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「ロ、ロシアン…ルーレット…?」

「…そうですが…何か…?」

「そ、それって…誰か死ぬってこと…ですよね…?」

「何言ってるの?」

「当たり前の事じゃない。」

ツユさんは呆れたように言った。

全身が寒い。決して薄着という訳ではないのに。

…なんだか気味が悪くなってきた。

「皆さん、ロシアンルーレットのルールは分かりますよね?」

…少なくとも首を横に振っている人はいなかった。

「それでは早くやりましょう。貴方達のために時間を取ってるわけですから。」

「ちょっと、質問です…!」

「時間の無駄です。」

そうきっぱりと言い、ツユさんは一夏さんの質問を無視した。

「皆さん、椅子に座ってください。」

…とにかく従うしかない。 相手は銃も持ってるし…

丸い大きなテーブルで、時計回りで考えると、1番目に一夏さん、2番目に渚さん、3番目に睦月さん、4番目に皐月ちゃん、5番目に私、6番目に智春さん、7番目に二千華さん、8番目に金之助さん、9番目にあの男性だ。

「あ?お前は参加しねぇの?」

「はい。」

「チッ…つまんねぇな…」

「お前が死んだら面白かったのにな。」

「そうですか…」

…一理正論かなと思った私はおかしいのだろうか。

「…それでは一夏様からどうぞ。」

そう言ってツユさんは一夏さんにピストルを渡した。

続く

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