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数時間前…
瑞希「ねぇ…これっていつまでこうしてるの?」
瑞希達は空中にいた。
類「う〜ん…」
彰人「わかんねぇな…王国までじゃね?」
瑞希「えっ…王国まで?!」
彰人「どうした?」
瑞希「あと20mもないよ…」
類「…随分高い位置にいるけど大丈夫なのかな…これ」
瑞希「あ、そこはだいじょぶ!風の精霊にゆっくりにしてもらうから!」
類「仕事が早いね。流石瑞希だ。」
瑞希「へっへ〜ん!それ程でもなくない…」
彰人「どっちだよ…」
瑞希「どっちでもないの!」
彰人「はいはい…ってもう着くぞー」
瑞希「うわ〜!ってあれ?!」
ドンッ!
瑞希「ガハッ…」
彰人「グッ…」
瑞希(なんで、そのまま落ちたの…?)
類(なんとか受け身を取れた…けど…)
瑞希「み゛んな…だいじょ、うぶ…?」
彰人「ハァ…ハァ…あぁ。平気だ。こんなもん…」
類「無理はしないでね。」
彰人「はい。てかなんで精霊の力が通じないんだ…?ここはなんか森みたいだし。」
瑞希「…魔力を感じる…それも膨大な…」
類「膨大な魔力…?」
雫?「ソレハ私ヨ?」
瑞希「雫だな!?何をする!」
雫?「アラ…ダッテ司クンは56サナイッテ言ッテルカラ、私ガ始末シニキタノヨ?」
彰人「はぁ?何言って…」
ギュルン
雫?「捕縛魔法。」
彰人「ク゛ッ…こんなもん…」
雫?「アラ、ヤメタホウガイイワヨ。ソンナ抵抗。」
彰人「は…?カ゛ハッ…何だ…これ…」
雫?「抵抗スレバスルホド二キツクナルノ。」
瑞希「くっ…この!」
ザシュ
瑞希「やった!倒した!」
類「胴体を、切れた?」
雫?「あら…切られてしまったのね。」
瑞希「は?何を他人事の様に…」
類「…!瑞希!今すぐに逃げろ!」
瑞希「え?」
ドッカーン!!!
瑞希「何、で…」
バタッ…
類「ハァ…ハァ…」
バタッ…
雫「気付いたのね…まぁ、いいか。もう虫の息でしょ。」
彰人「はなせ!やっぱり分身使ってたか…それも攻撃されたら爆発するやつ…」
雫「えぇ。聖騎士様に1vs3する理由無いじゃない。ちゃんと誠意をもって戦わないと、ね?」
彰人「良く言うな…さあ、早く離せ!」
雫「嫌だと言っているじゃない…貴方は私達のところに帰るの。」
彰人「俺の帰る場所はあそこじゃねぇ!」
雫「そう…なら眠っていて頂戴。」
彰人「、…」
雫「さあ、帰りましょう?我が家に。」
雫「ただいま〜!」
司「…おかえり!」
まふゆ「おかえり、雫。」
冬弥「…なんで今になってそいつを…」
雫「この子かしら?」
彰人「ハァ…ハァ…」
まふゆ「…その目は変わってないんだね。」
まふゆ「彰人。」
彰人「ハァ…ハァ…ったく…」
彰人(やっとの思いで目覚めて逃亡したってのに…一瞬で虫の息にされちまった…)
司「なぁ…それって、さっき俺が飛ばしたやつだよな?どうして連れて帰ってきたんだ?雫。」
彰人(そんな…目にハイライトがない…)
雫「落ち着いて聞いてくれる?この子は元々私達の仲間だったの。それを貴方みたいに白百合に洗脳されて白百合だと思っていたのよ。」
司「!そう、だったのか…ごめんな…」
彰人「違う!白百合はそんな…」
冬弥「…でも俺は…もうコイツを信用出来ない…」
まふゆ「そうだよね。…私の部屋に来てもらえる?」
冬弥「はい…」
司「…洗脳、か…」
雫「どうしたの?」
司「なんでもないよ?」
雫「そう…」
<グッ…ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛!!!
司「また…」
雫«…彰人もまふゆさんに洗脳してもらわないと…»
司「雫?どうしたんだ?」
雫「なんでもないわ。」
タッタッタッ…
冬弥「彰人!」
雫「え?」
まふゆ「疲れた…」
司「お疲れ…」ギユッ…
まふゆ「ありがと。」
雫「それで…これは?」
冬弥「彰人?かなり怪我しているな…大丈夫か?」
まふゆ«彰人が誘拐されて白百合になっていたって洗脳したの。だから前の冬弥みたいな感じ。»
雫«あぁ…なるほど。»
司「冬弥…?(・・;)」
まふゆ「…雫。彰人貸して。」
雫「はい。」
まふゆ「ちょっと彰人借りるね。」
司「ばいばーい。」
まふゆ「うん。ばいばい。」
ガチャッ…
彰人&まふゆSide…
彰人「う゛う゛う゛…」
まふゆ「あ、起きた。」
ガバッ!
