で分かれている。
1つ、「実力」を大切にする組織
2つ、「自由」を追い求める組織
3つ、「仁義」を重んじる組織
この3つの勢力は今まで縄張りを決めてからというもの自分の縄張りを守り相手の縄張りにちょっかいをかけるということはしていなかった。いや、正しくは出来なかった。
何故ならこの3つの勢力はどれもものすごく強く抗争が起きると表の人間、表社会にまで影響を及ぼす可能性がとても高かったからだ。
俺は仁義を重んじる組織、Diceの構成員だ。
俺は意外と強いらしく20代という若さながら幹部まで登り詰めた。
自分では完璧ではないと知っているが周りはみんな俺のことを褒めたたえてくれる。
それに応えるため俺は今日も任務を成功させなくてはならない。
今日の任務は三大組織の2つ目、自由を追い求める組織の幹部を潰すことだ。
どうして仁義を守る俺たちDiceが自由を追い求めるirregularを潰さなきゃ行けなくなったのか、それはirregularは自由の為に三大組織間のルールを破ってしまったからだ。
勝手にDiceの縄張りへ入り俺たちのことを観察したり、商売を始めたところからこの抗争は始まった。
最初は見た時注意だけしていたもののあまりにも辞めないためこうしておれが幹部を殺しに行くこととなった。
いつも通りやれば失敗しないだろう、とボスに言われた。
いつも通り情報を集め敵の嫌いな場所を探る。
俺は容量が悪いからこうすることでしか勝つことはできない。
_さぁ時間かな。
バーーンッッッッ
爆発音が響き渡る。
建物の中に無数の爆弾を仕かけ爆風や爆発で殺す。そこからは俺の部下たちと中に慎重に入り死体回収。これが俺たちの作戦だ。
幹部は3人居るのだが今日は2人しか来ないらしい。
少し残念ではあるが焦らず一つ一つ積み重ねる。
これが圧力になり最後に勝つ人が決まるんだ。
「…ふ〜、行くよ。」
数分時間が経ちさっきまでの爆発音が嘘のように静かになった頃、俺は待機していた数十人の部下に声をかける。
「ねぇないちゃーん」
水色頭の派手髪をした男にしたら小さめなやつが能天気な声で話しかけてくる
「ん?ほとけどうした?」
踵を返してほとけの方を向く
「あのさ幹部だけ死体持ち帰ればいいのー?」
とさっきも説明しただろうと思うようなことばかり聞いてきて頭が痛くなる。
「さっきないこがそう言っとったやろ」
とあにきがほとけの頭を小突いて呆れたように答える。
「はぁ、もう行くよ」
とため息をついてから建物の中に入る覚悟を決める。
何回やったって人殺しには慣れないものだ。
でも俺が殺したのだから最後まで、
…自分のけつは自分で拭く。誰かに、部下に、拭かせたりなんかしない。
そう思いながら1歩踏み出し歩き出す。
重い扉を開け目を開けると驚きの光景が広がっていた。
まさかのこんな爆発をくらっておきながら2人、死んでないやつが居たのだ。
幹部のやつらであろう。
「総員銃撃準備!!!」
咄嗟に叫ぶ。
「えぇ幹部が部下に頼るなんて情けなーい」
と深紅の真っ赤な髪色をした小さいガキが言う。
だから俺は
流石に俺一人ではこいつらには適わないって分かっちゃうよ笑
君たちめちゃ強いでしょ?
