皆さんこんちよ〜!今回はたぬ。さんのコンテストたぬこんてすと2に参加させていただきます!いるま君が凄いクズですがそれでも良い方はどうぞ
いるなつ注意です
それではいってらっしゃい
「なかなかにも黙もあらましを何すとか相見そめけむ遂げざらまくに」
やることやって服を着ながら急に俺の彼氏、いるまはそんなことを言い出した。
「…急にどした?」
問いかけてみる。
「ん〜なんも」
いやどうかはしただろ。
「今の…和歌?」
「そ」
いるまは短く答える。
「なつ知ってる?」
「いや知らん」
和歌など興味もないしよく分からんから知らない。
「いるま和歌なんて読むタイプだっけ?」
「いや全然?」
…なんで読んでんの?
「この和歌俺好きなんだよね〜」
「へーなんで?」
「なんか共感できるって言うか」
ふーん共感ね…。聞いてる側としてはどういう意味の和歌なのか全くわかんなかったけど。
「どう言う意味なん?」
「んーと確か…どうせ添い遂げることはできないのにどうして逢い始めたのだろう。最初から声などかけなかればよかった的な意味」
「へー…」
失恋の和歌…か?でもいるまの恋人は俺だし失恋なんかしてないよな…。
「んじゃなつ、そろそろ遅いし帰るか?」
「おぅ、そうする」
そう言い俺はいるまの家から出る準備をする。
「またな。」
「あぁ、また。」
帰ってる途中やっぱり俺は気になった。あのいるまが好きと言っていた和歌を。
「なんでいるまは共感できると思ったんだろ…」
アレはどう聞いたって失恋の和歌だ。まさか…俺がいるまを愛してるのが伝わってない?そう考えると確かにいるまは家には入れてくれるのに泊まらせてくれない。性行為はするのにデートはしてくれない。帰りも見送ってはくれるけど実際に送ってくれたことはない。 不安になってたんかな…。ちゃんと伝えないと俺はいるまのことを
愛してるって♡
いるまside
「は〜…やっとなつ帰った…」
俺となつはたまに会って家で交わる関係の仲だった。だがしかし相手は恋人だと思っているらしい。
「ダル…」
俺ほんと愛が重い奴嫌いなんだよな…。女のコに飽きて男に手出したけどやっぱ女のほうが慣れてて物分かりいいや。ったくなつがこんなタイプって分かってたら絶対に声かけなかったのに。
あーあ。
どうせこんなことになるなら最初から声なんてかけなければよかった。
解説
「なかなかにも黙もあらましを何すとか相見そめけむ遂げざらまくに」と言う和歌の意味はいるま君が言った通り「どうせ添い遂げることはできないのにどうして逢い始めたのだろう。最初から声などかけなかればよかった。」なんですが、実はこの和歌失恋の歌ではないんです。とある男がナンパした相手の愛が重く、愛が重い女性が苦手だった男は最初から声かけなきゃよかったな、と後悔したってのがほんとの意味となります。つまりいるま君もこの歌と同じように声を掛けたなつ君が思ったより愛が重く疎ましく感じているということです。
ちなみにサムネはなつ君の愛に鬱陶しいと思っているいるま君を表しています(花=なつ君の愛)。ですがいるま君の背景の紫が少し赤っぽいので段々となつ君に侵食されていると言うことになっています。
対戦よろしくお願いします。
そんじゃおつちよ!
コメント
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うぇぇぇぇぇぇぇぇ! 好き!