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❍ 70 ◇驚いた?
「ね、疲れてきた?」
蒼馬さんが私の目を覗き込み尋ねた。
私がコクコクと頷いてみせると、彼はそっと私の身体を支えながらベッドに
横たえた。
「俺、今めちゃくちゃ興奮してるよ。
このまま続けてまほりちゃんにやさしくしたい……」
私の耳元で彼がなにやらモソモソ囁いているんだけど……
『だからなに?』
この時の私は『やさしくしたい……』という人に、やさしい気持ちでいられなかった。
気持ちが荒ぶるばかり。
ささやきはもう充分だから、行動でやさしくしてほしいと切に願った。
そう願う私に彼は……。
私の肩に置かれていた彼の手は、いきなり下腹部に降りてきた。
『えっ、そこ?』
彼とのこれまでの関係の中で育まれてきたキスからの流れっていうか、手順は
首筋へそして胸元から頂だったのに……。
思わず面食らってしまう。
「驚いた?」
かすれ気味の声で彼が訊いてきた。
「少し……」
「今日は素敵な夜にしよう。
旅行なんてこの先いつ来れるか分かんないからさ」
「……」
私は恥ずかし過ぎてなんて言えばいいのか、言葉がとっさに出なかった。
「嫌かい?」
「だいじょう……ぶ」
私がこたえるや否や、彼の手で下着が剥ぎ取られる。
恥ずかし過ぎる。
奥さんの下着もこれまで蒼馬さんが脱がしてきたのだろうか?
それとも結婚して夫婦になったのだから、仲良しをする日は奥さん自ら
下着を脱ぐのだろうか?
私は、独身の自分では分からないそんなことをいろいろと想像してみた。
でもすぐにそんなくだらないことなんて、考えられなくなっていった。
蒼馬さんの腕が、手が、指先が──怪しく動きはじめたから。
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