TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ドイツはカフェで、紅茶を飲んでいた。目の前には、落ち着いた顔でスコーンを食べるイギリス。

「……つまり、その、気持ちには応えたが、まだ足りない気がしている」

「ふむ。プレゼントでも用意してみれば? それか、デートに誘うとか」

「デート!? まだそういう段階では――いや、そもそも俺は、そんなことをどう計画すれば……」

「やれやれ……。じゃあ、ひとつだけ聞きますね?イタリアは、イタリアさんは君のどんなところを好きだと思います?」

ドイツは答えに詰まる。

イギリスは静かに続ける。

「君は誠実で、不器用で、でも人のために動ける。たぶん、イタリアさんはそういう君が好きなのでしょう。なら、

君なりに“自分のやり方”で返してやればいいんです。」

「……自分のやり方、か」

その夜、ドイツはイタリアに「週末、来てくれないか」とだけメッセージを送った。


週末、イタリアが訪れたのは、ドイツの家のキッチンだった。

「えっ、クッキー作るの? また?」

「……あの時の味を、俺も覚えておきたくてな。そして今度は、俺の“好き”を込める」

イタリアは目を丸くして、それから嬉しそうに笑った。

「そっかぁ、うれしいなんね……。じゃあ、レモンピール、一緒に切ろっか!」

二人で作ったクッキーは、見た目こそ不恰好だったが、ちゃんとレモンの香りがした。

テーブルについたイタリアは、クッキーをかじると、ちょっとだけ目を潤ませた。

「ドイツの味、だよ。まじめで、ちょっと焦げ気味で、でも、あったかい」

ドイツはその横で、ごく自然に言った。

「……お前がくれた“だいすき”に、俺の全部で返したかった。俺なりに、だが」

イタリアは、何も言わずに頷いて、ドイツの腕にそっと触れた。




後日、イギリスの家に届いたお礼の箱の中には、二人の手作りクッキーと手紙が。

「あの時のアドバイス、ありがとう。

俺にも、できたみたいだ」

イギリスは手紙を読み終えて、ティーカップをひとくち。

「……まったく。」

そうぼやきながらも、その目元は、どこか優しかった。

この作品はいかがでしたか?

224

コメント

3

ユーザー

イギリスまぢありがとッッやっぱドイイタ好きだわ

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