彰人「ここ、は…」
まふゆ「お目覚めになられましたか?」
彰人「あ、有難うございます。…それにしても、此処は…」
まふゆ「私の家ですよ。安静になさって下さい。」
まふゆ(良かった…幻影魔法が効いてる。)
彰人「分かりました…」
彰人(誰かの家?まぁいいか。それにしても…)
まふゆ「洗脳。」
彰人「え…?」
シュン(幻影解除)
まふゆ「…貴方は本来ならばルナ国の王子、司様。その護衛となるお方なのです。それなのに…白百合は、貴方と王子を攫って行きました。白百合は悪なのです。」
彰人「白百合は…俺の…」
まふゆ「貴方は白百合に絆されているのです!早く目を覚まして下さい!」
彰人「クッ…嫌だ…もう、黒百合は…」
まふゆ「…貴方がした罪は消えない。」
彰人「まふゆだったか…」
まふゆ「貴方が白百合になったとしても、その戒めを一生背負って生きるの。そんな人生と、それを『罪』ではなく『正』として生きる黒百合。どちらが貴方のためになる?」
彰人「…」
彰人(もう…疲れた。俺は黒百合だ。そうだ。散々罪を犯してきた俺に白百合になる資格なんてない。ましてや、潔白な王を警備する資格もない。けど…)
まふゆ「…フッ」
彰人「…俺は、黒百合だ。司様を護衛する。」
まふゆ「そう。それでいいの。」
まふゆ(そろそろあの子にも…)
彰人(今は…フリだけで。)
白百合国、スター王国の城…
キィィィィィ…
住民「あっ!聖騎士様!」
住民「お帰りになられたのですね!」
住民「やった〜!」
住民「よくご無事で…!」
住民「あれ?王と彰人様は何処へ?」
類「…少し休んでいるんだよ。」
瑞希「うん。だからボク達も少し休ませてくれる?」
住民「勿論です!」
類「…用があるものは明日にしてくれ。」
騎士「はい。」
レン「…類くん、瑞希ちゃん…」
ガガガガガガガガガガ…バタン!!!(城の門が閉じる)
騎士「お帰りなさいませ、ロゼ様、瑞希様。」
瑞希「あ…ただいま。」
類「ただいま帰りました。」
瑞希「ボク達は自室で過ごしてるね。」
類「僕達が出るまで入らないでおくれ。勿論開けるのも駄目だよ。」
騎士「承知。」
カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ…
キィ…パタン
瑞希「……くっそ!王の一人も救えないどころか…仲間も呆気なく取られるなんて…あんまりだよ!」
類「…もう、嫌だ…こんなの…」
瑞希「…司さん大丈夫かな…」
類「彰人くん…頼む…無事であってくれ…」
ミク「きっと大丈夫だよ!」
瑞希「…入らないでって聞こえなかったの…?」
ミク「…ごめん。でも、泣いてるのが聞こえたからさ。」
カイト「入らずにはいられなかったんだよ。」
類「え?」
ミク「二人とも、泣いてるんだよ?」
瑞希「泣いてる?…」
ミク「何かあったの?ねぇ、教えてくれない?」
カイト「それとも、僕達にすら言えないのかい?」
類「ウッ…ヒック…」
瑞希「うわぁぁぁん!」
ミク「よしよし…」
類「ごめんなさい…司くんと、彰人くんを、助けられなかったの…ごめんなさい、ごめんなさい。」
カイト「そっか。よく言えたね。」
瑞希「ボクも、類もさ?頑張ったの!
でも、頑張ったのに、何も…」
ミク「そっか…分かった。」
カイト「言っとくけど。その二人だけだったらクリプトン組だけで勝てるよ?」
類「え?」
瑞希「能力も強化されてるんだよ?!普段の倍以上は強いんだよ…?」
カイト「う〜ん…僕らはもう何十年も君達を見てきたんだよ?弱点を知らないと思ってるのかい?」
ミク「そうだよ!それに、2vs6だったら勝てると思うし!」
類「…でも、」
カイト「えっと…どうやら司くんのフェニックスで飛ばされたみたいだね?」
瑞希「やっぱ叶わないね…さすがテレパシー。」
カイト「ふふ。それに、分かったこともあるよ。」
類「分かったことって?!」
カイト「少しだけ。だけど、司くんの動きがぎこちなかったんだ。まるで…」
瑞希「まるで?」
カイト「操られてる、みたいに。」
類「操られて、いる?」
終わり!!!
♡をくれ
( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス