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#異世界
るるくらげ
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「まっちゃん、そろそろキックオフ合宿の案内的なプレゼンを今度のゼミの時にやりたいんだけど」
「あ、やるんですか?」
「そうそう。俺もある程度見るから。なんか作ってみて」
「・・・どんな感じで?」
「まっちゃんのセンスで」
と言われたものの、なんもとっかかりが無いとどう作ったらいいのか分からない。
「ここに、去年のがあるからそれ見てみれば?」
新井さんは4年生の会計。だから少なからずこういうイベント事は抑えているらしい。
「あーなるほど、こんな感じなんですか」
出てきた資料をもとにして取り合えず作ってみることに。それと合宿と名がついているので当然泊ることになる。宿泊先の電話番号もそこに記載されていた。
「なにやってんの?」
僕のいる部屋は森田研の中でも通路になっていて、ドアを開けて通る時に僕の隣を通っていく。部屋はそれなりに大きな実験装置が置かれているので広いのだけれど、基本的に僕と近藤君、それと早坂君の3名が使うことになっている。
で、その通路の先は喫煙スペースとなっているため、人の出入りがしょっちゅうある。だからこうやって僕がパソコンで何かをしていると話しかけてくるわけで。
声をかけてきたのはイガさんだった。
でも、僕のパソコンの画面を少しだけ見るとすぐに喫煙スペースへ行ってしまう。内側の窓を開けて「キックオフ合宿の資料つくってますけど」というと興味無さそうにしていた。
イガさんは基本的に仕事が終わる時間、大体20時とかそこら辺になると研究室に現れて、それで大体12時くらいに帰っていく。特に何を言うわけでもなく、中部屋でアイスを食べたり、お菓子を食べたり。
僕にちょっかいを出したり。そんな感じの事をしていく人。
「なんなんだろうか」
と思ってはいたけれど、あんまり気にしすることもなかったのだけれども。
「いいんじゃない?じゃあこれを今日のゼミで発表しようか」
作った資料を小山さんに見せ、そのあとゼミでみんなに伝えることに。すると先生から一言。
「まっちゃん!いいね、進んでるね!」
と言われた。
そんな感じで淡々と物事が進んで行く中、僕は4年生が有るモノを作っているのを目にする。・・・というか研究室にいれば必ず目に入ってきてしまう。
それが「環境論文」と呼ばれるものだった。