だから下手に意地なんかはらない。
仲間に助けを求めるよ
とにっこり穏やかな笑い方、ポーカーフェイスをして話す。
「ふーん。だっさ」
と生意気な赤髪がいう
それに合わせてさっきまで離れて部下とやりあっていた白髪が向こうにいた部下をやっつけ
「ほんとだよねぇ、一人で立ち向かってくればええのに。んでそっちのがおもろいやーん」
とけたけた笑いながら近くにいる部下の攻撃を交わしている。
ただ赤髪も白髪も流石に爆撃をくらっていてあちらこちらから血が垂れていて息も少し荒い。ただそれでもくそ強いので流石の俺たちの部下でも全員合わせて一人倒せるぐらいだろう。だから 白髪は任せたとほとけとあにきにアイコンタクトをした。
1呼吸おいて赤髪を見つめる。
武器、おおよその身長体重、傷の位置、息の切れ具合全てをよく観察する
ここが狙い目だ、と言うところをめがけて足に力を入れかけだし距離をつめ刀を振る。
いけそう、と思った一瞬、
瞬きをしたその一瞬で視界に誰かが現れ、俺の攻撃を短剣で一振りして防いだ
その誰か、は俺の最愛の恋人だった、
大好きな大好きな俺の恋人。
「ないこ…」
真顔で俺の事を見つめる青髪の大好きな人。
「まろ…」
驚いてそこに立ち尽くすことしかできなくなってしまった。
「ないこ、ニヘッ」
笑って抱きしめて愛してる、と言ってくれたまろ。
「失敗しちゃったー、」
と落ち込んでハグを求めてくる大好きなまろ。
「そういうときもあるさ〜」
大丈夫だよ〜と頭を撫でて慰めてくれるまろ。
いろんな優しい俺の大好きなまろが浮かんできてこの時間は俺に近づく為の嘘だったのか、色々頭に浮かびあがってくる。
人生の中で一番頭が回ってると分かる。
すると…
青髪の愛しい恋人がダッと地面を蹴り駆け出してきて俺を抱きしめて長い長いキスをしてくる。
俺のことを大好きだと思っていると嫌でも伝わってくるそんなキス。
離れると哀しそうなすごく泣きそうな顔をして笑った、
と思ったら赤髪の彼と白髪の彼3人で驚くような速さで逃げていった。
その背中に向かって
「まろ!!」
「愛してるから…!!」
頬に温かいものが滴っているのを気にせず思いっきり叫んだ。
…聞こえるかも分からないのに何回も叫んだ。
「ねぇよかったの?」
最年少のりうらが俺に問う
「いやーないこくん(?)めっちゃ泣いて悲しい顔してたけど」
白髪の初兎が少し心配げな顔で言う
「あそこで顔出すと思わなかった。めっちゃドキッたんだけど」
と涼しい顔して絶対驚いてないのにそんなことをいうりうら。
「…あの子には何がなんでも隠し通すと思ってた」
そして涼しい顔をやめて真面目な顔をしてこちらの真意をさぐるかのような話し方をしてくる最年少。
だが俺の方が長生きしてるんだからそんな作戦にははまらないよと心の中で嘲笑っておいて真意を隠してこういった。
「…お前らがヘマしたからだよね?」
「いや〜そーうなんだよな〜笑笑
正直まろちゃんがあそこで顔だしてくれなかったら結構真面目にしんでたかもしれんわ笑笑」
と楽しそーに言う
「まじあのないこさん強かった」
とりうらが一言
「まぁ俺の愛する男だし」
とにやっと笑いながら言ってやる。
すると本気だから。とじろっとりうらに睨まれてしまった。
だが俺はいかにも本気だ。ないこが強いのはとっくに知っている。自分が強くないという良くいえば謙虚な姿勢、悪く言えば自己肯定感が低いからこその強さ。しっかり相手を観察してどこが弱いのか、どこを責めたら相手が嫌がるのか、そういうのをしっかり当ててくる。
「でもまろちゃんほんまごめんなー、?でもまじ助かったわ」
感謝と謝罪を同時に受ける。
「別にいいけど、あーするしかなかったし笑」
「それに、いつかは言わなきゃいけないことだったから…」
『まろ!!愛してるから…!!! 』
裏切っても俺に叫んで涙を流して俺への愛を伝えてくれた最愛の人に心の中で返事をする。
…おれもだよ、俺も愛してるよ。って。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡1500 💬2