テラーノベル
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※これはあくまで作者側の見解。受け取り方は人それぞれ。なんでもあり笑
蓮司って何を考えてるの?回。
Q:蓮司って、どうして人をいじるみたいなことするの?
A:面白いからです。
蓮司は他人の感情に共感しない。
だけどその「感情がうごめく様子」には強く反応する。
誰かが黙る瞬間
誰かが何も言えなくなる沈黙
思ってもいない反応が返ってきたとき
それらを「予測不能な生き物としての人間」として、飄々と面白がっている。
Q:でも残酷じゃない?悪いことしてるって思わないの?
A:蓮司にとっては、“それが善悪になる”という感覚がそもそもない。
彼は構造と反応の歪みを愛している。
たとえば——
「なんでそうなるの?」
「じゃあもし、こう言ったらどうするの?」
「へえ、怒るんだ。面白いな、それ」
といった反応を“観察者”のふりをしながら、実際は積極的に歪ませている。
つまり、他人の破綻を“遊んでいる”。
Q:蓮司は意地悪なの?優しさゼロ?
A:いわゆる「優しさ」では動いていないが、悪意だけでもない。
蓮司にとって、人の心の揺れや崩壊は「美術品のひび割れ」のようなもの。
愛でているし、壊すことに「愉悦」すら感じている。
でもそれは、「壊したい」よりも「どう壊れるか見ていたい」に近い。
それを表に出すとあまりに露骨なので、
蓮司はいつも飄々と、ふざけているような態度でそれを覆い隠す。
「いやー、オレほんと悪趣味でごめん」
「けどさ、こうなるの見たかったんだよ、わかる?」
そんなふうに茶化しながら“観察の場を楽しむ”人物。
Q:じゃあ、沙耶香にだけはなぜ本気?
A:沙耶香だけは、“壊れない”から。
蓮司が“面白がる”相手は、壊れる前提の人間。
でも沙耶香は違う。
壊れたふりもできる
壊されたくないときは先に壊しにくる
それでいて、蓮司の「見たいもの」を読んで差し出してくる
つまり沙耶香は蓮司にとって「唯一、対等に演出しあえる存在」。
だからこそ、嗜虐ではなく「共犯的な親密さ」が生まれている。
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