日向の家に。
どうやら、2人暮らしのようだ。
「ただいまー!」
「お帰り。日向。」
「お…おじゃまします…。」
「ん?」
「紹介するね。この子、夜月。夜の魔法。」
「ふーん。夜の魔法か。俺、氷水。よろしく。」
「ひょう…すい…さん…。」
「さんはつけなくても。敬語もなしで。」
「そう…ありがとう。」
「お兄ちゃんは、氷の魔法を使うの。」
「そうなんだ。」
…氷水…日向の、お兄ちゃん。なんだろう、この違和感…
「明日からは特訓するぞ。」
私の違和感は、消された。
「特訓!?」
「魔法の練習と、マナの上限値を上げる。それを1日ずつ、交代でやっていく。それだけだ。」
「マナの上限値を増やすには?」
「すぐそこに、洞窟があるんだ。そこに行って、モンスターを倒すだけだよ。」
「え…ちょ…」
「明日はモンスター狩りだ。」
ちょっと…私…弱いんだけど。剣もあまり使えないよ?とても…、大変そう。
次の日。モンスター狩り。日向が、太陽の力を、剣に宿す。
「solar sword(太陽剣)」
すごい…オーラみたいなものを纏っている。
「準備完了したな。行くぞ。」
私達は、洞窟へ。モンスターが現れた。 …え?イノシシ…?強そう…。でも、やらないと。私は、負けない。絶対に。
「はぁ!」
よし、1体目。簡単に倒せる。これなら、倒せる。━━私は、勢いに乗って、イノシシをどんどん倒していく。でも、なかなか数が減らない。一旦離れよう。…うわ、氷水がすごい。まとめて5匹ぐらい倒している。私も、頑張ろう。━━━よし、もう、大丈夫。私はまた、イノシシの方へ。
右、斜左下、上、下。
よし、3匹。4連撃で3匹。━私は、そのまま、30匹くらい倒した。…あれ…目の前が…揺れ…!
「夜月!」
そのまま私は、倒れてしまった━━。