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真奈は、誰が見ても王道の美人。
サラサラの黒髪ロングのストレートヘア、濃いめの赤い口紅。色気もあってかなり大人っぽい。
性格もさっぱりしてて裏表がなく、仕事もできて、同い年の私から見ても憧れの女性だ。
「良介君が頼りないっていうか、真奈がしっかりし過ぎなんだよ」
「そうかなぁ……。でも、やっぱりもうちょっとしっかりしてほしいんだよね。水原社長と比べたら……ね」
「柊君?」
「うん。あの若さで自分で会社を立ち上げて大成功してるし、おまけにめちゃくちゃイケメンだし。本当、水原社長は最高の男だよね。もちろん柚葉の彼氏としても100点だし。ううん、1000点、いや、10000点だよ」
真奈の柊君への評価はかなり高い。
「10000点って。確かに柊君はすごいけど……。でも、横にいる私が全然冴えないから、何だか申し訳なくて……」
「柚葉のダメなとこだよ、そういうとこ。あんな超イケメン社長が選んでくれたんだから、もっと自信持ちな。私から見ても、柚葉って守ってあげたくなるような、めちゃくちゃ可愛げのある女性だよ。性格もすごく良いし」
ずっと一緒にいるけど、そんな風に言ってくれたのは初めてかも知れない。
……なんか、嬉しい。
「ありがとう、真奈。少しずつ自分を変えたいって思うんだけど。なかなか……ね。私も真奈みたいに美人だったら良かったな」
「別に私は美人じゃないよ。柚葉は、そのままで充分いい女なんだからさ。社長にすごく愛されて、本当に幸せ者だよ。うらやましいくらい。ま、私が男でも柚葉に惚れてるけどね、絶対」
それは言い過ぎ。
でも、きっと、私が男なら真奈に告白してる。
それくらい真奈は本当に良い女。
「今日はいっぱい褒めてくれるんだね」
「何よっ、普段は冷たいみたいな言い方して~。だけどさ、水原社長って、あんなにイケメンだし、絶対モテるからちゃんと捕まえてないとダメだよ。これ、親切な忠告ね」
急に真剣な顔になる真奈。
「あ、う、うん。そうだね。でも、柊君に限って、その心配はないと思うけど」
あんなに優しくて私だけを大切にしてくれる人、他にいないから。
「柚葉が安心できてるならそれでいいんだけどさ。男って、ちょっと信用できないとこあるから。良介だって、わかんないし」
「ないない。良介君は真奈ひとすじだから」
大丈夫。
柊君は……浮気なんてしてない。
私は、ずっとそう信じてる。
告白された時からずっと……
私達はランチをしながら、何時間も恋愛話や趣味の話、色々な話題で盛り上がった。
こんな時間、すごく好き。
それに、何でも話せる親友がいるって有難い。
今日は久しぶりに真奈とゆっくり話せて良かった。