想いが通じ合い、長谷川と付き合う事になって、約ひと月――
変わった事と言えば……
登下校中に手を繋いで歩くようになった事と、
今までやっていた勉強会を図書室から俺の部屋でやるようになった事、
それから――
「鈴、そこ間違ってる」
俺が長谷川を『鈴』と名前で呼ぶようになった事。
「ん?どうした」
勉強をみていた俺が間違いを指摘すると、鈴の動きが止まる。
「……そ、その……何ていうか、慣れなくて……」
若干頬を赤く染めてそう答える鈴。
「この問題がか?」
鈴の言ってる『慣れない事』が何か解ったものの、俺はあえて的外れな事を言ってみる。
「ち、違います!……その……北本先輩が……わたしを……名前で呼ぶ……事が……です……」
恥ずかしいからなのか、語尾が小さくなっていく。
「つーか、何でたかが名前くらいで照れるんだ?」
俺にはそれがイマイチ理解出来ない。
(そんな******************
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コメント
2件
うわぁ、この話好き!