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13 - 第13話12羽

2022年10月16日

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私を責めるのは止めてくれないか? 私はただ知りたいだけだ。

ただそれだけだ! 知らなければ何も始まらないんだから!! あぁ……、もうおしまいさ。

私はまた失うのか? この世で最も価値のあるものを……。

どうしてそんなことを言うんだよ!? 私の気持ちなんて分からないくせに! 私を一人ぼっちにする気なのかい? ねぇ……? お願いだから答えてよ。

私は君を愛している。

そう、誰よりも深くね。

だから君は私のものになるべきなんだ。

私にはそれが出来る。

誰にも邪魔されない場所に行こうじゃないか? そうだとも。君たち二人はもう自由だ!……そして僕たちは死んだんだ。

もう二度と会えないさ。

だって、この世のどこを探してもいないからね。

だから安心してお行きなさい。

僕はここに残るよ。

だってここは僕の家なんだもの。

君はどこに行くんだい? そうかい。じゃあここでさよならだ。

元気でやるんだよ。

さよなら、我が子。

「おい! そっち行ったぞ!」

「分かってる!!」

森の中を走る二つの人影。彼らは木々の間を縫うようにして駆けていく。

「あぁ~もう! どうしてこうなるかな!?」

「仕方ないだろ、俺だってこんなことになるなんて思ってなかったんだから!」

二人の少年――佐藤洋と鈴木大輔は互いに言い合いながら走っていた。二人は同じ高校に通うクラスメイトだったが、あまり仲が良いとは言えない間柄だった。それが今では一緒に森を走り回っているのだ。

二人がなぜこのような状況に陥ったのか……話は数時間前にまで遡る。


***

その日、学校からの帰り道での出来事だった。

「ねえ、知ってる?」

不意に声をかけられて振り向くと、そこには見知った顔の少女がいた。

「あれ? 確か隣のクラスの……」

彼女は学校でもよく目につく少女で、整った容姿をしていることもあって男子の間では人気が高かった。名前はなんと言っただろうか。

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