テラーノベル
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銀行へはここから歩いて行ける。
「菊、どこ行く?」
「何時からあそこに座っていたの?無駄な時間だね」
「お前こそ、東京なんかで何をしているんだ?」
「敬は?」
「質問に答えろよ」
「誰に、私の滞在ホテルを聞いたの?」
「誰でもいいだろ」
「いいけど。じゃあね」
私は銀行へ入ると
「10時にお約束があります、一ノ瀬です」
と近くの行員さんに告げながら、スマホの予約画面を見せた。
「ご案内いたします」
寄付先からも銀行へ連絡を入れてもらっているので、スムーズに個室へと案内される。
ふと、敬を振り返ると
「本日は?お手伝いいたしましょうか?」
と別の行員さんから声を掛けられていた。
かなり時間はかかったけれど、無事に寄付を終えて銀行から出る時には、敬の姿はどこにもなかった。
私は少しだけ洋服の買い足しに出掛け、お蕎麦を食べてホテルに戻る。
すると
「おかえりなさいませ、一ノ瀬様。少々お時間よろしいでしょうか」
と、昨日と同じく支配人に迎えられた。
「はい……」
「ありがとうございます。こちらへ、どうぞ」
全く同じやり取りから、同じ場所へ座る。
異なるのは、いくつかの荷物を支配人が持ってくれたこと。
「今日は何か?」
「はい、一ノ瀬様。大変申し訳ございません……安西というスタッフをご存知でしょうか?」
「あ、はい、顔と名前はわかります」
「誠に申し訳ございません。安西……彼が、一ノ瀬様がこちらへご滞在だと木野山様へ伝えたそうです」
「ヘッ⁉……どーゆー……接点があったの?」
想定外の言葉に、声が裏返ってしまう。
コメント
4件

金積まれた?んな訳ないか。😅
え〜っ!さっき支配人に安西は理解してるかって聞いたばかり… やっぱりしょーもない奴だった!接点が謎! SNSで広めたのかな?訳あり女子スイートに前金で宿泊!みたいな。 名前もわかる人にはわかるような名前を載せて! っでですね、支配人。ホテルとしてどうするおつもりでしょうか? 菊ちゃん、永美ちゃんお兄ちゃんに速攻相談案件!希輔サンにも!

絶対守秘義務違反でしょう‼️ホテルとしても信用問題だね💢