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ハイキューらぶ💞
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第4話「気づいた仲間」翌日。
「おはよう!」
花巻はいつも通り教室へ入る。
笑顔だった。
でも、その笑顔はどこかぎこちない。
教室では相変わらず誰も話しかけない。
席に着くと、机には何も入っていなかった。
教科書も、ノートも、筆箱も。
花巻は何も言わず、床や棚を探し始める。
教室には笑い声が広がる。
「また探してる。」
「毎日だな。」
花巻は小さく笑って言った。
「ごめん、ちょっと借りてもいい?」
隣の席の生徒は何も言わずに教科書を机の端へ寄せた。
その距離が、花巻にはとても遠く感じた。
放課後。
体育館へ向かう途中、松川は花巻を呼び止めた。
「マッキー。」
「ん?」
「最近、何かあった?」
「何もないよ。」
「嘘つくな。」
花巻の笑顔が少しだけ止まる。
「……。」
「俺、お前と何年一緒にいると思ってる。」
「……。」
「無理して笑うときの顔くらい分かる。」
花巻は目を伏せた。
「本当に大丈夫だから。」
そう言って歩き出そうとする。
しかし、松川は肩にそっと手を置いた。
「一人で抱え込むな。」
その言葉を聞いた瞬間。
花巻の目に涙が浮かんだ。
「……っ。」
それでも花巻は笑った。
「泣くほどじゃないって。」
「マッキー……。」
その様子を、少し離れた場所で及川と岩泉も見ていた。
及川はいつもの軽い表情ではなかった。
「岩ちゃん。」
「あぁ。」
「絶対、何かある。」
岩泉は静かにうなずく。
「俺たちで放っておくわけにはいかねぇ。」
三人は花巻を支えることを決めた。
その頃、花巻は一人で帰り道を歩いていた。
空を見上げる。
「……今日も、笑えた。」
そうつぶやいた声は、どこか寂しかった。
だけど、その背中を見ている仲間がいることを、花巻はまだ知らなかった。
最終話「もう一人じゃない」へ続く。
コメント
1件
お疲れさまです、寺島あおいです📚 第4話、読み終わりました。 花巻の「何もないよ」の裏にある沈み方、すごく伝わってきました。机の中身が無くなってるのに探す姿、それを見て笑う教室――あの距離感の描き方がとてもリアルでした。 そして松川の一声。「嘘つくな」「無理して笑うときの顔くらい分かる」。何年一緒にいるかって言葉、重いですね。花巻が涙を浮かべてそれでも笑おうとした一瞬、胸がぎゅっとなりました。 「今日も、笑えた」という最後のつぶやきも切ないけれど、背中を見ている仲間がいる――その視点を入れてくださったのが優しかったです。次が最終話とのこと、どう花巻が救われるのか、静かに見届けたいです🌷