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圓治の動きに合わせ、美緒の口から声が漏れる。
圓治が乳首を口の中で転がす。時折甘噛みをされる度、ピリッとした僅かな電気が体を走るようだ。美緒は圓治の頭を抱え、子供を撫でるように圓治の髪を撫でる。
リズミカルに動かす腰が、時折止まり、円を描くように美緒の中を犯す。
圓治のペニスが、美緒の膣を広げるようにかき回される。そのペニスを、美緒は力を入れて締め付ける。
「ああっ! 良い締まりだ! やっぱり、若い子は違うな!」
跡が付くほど胸を力強く揉まれた美緒は、笑いながら「そうでしょう?」と囁き、更に下腹部に力を込める。
「行くぞ! 美緒! 出すぞ!」
美緒の中でペニスが膨張するのが分かる。内壁が押し広げられ、美緒は一瞬息苦しくなるのを感じた。
「きて……」
美緒の手がシーツを掴む。
圓治の腰が早くなり、美緒も快感のボルテージを上げた。内側から灼けるような熱さが込み上げてくる。腰の辺りがビクビクと動き、痙攣を起こしそうだ。
「イクッ! イクッ!」
「イイッ、私も……!」
圓治は美緒を抱えると、美緒の中に大量の精を放出した。
ビクビクと美緒の中でペニスが震える。美緒は弛緩したヴァギナで優しくペニスを包み込んだ。
「さあ、お掃除して」
美緒からペニスを引き抜いた圓治は、コンドームを外すと、精液が滴り落ちるペニスを口元へ持ってきた。
「うん……」
美緒は体を起こすと、舌を出して亀頭から滴り落ちる精液を舐め取り、それから咥えた。
初めは慣れない精液の味だったが、それも回数をこなすとあまり気にならなくなった。
竿まで丁寧に舐めた美緒は、ベッドから降りるとシャワールームへ向かった。
毎週土曜日。お昼を食べてからのホテル。それは、美緒と圓治の習慣、ライフスタイルの一部と化していた。
長い髪をバレッタで留め、その上からタオルを巻く。長い髪が汗臭いのは不快だが、濡れた髪を乾かす手間を考えたら、それも仕方がない。
薄く施した化粧が落ちないように、美緒はシャワーで汗を流す。
幾度となく圓治のペニスを受け入れてきた陰部も洗い、美緒はホッと息をつく。
いつもより、気持ちの良いセックスだった。圓治の言ったとおり、慧の存在がセックスをよくしたのだろうか。
まだ体が火照っている。特に、ヴァギナが熱を持ったようにジンジンしていた。
「…………」
鏡に映る姿を見てみる。形の良い白い胸には、圓治が付けたキスマークが、マーキングのように付けられている。
これを慧が見たら、彼はどんな顔を浮かべるだろう。あの少年のような穢れを知らない顔が、どのように歪むのだろうか。
『救いようのない女ね』
ハッとした。
振り返ると、湯気の向こう、扉の前に『少女』が立っていた。
いつも通りの黒い服。澄ました顔の『少女』。
『本当に、それでいいの? こんな関係をずっと続けるつもり?』
シャワーの音を貫いて、『少女』の声は耳に響く。
「どうだって良いじゃない。彼は、圓治は私を必要としてくれる。私だって彼が必要なの」
『お金でしょう? 本当は分かっているんでしょう? 安いお金で体を売る。その事の意味が。セックスをする度、あなたのなかで何かが壊れるのが』
「放っておいてよ! 何が言いたいの? これは私の体! 私がどう使おうと勝手じゃない!」
『バレたらどうなるか、分かっているんでしょう? 危険な道よ? それだけのリスクを冒してまでも、やること?』
「放っておいてって言ってるでしょう!」
美緒は『少女』に向かって桶を投げつけた。桶は少女の脇を掠め、ドアに当たった。
『救いようのない、愚かな子』
『少女』は音もなく消えてしまった。
「美緒? どうかしたか?」
部屋から圓治の声がしてきたが、美緒は「大丈夫」と答えた。
「今更、どうすることもできないじゃない」
興が冷めてしまった。気持ち良かったセックスの余韻に浸ることもできなかった。
美緒がシャワールームから出ると、圓治はスーツに着替え終わっていた。曰く、汗をかいていた方が、仕事をしてきたように思わせることが出来るとの事だ。だが、本当はシャンプーやボディソープの香りを纏って家に帰ったら、嫁に気づかれる可能性があるからと言うことを、美緒は知っている。
美緒は着替えようと、服に手を伸ばした。
「…………」
美緒の手が止まった。
ソファーの上に畳んでおいてあった服。上着から脱いで、スカート、ブラジャー、一番上にローライズのピンク色のショーツが置いてあったはずだ。
「俺が記念に貰った」
「え? どういうこと?」
「来週まで、これでオナニーをするよ」
「私、履いて帰るのないんだけど?」
圓治はポケットから美緒のショーツを取り出す。買ったばかりの、ブラジャーとセットのショーツだ。ショーツを広げ、陰部が当たる部分に鼻を近づける。
「少し臭うね」
「当然でしょう? 女の子は下り物で汚れやすいの。冗談を言ってないで、返して」
声のトーンが変化したのは、自分でも分かっていた。先ほどの『少女』との会話で、心が乱れている。酷くイライラしていた。
「買って帰れば良い」
圓治は、茶封筒を寄越した。
戦利品であるショーツをポケットにしまった圓治は、ベッドサイドに腰を下ろし、タバコを吸い始めた。
何を言っても無駄だと判断した美緒は、茶封筒を受け取ると、着替え始めた。
帰りに、駅前のデパートで新しいショーツを買って帰るしかない。余計な煩わしさが増えたことに、美緒はこれ見よがしな大きな溜息をついた。