テラーノベル
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グフトマは派手な小槌を見せながら答える。
「そ、これは『打ち出の小槌』、太古の昔、真なる聖女様にお仕えし天空に赴いた女神、ゲルド様の残されたアーティファクト、別名『巨人化の小槌』さ♪ 今はこの穴の中で行動しやすいサイズ、小さくなる効果しかないけどね、便利だろ♪」
「へー、これがアーティファクトかー」
物珍し気にグフトマが手に持った小槌を覗き込むレイブ。
この旅のもう一つの目的、アーティファクト探しに通じそうなアイテムの出現に目をキラキラさせている。
その様子を見たグフトマは、どこか誇らしそうに小槌の説明を重ねる。
「元々は短時間だけど対象の生き物を巨大化させる道具だったんだ、今はえっと、ベクトル反転? とか言う効果で小さくするだけだけどね、それでも大した代物だと思うぞ」
レイブは派手な装飾を摘みながら感嘆の声だ。
「うーん、いやいや今の効果でも凄いんじゃない? ほら、モンスターとか小さくしてから狩れば楽勝じゃないの! 食糧問題とか即解決なのでは?」
なるほど、そりゃそうだ。
名案っぽい提案だと思われたがグフトマの表情は晴れなかった。
「あー、残念ながらコレって隠し穴の中だけ、限定効果なんだよー、ゲルド様からスキルを受け継いだ長老の魔力で動いているからねー、クラックから出たらお前達のサイズも元通り、当然クラックの外では使えないんだよ」
「あーそーゆー」
中々上手い話は無いらしい……
『鬼神様、ならわし通り、お客様は例外なく長老にお目通りをして頂かなければなりませんよ』
ラタトスクのパイロが声を掛けてきたが、どうやら彼等は元々のサイズのままらしい。
「ああ判っているよ、レイブ、まずは長老に会ってくれ、その後、ゴブリンを見せよう」
「判りましたお爺ちゃ、太師匠」
「じゃあ、誰かレイブを乗せてあげて…… 必要ないかな」
『乗られますか?』
一応背を見せてくるパイロに首を振ったレイブはペトラの背に飛び乗り、その横でギレスラは翼を広げて羽ばたいてみせる。
その姿に満足そうに頷いたグフトマは、パイロの背に跨ると悪戯な笑みを浮かべて言う。
「じゃあ遅れるなよ、飛ばせパイロ! ロッケンローっ! ひゃっほぉーっ!」
「「「「ひゃっほーっ!」」」」
様々なラタトスクの背に乗ってグフトマの後ろを追いかけるホブゴブリン達。
リス独特の上下運動を、まるで熟練のロデオ名人の様に乗りこなすグフトマの姿、レイブの目にはどこか活き活きとした生命の喜びに溢れて映って見えたのである。
コメント
1件
お疲れさまです、1161話読みました〜! グフトマの「打ち出の小槌」めっちゃ気になる…!元は巨人化の道具だったのに、今は縮小効果だけって、そのベクトル反転って設定がもう面白いですね🤍 レイブが「モンスター小さくしてから狩れば楽じゃない?」って実用的な発想するの、めっちゃレイブらしくて笑っちゃいました。でも穴限定で外では使えないっていうのも、世界観のルールがあって好きです。 最後の「飛ばせパイロ!ロッケンロー!」からの一斉スタート、生き生きした空気が伝わってきて、こっちまで楽しくなりました🌙 リスたちに乗って駆ける描写、映像が浮かびますね。 次も楽しみにしてます〜!
羽海汐遠
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#探偵
橘靖竜
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#塩レモン
comi
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