私の名前はアリスティア・ライゼンデ。この国の王女よ。今は亡きお父様とお母様に変わって国をまとめているわ。今日はいつものように公務をこなしていたのだけれど、少し疲れてしまったから休憩することにしたの。そしたらメイドの一人が紅茶を持って来てくれたんだけど……。
「あら?」
「ど、どうかなさいましたでしょうか姫様!?」
「あぁ!もう大丈夫ですよ。ご心配をおかけしましたね」
突然現れた謎の女性を前にして戸惑うメイド達をよそに、その女性は悠々と部屋の中へと足を踏み入れる。
「…………」
一方、部屋の中では一人の少年がソファーの上で横になりながら本を眺めていた。しかし、そんな少年の視線はある一点に集中しており、微動だにする気配はない。
その先にあるものとは―――――――――
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