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暖かい風と共に桜の花びらが舞う、桜の木の下には真っ白な大きい帽子を被り、ドクロの大きな杖を持つ僕が居た、僕が上を見上げると大きな桜の木が立派に佇んでいる


「…しばらくこことはお別れか」

自分の真っ白で大きな帽子に着いた桜の花びらを取り、桜色の公園を後にとある街へと向かう


ーとある街でー


とある街に着くと、ふっと歩いている道から逸れ、近くの広場の端のベンチに座る、斜め上を見上げるとその街の中央らへんには大きな学校、イーストン魔法学校が建っている


(ここら辺は木が少ないなぁ…地元と全然違う)


僕はそう思うと顔と体を逸らし立ち上がり、つい先程見えたあの学校へ足を進めた


マイロ・ジェーニアス、レアン寮一年のただの生徒である、自分の寮へ行きレアン寮のローブに着替える、黒のYシャツに白いローブ、白いネクタイを付けてドクロの杖を持つ


「…必ず見つける、どんな手を使ってでも」


僕は自分と母親、父親が映った写真が入った写真立てを見つめて自分の部屋を出た


ーレアン寮 1年のとある教室ー

後ろの方の席に座り杖を隣の椅子に立て掛けた、クラスメイトは前の方に固まってガヤガヤと話している、僕はそんなクラスメイト達を見てため息をつく


(嫌な事が増えるだけ、無駄だ)


人なんていつかは隣に居なくなってしまう、関係は簡単に消えるし、その消えてしまう原因が自分だったなら余計にだ


ー授業飛ばしてお昼ー

午前の授業が終わり食堂へ向かおうと席を立つと黒板近くの扉から声がした、反対側の扉から廊下に出ると先程扉の近くに居る人達の話声が聞こえてきた


「なぁ、このクラスに魔力量が多くて才能ある奴居ねぇか?」

「え、えぇ…?」


2人の先輩とクラスの真面目そうな子が話ている、茶髪の癖っ毛のやんちゃそうな先輩とフードを深く被っている先輩が立っている


「…才能、か…」

僕はそう呟いて先輩達の後ろを通り過ぎようと歩く、すると2人の先輩が急に何かに気づいたようにこちらを向いた

「なぁ、そこの一年」

「…」


僕はそう言われると無言で振り返った、2人の顔を正面から見る、茶髪の先輩はサングラスを付けていて余計にヤンチャそうに見えてくる、フードを被っている先輩は仮面を被って剣を持っている


「…この世界に不満ってあるか?」

「…」


僕はそう言われると一歩後ろに下がる


「なんで下がるんだよ!」

「…明らかに怪しいサングラス付けてる人と仮面付けてる人に『この世界に不満あるか?』なんて聞かれたら警戒しますよ」


先程話しかけた人は納得したような顔をして仮面を付けた人を見る、すると仮面を付けた人が一歩前に出て来た


「失礼しました、私3年生のアビス・レイザーと申します、こちらは同じく3年生の」

「ワース・マドルだ、今から飯だろ?一緒に食いながら話でもしないか?」


2人の先輩はそう言って僕に近づく、仮面を付けたアビスと言う先輩はとても穏やかな声をしていた、母上もこんな優しい声をしていたと思い出した


「…少しだけなら」


僕は表情を変えずに答えた、正確には”変えられない”だが


ー食堂ー

先輩達に向かい合わせに僕は座る、食事を口に運ぶとワースと言った先輩が口を開いた


「先程の質問の続きだ、この世界に不満はあるか?」


彼は僕の目をジッと見つめてきた、僕は口に入れたものを飲み込んで答えた


「有りますよ、腐るほどに」

「それはどんな不満だ?」


ワースはそう質問してきた、こんな事を聞いて何になるのだろうか、そう思いながら僕は抽象的に答えた


「…努力が才能に負ける事、それが1番不満です」


手に持っていたフォークを置いて答えると、ワースがニッと笑った、アビスは笑っているのかわからないがなんとなく考えている事は同じなんだろう、そう思った


『「俺らの/私達」の仲間に「なりませんか?/ならねぇか?」』


2人の声が重なる、僕は少し考えて答えた


「…お断りします、僕は1人でいい」


そう言って僕は立ち上がり、席を離れた、先輩達は何も止めなかった


(もう嫌なんだ…)


ー図書室ー

大きな扉を開くと無数の本が置いてある図書室についた、僕は迷いなく魔法関連の本が置いてある本棚へ向かった


1つの本を手に取り手続きをして僕は図書室を出ようと扉を開けるとさっきとはまた別の先輩に出会った、金髪っぽい髪型は七三分けの先輩、だいぶまともそうに見える


「…知っているか?」

「何をですか?」


僕は通り過ぎようとその先輩の隣を通るさいそう言われて足を止めてしまった


「…時とは過ぎていくものである」

「…」


足を止めたのが馬鹿らしくなった、無視してまた歩こうと足を前に出した


「当たり前の事だ、知っているか?私はお前を仲間に入れたい、同じぐらい当たり前の事だ」

「そのお誘い、お断りします」


そう言って僕は彼の隣を通り過ぎた


「…アンサー・シンリ、この名は覚えて帰ってくれ」


僕が足を止めない中、彼の声が廊下からした、そんな声を後ろ目に僕は自分の教室へと戻って行った


EP1 お誘い

レアン寮の彼らと1人の石化の魔法使い

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