TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

太陽が輝き、穏やかな風が吹く今日、神代類は酷く落ち込んでいた。落ち込んでいる理由はただひとつ



““““ライブの抽選に落ちた““““


いや、まあライブの抽選に落ちるのは良くあることなんだが、今回のライブは限定で、LIVE配信もしない特別なライブ。そんなライブの抽選に落ちたのだ。僕はどんよりとした空気を漂わせながらイヤホンを付け、司くんの歌声を聞く。ああぁ……ライブ、行きたかった。でも仕方ない…司くんは人気があるから倍率も高い。仕方のないことだと自分に言い聞かせる。


「神代くん、どうしたんだ?」

「えっ、天馬くん…?」

「尋常ではないほど落ち込んでいたぞ…何か辛いことでもあったか?」


司くん優し…好き……………尊………


ぐっ、と心の中の叫びを抑えながらなんとか平常心を保つ。


「その、好きなアイドルのライブの抽選に落ちて…っちょっと……行きたかったな…って…」

「神代くんはアイドルが好きなのか!ちなみに、誰が推しか聞いてもいいか?寧々か?えむか?それとも…彰人や冬弥達か?」

「わ、えっと、その……」


少しの間が開き、僕が口を開く。


「………その、つかさ、くん…が…推しで…」

「…えっ」


微妙な空気が流れる。本当に言っても良かったのか??もっと慎重になるべきだった。ほんとうにやらかした。


「…た…」

「え?」

「名前でよんでくれた!!!」

「??????え??」

「凄く嬉しい!オレも類って呼んでいいか??!!」

「え???うん??」


おそらく最後らへんが小声で聞こえなかったから「名前で呼んでくれた」と勘違いしたのだろう。少しほっとしたが、名前で呼ぶだけでそんなに喜ぶものなのだろうか…?アイドルっていうのは実は名前で呼び合える友達を作れないのか?まあ、誤魔化せたんだからいいか。









今日は凄く良い事が起きた!類がオレの事を名前で呼んでくれたんだ!しかもオレの事を推していると!最初からオレだと分かっていたんだが…もし他の誰かと言われたらどうしようかと…しかし、今日の類は一段と可愛かったな!








loading

この作品はいかがでしたか?

712

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