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#ミステリー
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sideレイゼン
バルドは伸び切った髪をかきあげた。
その髪の隙間から見える琥珀の瞳は以前の美しさをやはり残していた。
バルドはゼクスと違って女に言い寄られるのを嫌う。
本人曰く、めんどくさいし、気に入った女は掻っさらう、そうだ。
それもどうかと思うが、まぁ、そこは個人のスタイルなので、何とも言う気はない。
「いやぁ、この紅茶うめーな!
百年の目が覚めるぜ!」
紅茶はホットのはずなのに、一気飲みするバルド。
強力な火属性を操る彼にとってみれば、紅茶の熱さなどは気にならないのだろう。
「少し寝過ぎじゃないのか?」
俺は紅茶を一口飲み言った。
「現実世界に面白いものは無いんでな。
まぁ、でも、レイゼンよ。
お前と奥方が一悶着起こしそうでワクワクしてるぜ!」
「だから、まだ奥方では無い。
それに、一悶着起こすのはあちらの方だろう。
バイオレント一族の動向はどうなんだ?」
「使い魔達によると、まだ動きは無い。
表面上はな。」
バルドは答えた。
「そうか…
しかし、いずれは狙ってくるのは間違い無い。
そうなれば…」
俺は深く思案しながら言う。
「まっ、今から深刻になったってしょうがないだろうさ。
それより、よくキャメラ殿を射止めたな!
やはり、チャームか?」
「そう仕向けたのさ…
俺のチャームは効きが悪いようだ。」
俺は少しの後ろめたさを感じながら言う。
「小狡い男だねぇ!
相変わらずなぁ!
ワッハッハッハッ!」
「色んな意味でうるさいぞ、バルド。」
そんな軽口を叩きながら、バルドとの話も終わった。